肝臓がんの疑いと腫瘍マーカー上昇について、今後の検査や治療方針を相談させてください。
70代・女性のご相談
この度は私たちを信頼してご相談いただき、心から感謝申し上げます。ご家族の皆様も不安を抱えていらっしゃることと思います。ここでは、いただいたご質問にお答えし、少しでも安心していただけるよう努めますね。
まず、いただいた情報が限られているため、いくつかの可能性を考慮してお答えしますことをご了承ください。
【肝臓がん(肝がん)の疑いについて】
「肝がんの疑いがある」と言われたとのことですが、まだ確定診断はされていないということでしょうか。肝臓に関するがんとしては、一般的に以下の3つが考えられます。
- 肝細胞がん
- 胆管細胞がん
- 転移性肝がん
ウイルスによる肝炎があり、一度腹水が溜まって抜いた経験があるとの点からは、ご懸念のように肝細胞がんに進展する可能性があると考えられます。
【肝がんだった場合の対策】
もし肝がんと診断された場合、飲酒は再発のリスクを高めるため、禁酒をお勧めします。また、喫煙も肝がんのリスクを高めますので、現在喫煙されている場合は、この機会に禁煙を考えてみてください。肝細胞がんは再発しやすいがんですので、生活習慣の見直しが大切です。
【医療機関での検査について】
病院では、まず血液検査で肝臓の機能を確認します。肝臓の状態に応じて、治療の選択肢が決まります。その後、肝臓の病変の大きさや数に応じて、手術や薬物療法などの治療が選ばれます。
【CT検査について】
CTやMRIの検査は、どのタイプの肝臓がんなのかを判断するために重要です。経験豊富な病院での検査をお勧めします。
まとめますと、もし飲酒や喫煙の習慣がある場合は、禁酒・禁煙を心がけてください。これは病状に関わらず有効です。医療機関では肝臓の機能を評価し、CTやMRIで病変を詳しく調べた上で、最適な治療法が提案されます。
次回ご相談いただく際には、以下の情報を教えていただけると、より詳しいお答えができます。
- どのタイプの肝臓がんが疑われているのか
- 転移性肝がんの場合、元のがんは何か
- 腫瘍マーカーの名前
少しでもお役に立てれば幸いです。医療用語が難しく感じられるかもしれませんが、何かご不明な点があれば、どうぞお気軽にお知らせくださいね。
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