過敏性腸症候群で下痢と蕁麻疹が続いています。何科を受診すべきか教えてください。
20代・男性のご相談
ご相談いただきありがとうございます。
下痢が続いていることや、蕁麻疹が出ていること、本当にお辛いですよね。お子さんが生まれてから睡眠が十分に取れず、さらにお仕事のストレスも重なっているとのこと、心身ともに大変な状況かと思います。
少しでもお力になれればと思い、アドバイスさせていただきますね。過敏性腸症候群(IBS)は、他の病気がないことを確認してから診断されるものです。検便で異常がなかったとのことですが、これは主に出血がないかを確認するためのものです。
また、便の培養検査を行っていれば、感染症の有無も調べたと思いますが、感染性腸炎の場合、病原体が見つからないこともあります。
お子さんの誕生や仕事のストレスが症状を悪化させることは、IBSの特徴とも言えますが、5ヶ月以上も症状が続いていることや、IBSの治療薬を2週間服用しても改善が見られないことから、再度詳しい検査を受けることをお勧めします。消化器内科で大腸内視鏡検査や、必要に応じて胃カメラ、腹部エコー、血液検査を受けると良いでしょう。
受診の際には、これまでの経過やIBSの治療薬の効果についても詳しく伝えてください。腹痛や下痢の原因としては、IBSの他にも感染性腸炎や炎症性腸疾患、大腸の腫瘍、さらには膵炎なども考えられます。
もしIBSと診断されても、治療薬が効かない場合は、薬の見直しが必要かもしれません。また、蕁麻疹が薬を飲み始めた後に出た場合は、薬の影響の可能性もあります。薬を中止して様子を見ることが基本ですが、蕁麻疹がひどい場合は、アレルギーを抑える薬が必要かもしれません。
まずは、処方してもらった内科を受診し、蕁麻疹やお腹の症状について詳しく伝えてください。消化器内科や皮膚科への紹介をお願いすると良いでしょう。
ご自身でできることとしては、なるべく休養を取り、ストレスや疲れを溜めないように心がけてください。消化の良い食事を心がけたり、短時間でも休む時間を作るなど、少しでも負担を減らす工夫ができると良いですね。周りに頼れる方がいれば、ぜひ助けを求めてください。あなたの健康が何より大切ですから。
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