脊椎圧迫骨折と骨粗しょう症の治療について相談したいです。
80代・女性のご相談
ご相談いただきありがとうございます。圧迫骨折の後も痛みが続いているとのこと、本当に大変ですね。特に歩いたり、長時間座ったりするのが難しいというのは、日常生活にも影響が出てしまいますよね。
コルセットを使わなかったことが痛みの原因ではないかと心配されているようですが、確かにコルセットは骨折の治療に役立つことがあります。骨を安定させて、痛みを和らげる効果が期待できるんです。でも、コルセットを使わなくても骨が自然に治ることも多いんですよ。数年前の骨折なら、通常はもう治っているはずです。
ただ、まれに骨がうまく治らずに痛みが残ることもあります。骨がちゃんと治っているかどうかは、整形外科で画像検査を受けて確認するのがいいでしょう。
腰の痛みが長引く原因は、骨折だけではないこともあります。例えば、骨が変形して治った場合、背骨のバランスが崩れて痛みが出ることがあります。また、周りの筋肉が弱っていると、疲れやすくなって痛みが出やすくなることも。さらに、神経が圧迫されて痛みやしびれが出ることもありますし、長く痛みが続くと不安やストレスで痛みが強く感じられることもあります。
【次のステップ】
1. 整形外科を受診しましょう。
現在の症状を詳しく医師に伝えて、診察を受けてください。痛みの原因を特定するために、レントゲンやMRIなどの画像検査が必要かどうか相談してみましょう。痛みが強い場合は、痛み止めや注射などの治療も考えられます。
2. リハビリを続けましょう。
リハビリは筋力をつけたり、柔軟性を高めたりすることで、痛みを和らげる効果が期待できます。理学療法士の指導のもと、適切な運動を続けると良いでしょう。
3. 日常生活で気をつけること。
同じ姿勢を長く続けないようにして、こまめに休憩を取りましょう。重いものを持ち上げるのは避けて、腰に負担をかけないようにしましょう。無理のない範囲で、腰を支える筋肉を鍛える運動を取り入れてみてください。
【まとめ】
圧迫骨折後の痛みの原因はさまざまです。整形外科で相談しながら、あなたに合った治療法を見つけていきましょう。リハビリや日常生活での工夫を続けて、少しでも痛みが和らぐことを願っています。どうぞお大事になさってください。
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