てんかんと診断され、異常行動や感情抑制の難しさに不安があります。他の医師の意見を聞きたいです。相談させてください。
30代・女性のご相談
ご相談いただき、ありがとうございます。てんかんの診断を受けて治療を始められたばかりで、心身の変化に不安を感じていらっしゃるのですね。お薬を飲み始めてから、依存症の欲求が強まったり、怒りを抑えるのが難しくなったり、これまでとは違う感覚を覚えたりしているとのこと、大変心配ですよね。
【考えられること】
てんかんの治療薬には、気分や感情の変動、眠気、ふらつき、感覚の変化を引き起こすことがあるものもあります。特に治療を始めたばかりの時期や、お薬の種類や量を調整している時期には、心身の変化を感じやすいことがあります。また、もともと治療しているうつ病やその他の精神的な病気、あるいは慢性蕁麻疹の治療薬との相互作用も、現在の症状に影響しているかもしれません。
「依存症の欲求」や「感じる感覚の違い」について、もう少し具体的にお話しいただけると、より詳しく状況を理解できるかもしれません。例えば、どのようなものに対する欲求なのか、感覚の違いは体のどの部分でどのように感じるのか、などです。
【次の診察での主治医への伝え方】
ご自身の体調の変化を主治医に正確に伝えることはとても大切です。以下のようにお伝えしてみてはいかがでしょうか。
1. いつから、どのような変化があったか具体的に伝える
- 「〇月〇日からお薬を飲み始めて、〇日後くらいから怒りを感じやすくなりました。特に〇〇な状況で感情を抑えるのが難しいです」
- 「お薬を始めてから、〇〇(依存の対象)への気持ちが強くなったように感じています」
- 「体の感覚についてですが、〇〇(部位)が〇〇(どのように)感じるような、今までとは違う感覚があります」
これらの症状が、1日のうちいつごろ、どのくらいの強さで起こるのかも伝えられると、より状況が伝わりやすくなります。
2. 感じている不安を正直に伝える
- 「これらの変化がお薬の影響なのか、それとも他の原因があるのかわからず、不安に感じています」
- 「日常生活で〇〇なときに困っています」
3. メモを活用する
診察の場で緊張して、うまく話せないこともあるかと思います。事前に伝えたいことをメモにまとめておき、それを見ながら話したり、場合によってはメモをそのままお渡しするのもよい方法です。
【今後の対応について】
まずは、現在かかっている主治医に、具体的な症状と不安な気持ちをしっかりとお伝えすることが最も重要です。主治医は、てんかんの状態だけでなく、他の病気の治療状況も踏まえて、現在のお薬が適切かどうか、副作用の可能性、お薬の調整が必要かどうかを総合的に判断してくれるはずです。必要であれば、精神科の先生とも連携を取りながら、最適な治療法を検討していくことになるかと思います。
【まとめ】
てんかんのお薬を始めてから感じている感情のコントロールの難しさや感覚の変化は、お薬の副作用の可能性も考えられます。次の診察で、具体的な症状の変化と、それによって感じている不安を主治医にしっかりと伝えることが大切です。事前にメモにまとめておくと伝えやすいでしょう。主治医とよく相談し、今後の治療方針を決めていくようにしてください。どうぞ、あまりご無理なさらないでくださいね。
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