百日咳の場合、どのような咳が出ますか?

連続して激しく咳き込み、咳のあとに「ヒュー」と音を立てて息を吸うのが特徴です。

解説

百日咳では、発作性の激しいと、その後の「ヒュー」という笛のような吸気音が特徴です。

百日咳は、最初は風邪のような軽い咳から始まり(カタル期)、数日〜1週間ほどで次第に激しくなり、数十回もの咳が連続して起こるようになります(痙咳期)。

回復期には咳は徐々に減りますが、しばらくの間はときどき発作的な咳が出ることがあります。

典型的な咳の特徴は、以下のとおりです。

  • 発作性・連続性の咳:短くて強い咳が10回以上続き、息ができなくなるほど咳き込む
  • 吸気時の笛のような音:咳き込みあとに「ヒュー」という鋭い音を立てて息を吸う音が聞かれる(特に乳幼児)
  • 夜間に悪化しやすい:睡眠を妨げることが多く、体力を消耗する
  • 嘔吐や顔面紅潮、点状出血など:激しい咳により嘔吐したり、顔が赤くなったり、目や顔面に小さな出血が出ることがある

乳児では典型的な咳が出ず、息を止めてしまう無呼吸発作や顔色が紫になるチアノーゼ等が初期症状となる場合もあり、特に注意が必要です。

また、大人やワクチン接種済みの人も、特徴的な連続性の咳や吸気音がみられずに、ただ咳が長引くだけのこともあります。

このように、百日咳は年齢や免疫の有無で症状に違いがあります。特徴的な咳がなければ百日咳と気づかれずに、赤ちゃんやワクチン未接種者への感染源となる可能性があり、注意が必要です。

長引く咳がある場合は、早めの受診と検査が大切です。

公開日

最終更新日

宮城県立こども病院 小児科

谷河 翠 監修

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