二日酔いはセルフチェックできる?二日酔いと症状の関連性をAIで無料でチェック
監修医師平松 由布季東日本橋内科クリニック 内科
- 更新日
- 2026/10/27
- 公開日
- 2020/09/03
二日酔いとは
大量の飲酒によりアルコールの分解が追いつかなくなり、吐き気や頭痛、下痢などが起こっている状態です。
二日酔いとはどのような状態ですか?
アルコールを摂取し過ぎることで、吐き気や胸やけ、頭痛などの症状が翌日まで出ることです。
二日酔いは、アルコールを大量に摂取し過ぎた後に起こる一時的な症状です。
主な症状としては、頭痛、吐き気、嘔吐、めまい、食欲不振、疲労感などがあります。これらの症状は、アルコールが体内で分解される過程で生じる化学物質によって引き起こされます。
一般的には、適切な水分補給と休息によって自然に治りますが、症状が強い場合には受診して、他の病気がないかなどを調べることが望ましいです。
参考文献
Palmer, Emily et al. Alcohol Hangover: Underlying Biochemical, Inflammatory and Neurochemical Mechanisms. Alcohol and alcoholism. 2019, 54, p.196-203.
Verster, Joris C et al. The alcohol hangover research group consensus statement on best practice in alcohol hangover research.. Current drug abuse reviews. 2010, 3, p.116-26.
二日酔いの原因
二日酔いの原因は何ですか?
アルコールが関与していること以外、はっきりしたことはわかっていません。
アルコールが肝臓で分解されて出来る「アセトアルデヒド」という物質や、アルコールそのものによる胃腸へのダメージなど、さまざまな要素が存在しますが、はっきりとは解明されていません。なお、アセトアルデヒドは脳に辿り着かないようになっているため、二日酔いのうち頭痛やめまいを起こす直接の原因ではないと考えられています。
どういう人が二日酔いになりやすいかについては、こちらをご確認ください。
参考文献
J Clin Med. 2020 Oct 25;9(11):3421.
二日酔いの検査・診断
二日酔いの症状をセルフチェックできますか?
二日酔いの症状や原因、おすすめの病院や対処方法は症状検索エンジン「ユビー」で調べられます。
体調に不安がある、あるいは医療機関への受診を考えている方向けに、20問〜30問程度の質問に答えることで関連する病名や適切な受診先や調べられる症状検索エンジン「ユビー」を無料で提供しており、多くの患者様にご利用いただいています。
気になる病気や症状がありましたら、ぜひご利用ください。
https://ubie.app/
二日酔いはどのようにして診断しますか? 検査は行いますか?
多くの場合、検査を行うことはなく、状況から判断します。
基本的には検査は不要で、飲酒をした量や時間、症状などの状況から二日酔いと判断します。
ただし、症状が強い、もしくは持続しているなど、他の病気が疑われる場合には、血液検査などを行うこともあります。
二日酔いの治療・対処法
二日酔いへの対処法は?
十分な水分を取るように心がけましょう。また、普段からお酒を飲み過ぎないように注意しましょう。
受診の目安・何科を受診するべきか
二日酔いで病院を受診したほうがよい目安はありますか?
吐き気、嘔吐、胃の痛みといった症状がひどく、なかなか治まらない時や、吐血や黒色便が見られる時は受診しましょう。
二日酔い自体は自然に治るもので、特効薬があるわけでもないので、基本的に受診する必要はありません。
ただし、「二日酔いかと思っていたら違う病気だった」というケースもありますので、以下のような時は受診を検討しましょう。
- 二日酔いにしては症状が強い、もしくは悪化している
- 二日酔いにしては症状が長く続いている(24時間程度で改善することが一般的)
- 吐血がある
- 便の色が黒い
二日酔いを放置するとどうなりますか?
多くの場合、二日酔いの症状は時間とともに和らぎます。
二日酔いの症状はつらいですが、放置しても命に関わることはありません。時間とともに改善します。
ただし、頻繁な二日酔いは心臓や血管の病気で亡くなるリスクを約2倍に高めるという報告があるなど、二日酔いになっても全く問題がないというわけではありません。
二日酔いの専門医がいる近くの病院はありますか?
二日酔いの専門医がいる病院を見る二日酔いの経過・予後
二日酔いのピークはいつですか? また、いつまで続きますか?
飲酒を始めたタイミングから約半日後に症状が最も重くなり、ほぼ丸一日経つ頃に良くなります。
二日酔いの症状は、飲酒を始めたタイミングから12〜14時間後に最も重くなります。その後徐々に改善しますが、飲酒を始めてからだいたい丸一日経過する頃(約20時間後と言われます)まで症状が残ります。
二日酔いの予防
二日酔いの予防のために、対策としてできることはありますか?
体調不良や睡眠不足の時にはお酒を飲まないようにしましょう。お酒を飲む時は水分をしっかり摂り、飲み過ぎは控えましょう。
二日酔いのなりやすさには、脱水と睡眠障害が関係していると言われています。そのため、以下の点に気をつけることが大切になります。
- 体調が悪い時に飲まない
- 睡眠不足の時は飲酒を控える
- 水分をしっかり摂る
もちろん、そもそも過多な飲酒を控えることや、短時間で多くの量を飲まないことも重要です。
なお、食事や飲み物については、二日酔いに効くと言えるものはまだわかっていません。食事や飲み物に関する詳細は、こちらをご確認ください。
対処法・セルフケア
二日酔いに効く食べ物や飲み物はありますか?
