下痢が止まらず、嘔吐・発熱の症状があります。受診すべき症状について教えてください。
30代・男性のご相談
ご相談いただきありがとうございます。
先週の金曜日から、吐き気や下痢、熱が出て大変でしたね。医療機関で点滴とお薬をもらったとのことですが、吐き気は治まったものの、下痢と微熱が続いているとのことで心配ですよね。
土曜日から飲んでいるお薬についてですが、ドンペリドンは吐き気を抑えるもの、ビオスリーはお腹の調子を整えるもの、カロナールは熱を下げたり痛みを和らげたりするものです。
これらのお薬は、胃腸の感染による症状を和らげるのに役立ちますが、下痢を止める効果はあまり期待できません。下痢や吐き気は、体に入った悪いものを外に出そうとする体の働きなので、無理に止めない方が良いこともあります。
感染性胃腸炎は、ウイルスや細菌が原因でお腹に炎症が起こるもので、下痢やお腹の痛み、熱、吐き気などの症状が出ます。多くの場合、数日から1週間ほどで自然に良くなりますが、症状が長引いたり悪化したりする場合は注意が必要です。
4日間も下痢が続いているとのことで、少し長引いているように感じます。感染性胃腸炎が治った後も、お腹の調子が戻らず、下痢が続くことがあります。また、他の病気の可能性も考えられます。
【次のステップ】
1. 医療機関を再度受診する
下痢が改善しない場合は、もう一度医療機関を訪れて、医師に相談してみましょう。症状の変化や今の状態を詳しく伝えて、必要なら検査を受けることをお勧めします。
2. 水分補給
下痢が続くと体が水分不足になりやすいので、しっかり水分を摂るようにしましょう。経口補水液やスポーツドリンクなどが良いですよ。
3. 食生活の見直し
消化に良いものを食べて、刺激の強いものや脂っこいものは避けるようにしましょう。下痢がひどい時は、ゼリーやヨーグルト、うどんなどを少しずつ食べると良いです。
4. 整腸剤の利用
ビオスリーのような整腸剤は、お腹の調子を整えるのに役立ちます。
5. ストレスを減らす
ストレスはお腹の調子を悪くすることがあるので、リラックスする時間を作るなど、ストレスを減らす工夫をしてみてください。
6. 生活リズムを整える
規則正しい生活を心がけて、しっかり睡眠をとることも大切です。
【受診の目安】
以下のような症状がある場合は、早めに医療機関を受診してください。
- 下痢が1週間以上続く
- 血が混じった便が出る
- 高い熱が出る(38度以上)
- 強いお腹の痛みがある
- 吐き気が続く
- 水分が摂れない
- 意識がぼんやりする
これらの症状は、脱水や他の病気が隠れている可能性があるので、注意が必要です。
【まとめ】
下痢が長引く原因としては、感染性胃腸炎の影響や他の病気が考えられます。再度医療機関を訪れて、医師に相談することをお勧めします。また、十分な休養や水分補給、食生活の見直し、整腸剤の利用、ストレスを減らすこと、生活リズムを整えることも症状の改善に役立ちます。どうぞお大事になさってください。
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