百日咳がうつる時期はいつですか?
百日咳がうつる時期は、咳が出始める約1週間前から、咳が始まって約3週間までとされています。
百日咳がうつる時期は、咳が始まる1週間前から、咳が出始めて約3週間とされています。
百日咳は、咳やくしゃみなどの飛沫(しぶき)を通じて人から人へうつります。感染力は非常に強く、症状が出てから、最初の2~3週間程度が最も周囲へうつりやすい時期です。
ただし、症状が出始める約1週間前(潜伏期)から感染力があります。
また、百日咳は激しい連続性の咳が特徴ですが、その特徴的な咳が出る痙咳(けいがい)期の前に、風邪と見分けがつきにくいカタル期というものが1~2週間程度あります。
最も感染性が強い時期は、痙咳期よりもこのカタル期にあたるため、百日咳と気がづかずに、周囲に感染を拡げてしまう可能性があり、注意が必要です。
適切な抗生物質(マクロライド系)を感染早期に飲めば、5日後にはほとんど菌を出さなくなるため、周りへの感染のリスクも大きく減ります。
大人の百日咳は軽い症状のことが多く、診断されないまま過ごしてしまうこともありますが、乳児など重症化しやすい人にうつさないためには、初期症状の段階での診断・治療が重要です。
家族内での感染が多いため、小さい子どものいる家庭では、より注意が必要です。
熱がなく、咳症状が目立つとき、長引く咳があるときは、百日咳を疑い、速やかに医療機関を受診しましょう。
宮城県立こども病院 小児科
谷河 翠 監修
(参考文献)
American Academy of Pediatrics. Red Book: 2024–2027 Report of the Committee on Infectious Diseases. 2024.
厚生労働省.“百日咳”..https://www.mhlw.go.jp/bunya/kenkou/kekkaku-kansenshou11/01-05-23.html,(参照 1899-12-30).
CDC.Pertussis (Whooping Cough).Whooping Cough (Pertussis),https://www.cdc.gov/pertussis/index.html(参照 2025-05-19)
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