百日咳を放置するとどうなりますか?
咳が長引き、乳児では呼吸困難や命に関わる合併症を起こすことがあります。
百日咳を放置すると、咳が長引き、特に乳児では呼吸困難や、命に関わる合併症を起こすことがあります。
百日咳は、百日咳菌という細菌が原因の感染症で、特に乳幼児にとっては重篤な疾患です。初期は
風邪のような症状ですが、放置すると典型的な発作性の激しい咳が、数週間から数か月続き、重大な合併症を引き起こす可能性があります。
特に乳児(生後6か月未満)は重症化しやすく、無呼吸発作(息を止める発作)、肺炎、脳症、けいれん、低酸素状態などがみられ、最悪の場合は命に関わることもあります。
生後3か月未満の乳児においては、死亡率が特に高いことが報告されています。咳があまり目立たずに進行することもあり、注意が必要です。
一方、年長児や大人では重症化することはまれですが、長引く咳(3週間以上)によって体力が消耗し、生活の質(QOL)に大きな影響を及ぼすことがあります。また、咳が長引くことで周囲に感染を広げるリスクもあります。
百日咳は早期に診断し、適切な抗菌薬を投与することで、症状の悪化を防いだり、周囲への感染拡大を防ぐことが可能です。
百日咳が疑われる場合は、放置せず、早めに医療機関を受診することが重要です。
宮城県立こども病院 小児科
谷河 翠 監修
(参考文献)
American Academy of Pediatrics. Red Book: 2024–2027 Report of the Committee on Infectious Diseases. 2024.
厚生労働省.“百日咳”..https://www.mhlw.go.jp/bunya/kenkou/kekkaku-kansenshou11/01-05-23.html,(参照 1899-12-30).
CDC.Pertussis (Whooping Cough).Whooping Cough (Pertussis),https://www.cdc.gov/pertussis/index.html(参照 2025-05-19)
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