思春期早発症の原因は何がありますか?
思春期早発症の原因には、脳の指令異常や腫瘍、ホルモン異常などがあります。
思春期早発症の原因は「中枢性(真性)」と、「末梢性(偽性)」の大きく2つに分けられます。
中枢性思春期早発症は、脳の視床下部や下垂体が性ホルモンを分泌する働きを早く始めてしまうことが原因で、最も一般的なタイプです。多くは特に明確な原因が見つからない「特発性」ですが、まれに脳腫瘍、脳の炎症、手術や外傷による脳損傷、先天的な異常などが影響することもあります。
一方、末梢性思春期早発症は、性ホルモンが脳の指令を受けずに、体の他の部分から過剰に分泌されることで起こります。原因としては、卵巣や精巣、副腎などの腫瘍、先天性副腎過形成、ホルモンを含む薬剤の影響などがあります。これらは中枢性とは異なるメカニズムで進行するため、治療法も異なります。
また、性別(思春期早発症は男の子よりも女の子で多い傾向があります)や肥満も、思春期早発症のリスクを高める可能性があると指摘されています。
いずれの場合も、正確な診断と原因の特定が重要であり、医師による検査と評価が必要です。
宮城県立こども病院 小児科
谷河 翠 監修
(参考文献)
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