横隔膜の左側の痛みと胃腸の病気で治療中です。受診すべき診療科について相談させてください。
40代・男性のご相談
横隔膜の左側に痛みを感じており、どの科を受診すべきか悩んでいます。
1ヶ月ほど前から鈍痛を自覚し、胃腸科で胃カメラ検査を受けましたが、ピロリ菌や慢性的な逆流性胃腸炎、胃炎は見つかりませんでした。ただ、一部に傷があり、家族内で胃腸炎を発症していたため、胃炎の可能性があるとのことで、胃粘膜保護の薬を処方され服用しています。しかし、症状は改善されていません。
このまま様子を見続けるべきか、他の医療機関を受診したほうがよいのか、アドバイスをいただけると助かります。アレルギーもあるため、慎重に対応したいと考えています。
ご相談いただきありがとうございます。左側の横隔膜あたりに1ヶ月以上続く鈍い痛みがあるとのこと、心配ですよね。胃腸科で胃カメラの検査を受けたけれど大きな異常は見つからず、胃炎の可能性があると言われて、お薬を飲んでいるのに症状がよくならないとのこと、不安なお気持ちお察しします。
【どの科を受診すべきか】
まずは、現在通っている胃腸科で、胃カメラ以外の検査を受けていない場合は、もう一度相談してみてください。必要に応じて、腹部の超音波検査やCT検査、血液検査などを追加して、他の原因を探ることができます。場合によっては、より大きな病院を紹介されることもあります。
もし症状が改善しない場合、胃以外の原因も考える必要があります。左側の横隔膜付近の痛みには、胃以外にも膵臓、脾臓、大腸、腎臓、肺、心臓、筋肉や神経などが関係している可能性があります。
【考えられる胃以外の原因】
- 膵臓:膵炎などが考えられますが、通常はもっと強い痛みや背中の痛みを伴うことが多いです。特に飲酒後や食後に痛む場合は注意が必要です。
- 大腸:過敏性腸症候群や憩室炎など。排便によって痛みが和らぐ場合や、排便前に痛みが強くなる場合は、大腸や小腸が関係しているかもしれません。
- 脾臓:脾腫など、感染症や血液の病気が原因となることがあります。脾臓の問題はまれですが、外傷などで脾臓が傷つくと左脇腹や背中に痛みが出ることがあります。
- 腎臓:腎結石や腎盂腎炎など。血尿や発熱を伴うこともありますが、痛みや違和感だけの場合もあります。
- 胸膜・肺:胸膜炎や肺炎など。呼吸に伴う痛みがあるかどうかも参考になります。
- 筋肉・神経:肋間神経痛や腹壁の筋肉痛など。
【まとめ】
まずは、受診した胃腸科に再度相談し、追加の検査について確認してみてください。必要に応じて、他の診療科に紹介されることもあります。痛みが続いていることや薬が効かなかったことをしっかり伝えて、今後の方針を一緒に考えてもらいましょう。あなたの健康が一日も早く回復することを心から願っています。
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