百日咳の場合、学校は出席停止になりますか?
はい、百日咳は学校保健安全法により出席停止の対象です。
百日咳は感染力が非常に強く、特に乳幼児やワクチン未接種者が感染すると重症化することがあるため、学校や幼稚園、保育園では出席停止の対象となります。
百日咳は、学校保健安全法で第2種の感染症に指定されており、出席停止期間の基準が明確に定められています。
具体的には、特有の咳が消失するまで、または5日間の適切な抗菌薬治療が終了するまで、出席停止となります。ただし、病状により学校医や他の医師が感染の恐れがないと判断した場合は例外となります。
また、百日咳に直接かかった場合だけでなく、感染の可能性がある場合(同居する家族に患者がいる場合や感染が疑われる場合など)も出席停止期間の対象となる場合があります。
これには法的強制力があるわけではありませんが、感染拡大を防ぐための公衆衛生上の措置として、学校医の判断を重視して柔軟に運用されます。
百日咳は抗菌薬(例えばマクロライド系薬剤)を服用することで、感染力が5日後に大幅に低下します。このため、治療開始後、5日経過した時点で登校が許可されることが一般的です。
ただし、抗菌薬は菌の排除には有効ですが、咳そのものをすぐに止めることはできません。登校再開には医師の診断書や意見書が必要なこともあります。
百日咳は集団生活で広がりやすく、早期の診断・治療・出席停止対応が非常に重要です。家庭内に咳の続く人がいれば、早めに相談・検査を受けることが望まれます。
宮城県立こども病院 小児科
谷河 翠 監修
(参考文献)
こちらは送信専用のフォームです。氏名やご自身の病気の詳細などの個人情報は入れないでください。
この記事をシェアする
治療が必要な患者様へのお願い
百日咳
の方は説明を必ずお読みください
こちらのQRコードを
スマーフォンのカメラで読み取ってください
QRコードを読み取るだけ 非接触で安心
一問一答なので 読むのが簡単
どんな治療をするべきか 納得して取り組める
ユビー病気のQ&Aとは?
現役の医師が、患者さんの気になることや治療方法について解説しています。ご自身だけでは対処することがむずかしい具体的な対応方法や知識などを知ることができます。
病気・症状から探す医師・医療機関の方はコチラ