神経芽腫
「神経芽腫」とは、交感神経系の未熟な細胞から発生する小児に多い悪性腫瘍です。腹部のしこり、眼球突出、歩行障害、貧血などの症状がみられます。お腹の腫れや目の腫れ、手足のまひなどがある場合は、小児科または小児腫瘍科を受診しましょう。
埼玉医科大学総合医療センター 小児科
井上 信明 監修
治療について
リスクが中間の神経芽腫の場合、抗がん剤による治療で腫瘍を減らしてから手術が行われることが一般的です。
リスクが高い神経芽腫の場合、抗がん剤や放射線療法を行い、手術を併用することもあります。
再発した神経芽腫では、造血幹細胞移植を併用した大量化学療法などを行います。免疫療法も検討されます。
リスクが低い神経芽腫の場合、経過観察する場合、手術を行う場合、また抗がん剤を併用する場合があります。
病気について
神経芽腫を専門的にみている医師に関する情報は、ホームページ等で検索すると見つけられます。
神経芽腫は、リスクが低い場合は90%以上が長期に生存しますが、リスクが高いと50%ぐらいになります。
神経芽腫が脳へ転移することはあります。頭痛や嘔吐などの症状から疑われ、画像検査で診断されます。
神経芽腫は、自然に治ることがあります。年齢や腫瘍の場所などの条件を満たす場合に起こる現象です。
神経芽腫と神経芽細胞腫は、基本的には同じ病気を意味しており、違いはありません。
神経芽腫を放置すると、そのタイプにより、自然に治る場合と進行して命に関わる状態になる場合があります。
神経芽腫は、発症年齢や病気の進行度などにより、完治することがあります。自然に消えることもあります。
神経芽腫は基本的に良性のものはありませんが、なかに多くが治ってしまう経過の良いものがあります。
神経芽腫の原因やなりやすい人の特徴は、まだわかっていません。数%は遺伝が関係しています。
症状について
神経芽腫の初期症状は、無症状のことが多いです。末期症状には、意識障害やまひがみられます。
解説欄のチェック項目をご確認いただくか、症状検索エンジン「ユビー」で質問に答えるだけでセルフチェックもできます。
神経芽腫で足が痛くなることがあります。足の痛みは、背骨のなかの神経の圧迫や骨への転移が原因です。
こどもの神経芽腫では、症状がないことも多くありますが、お腹の腫れや腹痛などがみられます。
神経芽腫は、お腹からできることが多く、特に副腎から発生することが多いことがわかっています。
神経芽腫の進行速度はさまざまで、自然に消えてしまうものや急に進行して転移して見つかることもあります。
神経芽腫でお腹が腫れることはあります。この場合、お腹に硬いかたまりをふれることがあります。
検査について
受診について
(参考文献)
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