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アムロジピンべシル酸塩(ノルバスクⓇ️、アムロジンⓇ️)で治療中ですが、食べてはいけないものはありますか?
東日本橋内科クリニック 一般内科
平松 由布季 監修
グレープフルーツジュースによって薬の作用が強くなることがありますので、一緒に飲まないようにしましょう。
グレープフルーツジュースによってアムロジピンべシル酸塩の作用が強くなることがありますので、注意が必要です。
グレープフルーツジュースに含まれるフラノクマリン類※1が、アムロジピンべシル酸塩の代謝酵素※2を阻害するため、薬の作用が強まるとされています。このフラノクマリン類は、グレープフルーツの果肉や果汁よりも、果皮の方に多く含まれています。
※1 ベルガモチン、6',7'-ジヒドロキシベルガモチン、6',7'-エポキシベルガモチンとそれらの二量体
※2 薬を分解し体外へ排せつするために必要な酵素
注意が必要な柑橘類
グレープフルーツ以外にも注意が必要な柑橘類には以下のようなものがあります。
グレープフルーツの果汁と同程度のフラノクマリン類が含まれる柑橘類
- メロゴールド
- スウィーティー
- バンペイユ
- レッドポメロ
といった柑橘類にも、グレープフルーツの果汁と同程度のフラノクマリン類が含まれているため、避けた方が良いでしょう。
果皮に含まれるフラノクマリン類がグレープフルーツと同程度の柑橘類
- 甘夏みかん
- サワーポメロ
も、果皮に含まれるフラノクマリン類がグレープフルーツと同程度とされており、これらの柑橘の果皮加工品(マーマレードなど)は避けた方が良いでしょう。
グレープフルーツよりは少ないが注意が必要な柑橘類
- ダイダイ
- 文旦
などは、グレープフルーツよりはフラノクマリン類が少ないものの、果汁・果皮の摂取は注意が必要です。
食べても良い柑橘類
アムロジピンベシル酸塩の作用に影響を与えないとされる柑橘類には、
- 温州みかん
- ポンカン
- 伊予柑
- デコポン
- ゆず
- かぼす
- すだち
- 金柑
- ネーブルオレンジ
などがあります。
(参考文献)
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