耳の下が腫れている
という症状の原因と、関連する病気をAIで無料チェック
更新日:2023/03/30
「耳の下が腫れている」がどの病気に関連するかAIでチェックする
耳の下が腫れているという症状について「ユビー」でわかること
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「耳の下が腫れている」はどんな症状ですか?
耳の下が腫れているとは
「耳の下の腫れ」とは、耳下腺が存在する耳の下の頬付近が腫れる症状のことをいいます。主に流行性耳下腺炎(おたふくかぜ)、反復性耳下腺炎、化膿性耳下腺炎、耳下腺腫瘍などが原因として考えられます。腫れが長引く場合、強い痛みや発熱などがある場合は、早めに受診を心がけましょう。
「耳の下が腫れている」に関連する症状はありますか?
「耳の下が腫れている」のQ&A
- A.
耳の下からエラ(下顎角)ぐらいまでの部分が腫れていることを指します。
解説「ユビー病気のQ&A」を見る耳の下からエラ(下顎角)くらいまでの場所に腫れがある状態を指します。
以下のように腫れている状況によって考える病気は異なります。- 片方だけ腫れている場合や両側腫れている場合
- 全体的に腫れている場合や一部だけしこりがある場合
- 痛みや熱感を伴う場合
- A.
耳鼻咽喉科を受診しましょう。
解説「ユビー病気のQ&A」を見る耳の下の腫れが続く場合、耳鼻咽喉科での診察を受けることが推奨されます。
処置や投薬が必要な病気であったり、場合によっては学校や職場を休まなくてはいけないこともあります。
特に以下の症状がある場合は、早めに医療機関を受診しましょう。病院を受診すべき症状の目安
- 腫れが2~3日以上続く、または徐々に悪化している
- 痛みや発熱を伴う
- しこりが硬く、動かない感じがする
- 腫れに加えて、口の乾燥や目の乾燥がある
- 食事の際に痛みが増す
- 顔が動かしにくい
- 腫れが片側だけでなく両側にある
- A.
原因によって他の診療科の受診が必要になる場合もありますが、最初は耳鼻咽喉科を受診しましょう。
解説「ユビー病気のQ&A」を見る耳の下の腫れの原因の多くは、耳下腺の病気です。超音波検査など耳下腺の詳しい検査が必要なことが多いので、まずは耳鼻咽喉科を受診しましょう。
なお、目や口の渇きがある場合やまぶたやあごの下が腫れるような場合には、シェーグレン症候群やIgG4関連疾患など免疫関連の病気が疑われるため、耳鼻咽喉科から内科を紹介することもあります。 - A.
いつから耳の下が腫れているか、腫れ以外の症状があるかなどを詳しく説明しましょう。
解説「ユビー病気のQ&A」を見る耳の下の腫れの時間経過や、腫れ以外の症状などを説明できるとよいでしょう。
具体的には、以下のポイントを説明できると、より正確な診断に繋がります。- いつから腫れているのか
- どのように腫れてきたのか(急に腫れてきたのか、だんだん腫れてきたのか)
- 片方だけ腫れているのか、それとも両方とも腫れているのか
- 初めての症状なのか、腫れを繰り返しているのか
- 発熱はないか
- 痛みはないか
- 目や口の渇きはないか
- 顔の動かしにくさや口の開きにくさはないか
- 周囲に似たような症状の人はいないか
- A.
子供の耳の下が急に腫れてきた場合にはなるべく早めに医療機関を受診しましょう。 また、頭痛や強い吐き気を伴う場合にはすぐに救急外来を受診してください。
解説「ユビー病気のQ&A」を見るおたふくかぜが疑われる場合
耳の下が腫れる病気の中に、流行性耳下腺炎(おたふくかぜ)があります。おたふくかぜは、主に唾液からのウイルスの感染で発症し、子供に多い病気です。
学校保健法では予防すべき第二種の感染症に指定されており、腫れてから5日間は出席を停止しなければなりません。そのため、子供の耳の下が腫れてきた場合には、なるべく早めに医療機関を受診してください。
なお、大人でもおたふくかぜになることがありますので、両方の耳の下が全体的に腫れているような場合にはなるべく早めに医療機関を受診しましょう。
また、耳の下の腫れに、頭痛や強い吐き気を伴う場合には流行性耳下腺炎に髄膜炎を合併している可能性があるため、すぐに救急外来を受診してください。耳下腺の腫瘍などが疑われる場合
腫れているのが片方だけで、しこりとして感じるような場合には耳下腺の腫瘍の可能性などが考えられます。
1週間程度様子を見て改善がないようであれば、一度医療機関を受診してみてください。 - A.
