PSAはどのくらいの数値から治療が必要になりますか?
年齢によりますが、PSAが4.0ng/mL以上の場合はより詳しい検査が検討されます。
PSAの基準値は、全年齢では4.0ng/mL以下です。実際には年齢により多少異なり、
- 50~64歳で0.0~3.0ng/mL
- 65~69歳で0.0~3.5ng/mL
- 70歳以上で0.0~4.0ng/mL
とされています。これらの数値を超える場合には前立腺がんや前立腺肥大症などを疑い、前立腺生検などの詳しい検査がすすめられます。
前立腺がんと診断された場合にはPSAの値だけでなく、患者さんの病態や合併症などに応じた治療方法が検討されます。
前立腺がんの主な治療は、監視療法(おとなしいがんで余命に影響がないことが生検でわかった場合)や外科手術、放射線治療、ホルモン療法等があります。
患者さんの病態などに応じて治療方法は異なりますので、医師にご相談ください。
公開日:
最終更新日:
横浜医療センター 消化器科
川崎 千瑛 監修
(参考文献)
国立研究開発法人国立がん研究センター.“前立腺がん 治療”.がん情報サービス.https://ganjoho.jp/public/cancer/prostate/treatment.html,(参照 2024-07-05).
日本泌尿器学会.“PSAが高いと言われた”.日本泌尿器学会.https://www.urol.or.jp/public/symptom/08.html,(参照 2024-07-05).
日本泌尿器学会.“男性下部尿路症状・前立腺肥大症診療ガイドライン”.日本泌尿器学会.https://www.urol.or.jp/lib/files/other/guideline/27_lower-urinary_prostatic-hyperplasia.pdf,(参照 2024-07-05).
日本泌尿器学会.“前立腺癌診療ガイドライン 2016年版”.がん診療ガイドライン.http://www.jsco-cpg.jp/prostate-cancer/,(参照 2024-07-05).
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