肝硬変と診断されましたが、症状やCT結果について相談させてください。
70代・男性のご相談
ご相談いただきありがとうございます。肝硬変と診断され、胃静脈瘤の手術や大腸ポリープの切除を受けられたとのことですね。ご自身の健康について不安を抱えていらっしゃるお気持ち、よく理解できます。
まず、「本当に肝硬変なのか?」という疑問についてお答えしますね。肝硬変は、肝臓の細胞が炎症を起こし、それが続くと硬くなってしまう病気です。一度硬くなった部分は元に戻らないため、肝硬変と診断された場合、完治は難しいのです。
ただし、肝硬変にも段階があり、適切な治療を受けることで肝臓の状態が安定することもあります。今回の治療で数値が改善したのは、肝臓の状態が少し落ち着いたからかもしれませんね。
肝硬変が進むと、肝臓の働きが悪くなり、疲れやすさや食欲の低下、黄疸、腹水、足のむくみなどの症状が出ることがあります。また、食道静脈瘤や肝性脳症といった合併症を引き起こすこともあります。胃静脈瘤もその一つです。
静脈瘤は破裂すると危険なので、予防のために手術を行うことがあります。手術が成功したとのことで、ひとまず安心ですが、再発の可能性もあるため、定期的な検査を受けることが大切です。
また、CTで肝臓に白い影が見つかり、肝臓がんの心配をされているのですね。肝臓がんは肝硬変の合併症として起こることがあります。CT検査では、撮影した画像を比較して診断しますが、はっきりしない場合は血液検査や他の画像検査を組み合わせて判断することがあります。場合によっては、さらに詳しい検査が必要になることもありますので、主治医に詳しく説明してもらうと良いでしょう。
【次のステップ】
1. かかりつけ医に相談する
肝硬変の診断や治療経過、CT検査の結果について、かかりつけ医に相談し、詳しく説明を受けましょう。
2. 定期的な検査を受ける
肝硬変は定期的な検査で経過を見守ることが大切です。数値が安定している今でも、何かのきっかけで悪化することがありますので、医師と相談して検査の頻度や内容を決めてください。
3. 禁煙を心がける
喫煙は肝硬変の進行を早めることがあります。肝臓だけでなく、他の臓器にも影響を与える可能性があるため、禁煙を考えてみてください。
4. 生活習慣を見直す
肝硬変の進行を抑えるためには、禁酒やバランスの良い食事、適度な運動、十分な睡眠が大切です。また、ストレスをためないように心がけましょう。
【まとめ】
肝硬変は進行する病気で、合併症を引き起こすこともあります。ご自身の健康について、かかりつけ医とよく相談し、適切な検査や治療を受けていくことが重要です。あなたの健康を心から応援しています。
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