思春期早発症は主にどのような薬で治療しますか?副作用はありますか?
主にGnRHアゴニストという注射薬で治療します。副作用は注射部位の腫れや痛みなどです。
思春期早発症の主な治療は、GnRHアゴニストというホルモン注射です。
思春期早発症の治療は病気の進行程度や原因によっても異なりますが、よくみられる特発性中枢性思春期早発症では、「GnRHアゴニスト療法」というホルモン注射を用いた治療が行われます。GnRHアゴニスト療法は、性ホルモン(RH)の分泌を抑えることで、思春期の進行を緩徐にします。
具体的には、GnRHアナログという薬をおおむね月に1回、病院で皮下注射します。また効果を確認するために定期的な診察・血液検査・骨年齢のレントゲンなどを行います。副作用は比較的少なく、安全性の高い治療とされています。治療は成長の様子を見ながら、自然な思春期を迎える時期に合わせて中止されます。
副作用は少ないとされていますが、以下のようなものがまれに見られることがあります。
- 注射部位の痛みや腫れ
- 一時的な感情の不安定さや気分の落ち込み
- 骨密度の低下(特に長期使用時に注意)
治療の効果や副作用を確認するためには、定期的な通院と検査が必要です。医師と相談しながら、安心して治療を進めることが大切です。
一方で、腫瘍やホルモン異常など、思春期早発症に明確な原因がある場合には、その原因に対する治療(手術や薬物治療など)が優先されます。
宮城県立こども病院 小児科
谷河 翠 監修
(参考文献)
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