百日咳のワクチン接種は有効ですか?
有効です。重症化リスクの高い乳児期の感染を防ぐためにも、ワクチンによる予防が重要です。
百日咳ワクチンには80~85%の予防効果が示されており、日本では四種混合ワクチン(DPT-IPV)が定期接種となっています。
ワクチンの効果は時間経過とともに、特に4年を超えると減弱するとされています。ただし、接種後数年間は依然として高い予防効果が得られますので、特に重症化リスクの高い乳幼児を守るため、対象の時期になったら速やかに接種を受けましょう。
日本小児科学会は就学前(5~6歳)、思春期(11~12歳)にも三種混合ワクチン(DPT)を任意接種することを推奨しています。
公開日:
最終更新日:
宮城県立こども病院 小児科
谷河 翠 監修
(参考文献)
James D. Cherry et al. PERTUSSIS AND OTHER BORDETELLA INFECTIONS. Feigin and Cherry's Textbook of Pediatric Infectious Diseases . 2009, , p.1683-1706.
James Cherry MDほか. Feigin and Cherry's Textbook of Pediatric Infectious Diseases. 南江堂. 2018
公益社団法人 日本小児科学会 予防接種・感染症対策委員会.“日本小児科学会が推奨する予防接種スケジュール”.日本小児科学会.https://www.jpeds.or.jp/uploads/files/20230710_vaccine_schedule.pdf ,(参照 2024-03-01).
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