CA15-3の異常を指摘された場合、何科を受診したらよいですか?
まずは乳腺外科を受診しましょう。近くにない場合には検査施設やかかりつけ医に相談してみましょう。
CA15-3は、主に乳がん(特に進行・再発)の診療に用いる腫瘍マーカーです。ただし、あくまでも診断(特に再発診断)の補助や治療効果のモニタリングとして用いられるものであり、診断やその後の治療の必要性の判断は、他の検査結果も併せて医師が総合的に判断します。
一般的には、精密検査のためには乳腺外科を受診しましょう。近くにない場合は、検査施設やかかりつけ医に相談してみてください。乳がんの診断においては、マンモグラフィ(乳房専用のX線検査)や乳腺超音波(エコー)検査、生検などに加えて、特にCA15-3の数値が高い場合には遠隔転移を調べるための全身の画像検査などが検討されます。
ただし、CA15-3は、乳がんの他にも卵巣、膵臓、肺など他の臓器のがんや一部の良性の病気で高値をとることもあります。人間ドックなどでCA15-3を測定した際、同時に受けた検査結果や、直近で乳がん検診を済ませている場合などには、他の科の受診を勧められたり、まずは期間をあけて再検査するよう指示されることなども考えられます。検査を受けた施設からの指示に従うようにしましょう。
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最終更新日:
東日本橋内科クリニック 循環器内科 院長
白石 達也 監修
(参考文献)
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