過敏性腸症候群と診断され2年、症状改善せず。大病院受診を検討中。アドバイスください。
70代・女性のご相談
過敏性腸症候群の症状が長く続いていて、特に朝方の腹痛や食欲不振が改善しないことで不安を感じていらっしゃるのですね。お辛いお気持ち、お察しします。
これまでに様々なお薬や食事療法を試しても効果がなく、ストレスから胃潰瘍にもなってしまったとのこと、本当に大変な思いをされていると思います。
現在、鍼灸治療を始めて少し症状が和らいでいるようですが、大きな病院を受診するべきか迷っているのですね。
【考えられる原因】
過敏性腸症候群は、ストレスや生活習慣、腸内環境の乱れなどが原因で、腹痛や便秘、下痢などの症状が現れることがあります。2年間、様々な治療を試しても改善が見られない場合、以下のことも考えてみると良いかもしれません。
1. 他の消化器の問題
- 過敏性腸症候群と診断されていますが、他の消化器の問題が隠れている可能性もあります。例えば、炎症性腸疾患や胆石などが考えられます。
- 以前に行った検査で大きな異常はなかったようですが、ストレスで胃潰瘍になったこともあるので、他の病気の可能性も考えられます。
2. 自律神経の乱れ
ストレスや疲れが自律神経に影響を与え、腸の働きに影響を及ぼすことがあります。鍼灸治療で改善を目指しているとのことですが、効果が出るまでには時間がかかることもあります。
3. 食生活
食事が原因で症状が出ることもあります。食事日記をつけて、どの食品が症状を引き起こしているかを探るのも一つの方法です。
4. 薬の影響
現在服用している薬が消化器に影響を与えている可能性もあります。主治医に確認してみると良いでしょう。
【次のステップ】
1. 大きな病院での受診
大きな病院の消化器内科を受診し、専門医の意見を聞くのも一つの方法です。必要に応じて、より詳しい検査を受けることも考えてみてください。
2. 薬の確認
他の病気で服用している薬が影響していないか、主治医に確認してみると良いでしょう。
【まとめ】
過敏性腸症候群の症状が続く場合、他の消化器の問題や自律神経の乱れ、食生活、薬の影響なども考えてみることが大切です。専門医の意見を聞きながら、必要に応じて追加の検査や治療法を検討してみてください。あなたの健康が少しでも早く改善することを心から願っています。
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