今のところ、明確に効き目があると言える食べ物や飲み物はありません。
二日酔いに対して効き目がある食べ物や飲み物については、はっきりとした結論は今のところ得られていないため、少なくとも現時点ではまだ見つかっていないと言えます。
ただし、いくつかの研究報告では、亜鉛やニコチン酸、ライムやココナッツなどが二日酔いに対して有効である可能性が示唆されています。とはいえ、これらの有効性もはっきりしているわけではなく、効かない可能性も十分考えられます。
ウェブサイトなどによっては、亜鉛やニコチン酸が含まれている食べ物として豆や豆乳を推薦していることもありますが、明確な根拠があるとは言えません。
また、脱水を予防する目的で水分を摂取するようにしましょう。
参考文献
Shraddha Srinivasan et al. Influence of food commodities on hangover based on alcohol dehydrogenase and aldehyde dehydrogenase activities. Curr Res Food Sci. 2019, 1, p.8-16.
William S Reynolds et al. The biopsychosocial impacts of anxiety on overactive bladder in women. Neurourol Urodyn. 2023, 42, p.778-784.
二日酔いの治し方を教えてください。
基本的にはよく休むことが重要です。また、アルコールで脱水になっていることもあるので水分を摂るようにしましょう。
二日酔いの症状を和らげるには、二日酔いの原因となっているアルコールの分解を促進するために、よく休息をとることが重要です。また、アルコールの摂取によって脱水が起こることも多く、それによって症状が出ることもありますので、水分も摂るようにしましょう。
なお、一部のビタミン類やミネラルなどが二日酔いに効果的だと言われていますが、実際にはきちんとした研究で効果が立証されたものはまだありません。
二日酔いに関連するその他の質問
酔っている時は、どのような姿勢でいるとよいですか?
回復体位(横たわって身体を横向きにし、上側の手を顔の下に入れる)をとりましょう。
酔っている時は、嘔吐して吐いたものを誤嚥(食べ物などが誤って気道に入り込むこと)しないようにすることと、筋肉が緩んで舌の付け根が落ち込むことで窒息しないようにすることが大切です。これらの事態を防ぐ上では、「回復体位」と呼ばれる、気道がよく確保される姿勢が有効です。
回復体位のとり方
図のように横たわって身体を横向きにし、上側の手を顔の下に入れます。
二日酔いになりやすいのはどのような人ですか?
アルコールが体内でアセトアルデヒドに変わり、分解する酵素があまり働かない人がなりやすいです。40%近くの日本人が当てはまると言われています。
二日酔いは、アルコールが体内で分解される過程で出てくる物質である「アセトアルデヒド」が身体に溜まることで起こります。
以下のような、アセトアルデヒドが多く作られる、あるいは分解が遅れる原因があると、二日酔いになりやすいです。
- アルコールの摂取量が多い(単純に作られるアセトアルデヒドの量が多くなる)
- 脱水
- 睡眠不足(アセトアルデヒドの分解は睡眠時に進むため、睡眠不足だと分解が遅れる)
- 遺伝的にアルコールを分解する力が弱い
日本人を含む東アジア人種は、約36%の人がアルコールを分解する「ALDH」という酵素の働きが弱く、少量の飲酒で顔が赤くなるなど、アルコールに対して弱い傾向があります。
アルコール摂取量の目安はありますか?
一日のアルコール摂取量を男性では40g未満、女性では20g未満にとどめ、個人差やその日の体調に合わせて摂取量を調節するようにしましょう。
厚生労働省の「健康日本21」によると、アルコール摂取の適量は男性で40g/日未満、女性で20g/日未満です。
お酒の飲み過ぎは肝臓病、心臓病、がん、糖尿病などの生活習慣病、認知症などのリスクを高めますので、多量の摂取は避けたり、休肝日を作ったりするように心がけましょう。
なお、アルコール20gに相当する酒量の目安は以下の通りです。
- ビール: 中瓶1本(500ml)
- 日本酒:1合(180ml)
- チューハイ:アルコール度数7%のもの1缶(350ml)
- ワイン:グラス2杯(200ml)
- 焼酎:グラス2分の1杯(100ml)
- ウイスキー:ダブル1杯(60ml)
二日酔いについて、医師からのよくある質問
医師からよくある質問はありますか?
「二日酔い」について医師からよくある質問の例として次のようなものがあります。
- 頭痛がありますか?あるいは頭が重いですか?
- 頭痛はお酒を飲んだときに起きていますか?
- 大量にお酒を飲んだ後で、口から血を吐いてしまいましたか?
二日酔いに関連する病気・症状
この記事の監修医師
平松 由布季 先生
東日本橋内科クリニック 内科
2015年愛媛大学医学部卒。 松山赤十字病院で初期研修後、東京ベイ・浦安市川医療センターで内科後期研修を修了。 引き続き同センター総合内科で、フェローシップ研修を行い、2024年1月まで医員、外来医長として勤務。 病棟専門の総合医であるホスピタリストとして、特に若手医師の教育、臨床倫理(アドバンス・ケア・プランニングや意思決定支援など)に注力してきた。 2022年6月からは日本プライマリ・ケア連合学会 若手医師支援部門 病院総合医チーム副代表に就任。"病院総合医の価値を社会に発信し、これを志す若手の道標になる"をMISSION&VISONに掲げ、学術大会等での企画運営、商業誌執筆、若手医師のキャリア支援などを行なってきた。 2024年2月から東日本橋内科クリニックで勤務。
- 更新日
- 2026/10/27
- 公開日
- 2020/09/03