原因によりますが、冷却やマッサージが有効な場合があります。
解説「ユビー病気のQ&A」を見る耳の下の腫れの原因によって、以下のような対応が有効な場合があります。
耳の下の炎症(耳下腺炎など)の場合
耳の下の炎症に対する即効性のある対処法として、まず冷却が挙げられます。冷やすことで腫れと痛みを一時的に緩和できます。清潔なタオルに包んだ保冷剤を腫れている部分に10〜15分当てると効果的です。
耳下腺の唾石の場合
あまり頻度は多くないですが、唾液の流れが石により滞って腫れる場合があります。その場合、耳の下をマッサージしたり、水分をしっかり摂ることで石が排出され、腫れの軽減が期待できます。唾液分泌が促進するためにガムや酸味のある食品を摂ることも有効です。
ただし、石がつまると一時的に腫れが増大することもあるため、行う場合には主治医の先生と相談しましょう。 - A.
冷却シートを貼ったり、冷たいタオルを当てることで、痛みが和らぐことがあります。
- A.
うがいや歯磨きをして口の中をきれいにしておくことで、耳下腺の感染を予防できることがあります。
解説「ユビー病気のQ&A」を見る口の中と耳下腺はステノン管という管で繋がっており、口の中が不衛生だと常在菌が口の中から耳下腺へと移動し、耳下腺炎を繰り返すことがあります。この病気を反復性耳下腺炎と呼び、6歳以下の子供で発症することが多いです。
反復性耳下腺炎は、口の中をきれいにしておくことが感染の予防に繋がりますので、うがいや歯磨きをこまめに行うようにしましょう。
また、反復性耳下腺炎にならないためには、唾液をしっかり出すことが大切です。食事は固めにして顎をよく動かすことや、梅干しなどの酸味を取り入れることも、日常生活でできる工夫です。 - A.
ストレスが直接的な原因で耳の下が腫れることはありません。
解説「ユビー病気のQ&A」を見る耳の下の腫れは、局所的な炎症などが原因であることが一般的です。
耳の下の腫れの主な原因
唾液腺炎(耳下腺炎)
主に唾液腺に細菌やウイルスが感染することで腫れを引き起こします。流行性耳下腺炎(おたふく風邪)では両方の耳の下が腫れることが特徴的です。
耳下腺腫瘍
耳の下にある耳下腺に良性または悪性の腫瘍ができて腫れることがあります。
唾石症
唾液腺の中に石ができ、唾液の流れが妨げられることで腫れが生じます。ただし、唾石症では耳の下よりも顎の下が腫れることが多いです。
リンパ節の腫れ
風邪などの喉の感染症などによって、耳の下のリンパ節が腫れることがあります。
皮膚の炎症や感染
粉瘤(ふんりゅう)や耳瘻孔(じろうこう)など、皮膚で感染を起こすことで腫れることもあります。
ただし、ストレスが生活習慣の乱れを引き起こし、上のような病気のきっかけとなることはあります。 - A.
子供に耳の下の腫れが見られる場合は、流行性耳下腺炎(おたふくかぜ)の可能性が高いです。
解説「ユビー病気のQ&A」を見る子供で耳の下のあたりが急に腫れてきた場合、流行性耳下腺炎(おたふくかぜ)の可能性があります。
おたふくかぜは、まずは片側から腫れ始め、次第に両側が腫れてくることが多いです。ただし、約25%ほどのケースで片側の腫れに留まると言われています。3~4日ほどで腫れはピークに達し、1週間程度で腫れは改善します。
また、おたふくかぜの場合、約80%の方が発熱を伴います。
おたふくかぜの患者さんの約85%が15歳以下の子供ですが、大人でもなる場合があります。 - A.
痛みと顔の動かしにくさがある場合、耳下腺がんの可能性があります。
解説「ユビー病気のQ&A」を見る耳の下が腫れる原因に耳下腺の腫瘍の可能性があり、耳下腺の腫瘍のうち約2割は耳下腺がんと考えられています。
耳下腺がんは、腫瘍が小さいうちは痛みの伴わないしこりとして自覚されますが、大きくなるにつれて痛みを伴うようになります。
また、耳下腺の中には顔を動かす顔面神経が走っており、がんが大きくなるとその神経の障害を起こし、顔の片側を動かしにくくなります。
そのため、痛みや顔の動かしにくさが出現している場合には、すでにがんが進行している可能性が高いです。
しこりを自覚してから1週間以上改善がない場合は、医療機関を受診してください。 - A.
