発熱とケトン体、CRP高値について相談させてください。
30代・女性のご相談
4日前に38.5度の熱が出て以降、熱が続いており非常に困っています。インフルエンザウイルスやコロナウイルスは陰性でした。
娘が前日に発熱していたため、うつったのかもしれません。翌日、体調が悪い中、祝日だったので子どもたちと動物園に行きましたが、帰宅後に再び38.5度の熱が出ました。さらに翌日には39.8度まで上がり、子どもの世話をしながら無理をして過ごしました。その後ようやく病院を受診しました。検査の結果、ケトン体が出ており、白血球や赤血球には異常がないものの、CRPの数値が高く、貧血もあると言われました。解熱薬、整腸剤、抗生物質を処方されましたが、お薬手帳を紛失しており、抗生物質で息苦しくなることを伝えられず、服用していません。
本日も37.5〜38.0度の熱が続いており、少しずつ下がっているように感じますが、なかなか完治しません。どのように対処すればよいか、アドバイスをいただけると助かります。
ご相談いただきありがとうございます。日曜日からの発熱に加え、お子さんの看病もされているとのこと、本当に大変な状況ですね。
水曜日に病院でケトン体が出ていて、CRPの数値が高いと診断されたと伺いました。ケトン体は、体の中で糖が足りなくなったときに脂肪が分解されてできるものです。脱水や栄養不足が原因で出ることがあります。CRPは体の中で炎症が起きているときに上がる数値で、感染症や炎症が原因で高くなります。これらの結果から、何かしらの炎症が体内で起きている可能性がありますね。現在も37.5~38.0℃の発熱が続いているとのこと、心配ですね。お薬が効いていないか、別の病気が隠れているかもしれません。
【考えられる病気】
- 呼吸器の感染症:咳や息苦しさ、喉の痛みがある場合、マイコプラズマ肺炎や肺炎球菌肺炎などの可能性があります。
- 尿路の感染症:発熱やだるさがある場合、膀胱炎や腎盂腎炎の可能性も考えられます。
- その他の感染症:インフルエンザウイルスやコロナウイルスは陰性でしたが、他のウイルスや細菌の感染も考えられます。
【次のステップ】
- 再度病院を受診:発熱が続く場合は、もう一度病院で詳しい検査を受けることをおすすめします。その際、これまでの症状や経過、お薬の効果について医師に詳しく伝えてください。呼吸器の問題が疑われる場合は呼吸器の専門医、尿路の問題が疑われる場合は泌尿器の専門医の受診も考えてみてください。
- 水分をしっかり摂る:発熱が続くと脱水になりやすいので、こまめに水分を摂るようにしましょう。経口補水液やスポーツドリンク、麦茶などがおすすめです。
- 休息をとる:十分な休息と睡眠をとって、体力を回復させましょう。
お薬手帳をなくされたとのことですが、スマートフォンのアプリを使うと便利ですよ。アプリでは、処方された薬の情報やアレルギー、副作用の記録ができ、薬の飲み合わせや副作用のチェックもできます。
【まとめ】
発熱が続く場合、呼吸器や尿路の感染症の可能性があります。再度病院で詳しい検査を受けることをおすすめします。受診までは、水分をしっかり摂り、安静に過ごしてください。どうぞお大事になさってくださいね。
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