腎盂腎炎
「腎盂腎炎」とは、膀胱から腎臓の一部である腎盂に尿が逆流し、細菌が侵入することで引き起こされる熱を伴う尿路感染症です。発熱、全身のだるさ、腰や背中の痛み、悪心や嘔吐などの症状がみられます。これらの症状がある場合は、早めに泌尿器科を受診しましょう。
虎の門病院分院 腎臓内科
大庭 悠貴 監修
おすすめのQ&A
もっと見る病気について
「腎盂腎炎」とはどのような病気ですか?
腎盂腎炎とは、腎実質あるいは腎盂と呼ばれる尿が流れる部位に細菌感染を起こす尿路感染症のひとつです。
腎盂腎炎の原因は何がありますか?
膀胱から腎盂に尿が逆流し細菌が侵入することにより起こります。解剖学的な理由で起こることが多いです。
腎盂腎炎の重症度はどのように判定しますか?
入院加療が必要な患者さんを重症と判定します。
ストレスが原因で、腎盂腎炎を発症することはありますか?
ストレスによって直接的に腎盂腎炎を発症することはありません
腎盂腎炎は人にうつりますか?
腎盂腎炎は人から人にうつることはありません。
腎盂腎炎の余命はどれくらいですか?
通常は余命を考える必要などありませんが、重症化すると死亡率は25%とも言われています。
腎盂腎炎を放置するとどうなりますか?
気腫性腎盂腎炎、腎膿瘍、敗血症などに陥り、命に関わる場合があります。
慢性腎盂腎炎と急性腎盂腎炎の違いを教えてください。
発症して間もないものを急性腎盂腎炎、反復する・持続するものを慢性腎盂腎炎と呼びます。
慢性腎盂腎炎とはなんですか?
反復する・持続するものを慢性腎盂腎炎と呼びます。
性行為が原因で腎盂腎炎になりますか?
性行為は尿路感染のリスクを高める要因となり、尿路感染が腎盂腎炎に進行する可能性はあります。
腎盂腎炎の場合、尿の白血球はどうなりますか?
腎盂腎炎では尿中の白血球が増加することが一般的です。
発熱と腰の痛みがある場合、腎盂腎炎ですか?
腎盂腎炎の可能性はあるので医療機関を受診しましょう。
腎盂腎炎に後遺症はありますか?
慢性腎盂腎炎に移行し、慢性腎臓病(CKD)のリスクを高めたり、敗血症に至ったりすることがあります。
症状について
腎盂腎炎ではどのような症状がありますか?
先に膀胱炎の症状が現れることが多く、その後、発熱や全身のだるさなどの膀胱以外に現れる症状が見られます
腎盂腎炎には初期症状はありますか?
まず膀胱炎の症状(排尿時の痛み、血尿、頻尿など)がみられ、腎盂腎炎に至ると発熱や全身のだるさが出ます。
腎盂腎炎のセルフチェックはできますか?
解説欄のチェック項目をご確認いただくか、症状検索エンジン「ユビー」で質問に答えるだけでセルフチェックもできます。
腎盂腎炎の末期症状はどのようなものがありますか?
腎機能の低下や全身倦怠感を呈します。敗血症や菌血症を起こし命に関わる場合もあります。
腎盂腎炎で夜だけ熱があるのはなぜですか?
体の体温調節のサイクルと感染の熱が相まって夜に熱が高くなります。
腎盂腎炎の場合、どんな痛みがありますか?
背中や側面の痛みが出ることがあります。また排尿時に痛みが出ることもあります。
急性腎盂腎炎に前触れはありますか?
明確な前兆はありませんが、下部の尿路感染が先行することがあります。
腎盂腎炎で発熱しないことはありますか?
初期の軽度の感染であったり、高齢者の腎盂腎炎などでは、腎盂腎炎で発熱しないことがあります。
治療について
受診について
診断について
薬について
ユビー病気のQ&Aとは?
現役の医師が、患者さんの気になることや治療方法について解説しています。ご自身だけでは対処することがむずかしい具体的な対応方法や知識などを知ることができます。
病気・症状から探す医師・医療機関の方はコチラ