「思春期早発症」とはどのような病気ですか?
思春期早発症は思春期が早く始まる病気です。治療可能であり、早期発見が大切です。
思春期早発症とは、通常より早い年齢で思春期の体の変化が始まる病気です。
思春期は子どもから大人へと心と体が移行していく時期であり、女の子では乳房の成長や月経、男の子では陰嚢や陰茎の成長、声変わりなどの第二次性徴と呼ばれる変化が起こります。通常、女の子は10歳頃、男の子は12歳頃より思春期の変化が出てきます。思春期早発症の方では、それらが2~3年以上早く出現してきます。
原因は多くが「中枢性(真性)」で、脳の一部でホルモンの指令を出す視床下部や下垂体が、性ホルモンの分泌を早く始めてしまうことによります。中には脳腫瘍などが関係する場合もありますが、多くは原因不明です。また、性ホルモンが体の他の部位(副腎や卵巣、精巣)から直接分泌される「末梢性(偽性)」の場合もあります。
思春期が早く始まると、骨の成長が早く止まってしまい、最終的な身長が低くなる可能性があります。また、心の発達が追いつかないために、精神的な不安や対人関係でのトラブルが生じることもあります。
治療としては、性ホルモンの分泌を一時的に抑える注射(GnRHアゴニスト)などが用いられます。定期的な通院や検査が必要ですが、治療により思春期の進行をコントロールし、心と体のバランスを整えることが可能です。早期発見と適切な対応が大切です。
宮城県立こども病院 小児科
谷河 翠 監修
(参考文献)
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