耳下腺腫瘍や、腫れたリンパ節の可能性があります。
解説「ユビー病気のQ&A」を見る耳の下には、耳下腺やリンパ組織などがあります。
片側にのみ耳の下のしこりが見られる場合、耳下腺に腫瘍がある場合やリンパ節が腫れている可能性があります。耳下腺腫瘍の場合
耳下腺腫瘍のうち、約8割は「多形腺腫」や「ワルチン腫瘍」と言われる良性腫瘍ですが、残りの約2割は悪性腫瘍です。
リンパ節が腫れている場合
以下の病気の可能性があります。
- 感染に伴う炎症
- 悪性リンパ腫
- 悪性腫瘍の転移
これらを区別して診断するために、しこりの部分に細い針を刺して細胞を吸い出し、良性か悪性かを調べる検査が必要となる場合があります。
- A.
口腔内が不衛生であることが耳下腺炎の原因となることがあります。
解説「ユビー病気のQ&A」を見る唾液を産生する耳下腺はステノン管という管で口の中と繋がっています。
そのため、残留物や細菌で口の中が不衛生な状態だと、細菌がステノン管を通じて耳下腺に感染を起こし、耳下腺炎になりやすくなります。
耳下腺炎を繰り返す場合には、食後や睡眠前のうがいをし、虫歯がある場合にはしっかり治療を行うことが大切です。 - A.
主に耳下腺(じかせん)という唾液を作り出す臓器の病気が考えられます。
解説「ユビー病気のQ&A」を見る耳の前から下にかけて唾液を産生する臓器である耳下腺があります。この耳下腺に何らかの病気や異常があると、耳の下が腫れると考えられます。
また、耳下腺の他に、リンパ節などの病気でも耳の下が腫れる場合があります。耳下腺の病気
ウイルスの感染
おたふくかぜ(流行性耳下腺炎・ムンプス)
細菌の感染
化膿性耳下腺炎、反復性耳下腺炎
免疫と関わる病気
シェーグレン症候群、サルコイドーシス、IgG4関連疾患、軟部好酸球肉芽腫(木村病)
腫瘍
耳下腺良性腫瘍、耳下腺悪性腫瘍
耳下腺以外の病気
リンパ節炎、リンパ管腫、血管腫、側頸嚢胞、副咽頭間隙腫瘍、悪性リンパ腫
- A.
小児用の市販薬で症状が和らぐことがあります。
解説「ユビー病気のQ&A」を見る炎症によって耳の下が腫れている場合、痛みや発熱を伴う場合が多いです。
市販の小児用解熱鎮痛剤で痛みや発熱の症状が和らぐことがありますので、医療機関を受診するまでの応急処置として活用してかまいません。
ただし、耳の下の腫れの原因が流行性耳下腺炎(おたふくかぜ)の場合、知らず知らずのうちに周囲に感染を広げてしまうことがあります。
なるべく早めに医療機関を受診し、正しい診断を受けることが大切です。 - A.
流行性耳下腺炎(おたふくかぜ)が原因の場合、対症療法が中心となります。
解説「ユビー病気のQ&A」を見る子供の耳の下が全体的に腫れている場合、流行性耳下腺炎(おたふくかぜ)の可能性が高いです。流行性耳下腺炎には、対症療法や生活指導で対応します。
具体的には以下のことが挙げられます。- 痛みや発熱に対して解熱鎮痛剤を使用する
- 安静にする
- うがいなどをして口の中をきれいに保つ
また、周囲へ感染を広げないよう学校を休むことが必要な場合もあります。休む期間は主治医のアドバイスに従ってください。
- A.
子供の耳の下が全体的に腫れている場合には、なるべく早めに医療機関を受診しましょう。
解説「ユビー病気のQ&A」を見る子供の耳の下が全体的に腫れている場合、流行性耳下腺炎(おたふくかぜ)や反復性耳下腺炎の可能性があります。
おたふくかぜの場合、学校を休む必要があるため、医療機関を早めに受診しましょう。
典型的には熱を伴い、耳の下の両側が腫れてくることが多いですが、発熱がない場合や、片側だけが腫れる場合もあります。
耳の下が腫れているという症状はどんな病気に関連しますか?
耳の下が腫れているという症状について、医師からのよくある質問
- 耳の前下部からあごにかけて腫れていると感じますか?
- 体温は37.5℃以上ですか?
- 関節が痛みますか?
- 皮ふに何らかの異常がありますか?
- 最近やせてきていますか?
監修医師
診療科・専門領域
- 耳鼻咽喉科