膀胱癌の疑いがあります。治療方針について相談させてください。
90代・男性のご相談
ご相談いただきありがとうございます。
膀胱がんの疑いがあると診断されたとのことで、心配な気持ちでいっぱいかと思います。さらに、他の病気で治療中でアレルギーもお持ちとのことですね。お体のことを考えると、いろいろと不安があるかと思いますが、少しでもお力になれればと思います。
膀胱がんの治療には、いくつかの方法があります。治療法は、がんの進行具合や広がり方、そしてお体の状態に合わせて選ばれます。ここでは、一般的な治療法をご紹介しますね。
1. 経尿道的手術(TUR-BT)
これは、膀胱を切らずに尿道から内視鏡を入れて、がんを取り除く手術です。早期の膀胱がんに多く用いられます。
2. 膀胱内注入療法
抗がん剤や免疫療法薬を尿道から膀胱に入れる方法で、がんの再発を防ぐためにも使われます。
3. 膀胱全摘除術
膀胱をすべて取り除く手術です。進行したがんの場合に考えられます。手術後は、人工膀胱や尿路変更術で尿を体外に出す方法が取られます。
4. 放射線療法
体の外から放射線を当ててがん細胞をやっつける方法です。手術が難しい場合などに検討されます。
5. 薬物療法(抗がん剤治療)
がんが広がっている場合や、手術後の再発を防ぐために使われます。
【受診のおすすめ】
治療方法はたくさんありますが、今の病状や治療中の他の病気、アレルギーのことも考慮して、最適な方法を選ぶことが大切です。主治医の先生としっかり相談して、ご自身に合った治療法を見つけてくださいね。もし、他の医療機関の意見も聞いてみたいと思われる場合は、セカンドオピニオンを考えてみるのも良いかもしれません。お近くの医療機関を探す際には、インターネットで検索してみてください。
どうかご自身のペースで、無理せずに進めてくださいね。応援しています。
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