脳梗塞と診断された母の症状が悪化しています。セカンドオピニオンについて相談させてください。
80代・女性のご相談
お母様のこと、とても心配ですね。左手のしびれから始まり、最近では認知症のような症状が急に進んでいるとのこと。さらに「頭が爆発するような痛み」があるなんて、ご家族としては不安でいっぱいだと思います。
かかりつけの先生にMRIを受けて、「高血圧」と「軽い脳梗塞」と診断され、高血圧の薬と頭痛予防の漢方薬を処方されているんですね。でも、症状が進んでいることや脳梗塞への直接的な治療がないことが気になって、セカンドオピニオンを考えているとのこと。それはとても大切なことだと思います。
【セカンドオピニオンについて】
お母様の症状を考えると、脳の専門医に診てもらうのが良いかもしれません。以下の理由から、専門医の意見を聞くことをお勧めします。
1. 症状の急な進行
「軽い脳梗塞」という診断だけでは、最近の急な認知機能の低下や呂律が回らない、表情が乏しいといった症状をすべて説明できないかもしれません。「頭が爆発するような痛み」も気になります。
2. 脳梗塞の評価と治療
脳梗塞の原因や再発予防のための治療について、専門的な検討が必要です。現在の治療が高血圧と頭痛に対するものであれば、脳梗塞そのものへのアプローチが必要かもしれません。
3. 他の病気の可能性
頭痛や急な認知機能の低下は、他の脳の病気の可能性もあります。専門医による詳しい診察と検査が望まれます。
4. お薬の管理
お母様が頭痛薬を正しく服用できないことも心配です。頭痛の原因を詳しく調べ、適切な治療法を見つけることが大切です。
【次のステップとしてお勧めすること】
1. 専門医の受診
まずは、かかりつけ医にセカンドオピニオンを希望することを伝え、紹介状とMRIのデータを用意してもらうと良いでしょう。受診の際には、これまでの症状の経過や日常生活の様子、お薬の情報を正確に伝えることが大切です。
2. お薬の管理のサポート
お薬の飲み過ぎは危険ですので、お薬カレンダーを使ったり、ご家族で見守ったりして、お母様が正しく服用できるようにサポートしましょう。頭痛の頻度や程度を記録して、医師に伝えることも役立ちます。
3. 高血圧の管理
高血圧は脳卒中のリスクを高めますので、処方された薬はきちんと続けてください。
【まとめ】
お母様の症状は、脳梗塞の悪化や他の脳の病気の可能性も考えられます。専門医の診察を受けることをお勧めします。その際には、かかりつけ医からの紹介状や画像データがあるとスムーズです。お薬の管理についてもご家族でサポートし、お母様の苦痛が少しでも和らぐようにお手伝いできればと思います。どうぞお大事になさってください。
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