百日咳のセルフチェックはできる?百日咳

監修医師阿部 吉倫内科

更新日
2026/10/27
公開日
2020/09/03

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百日咳と診断された人の受診データ(最初に気になった症状・診療科)

最初に気になった症状

  • 咳嗽47%
  • 発作性咳嗽18%
  • 乾性咳嗽6%
  • 発熱5%
  • 咽頭痛4%

受診した診療科

  • 内科53%
  • 呼吸器内科21%
  • 小児科16%
  • 耳鼻咽喉科6%
  • その他4%

受診して「百日咳」と診断されたと回答した人が、症状チェックを始めたときに最も気になる症状として選んだものと、受診した診療科のデータ(自己申告、2021年1月〜2026年9月)です。医師による記録ではなく、世の中全体の割合でもありません。

※%は回答した人に占める割合です。

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ユビーで症状チェックしたあと、受診して「百日咳」と診断されたと回答した人(自己申告)が、最も気になる症状として選んでいたのは、咳嗽(47%)、発作性咳嗽(18%)、乾性咳嗽(6%)などでした。

受診した診療科は、内科(53%)、呼吸器内科(21%)、小児科(16%)の順でした。

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百日咳とは

百日咳菌の感染により、風邪に似た症状の後、「コンコンコン」という短く連続する咳や「ヒュー」という呼吸音を生じます。必ずしも高熱には至りません。ワクチンを打っていないと、リスクが高まります。また、集団感染の報告もあります。

パラ百日咳とはなんですか?

パラ百日咳は、パラ百日咳菌という細菌が原因で起こる病気です。パラ百日咳は、百日咳に似た咳症状を起こすが、原因が異なる類似感染症の総称です。

パラ百日咳菌は、百日咳に似た咳症状を引き起こす細菌で、百日咳菌とは別の菌です。

パラ百日咳は、「パラ百日咳菌(Bordetella parapertussis)」という細菌が原因で起こる病気です。この菌は、百日咳の原因となる「百日咳菌(Bordetella pertussis)」とよく似ており、どちらも気道に感染します。

主な症状も、頑固な咳、微熱、鼻水やくしゃみなどで百日咳とよく似ています。

一部では息を吸い込む時の笛様音、咳き込み嘔吐などがみられることもありますが、重症化することは少なく、通常は百日咳よりも軽症です。無症状からごく軽症で済む例も多く、見逃されやすいのが特徴です。

症状のみでは百日咳とパラ百日咳を見分けることは難しく、また、抗体検査でも区別がつきません。培養検査での区別は可能ですが、専門的な培地や設備が必要であり、正確な診断にはPCR検査や質量分析を併用するのが一般的です。

パラ百日咳菌は、通常の百日咳ワクチン(DPTワクチン)には、予防効果がほとんどないため、ワクチンを接種していても、パラ百日咳にかかる可能性がある点に注意が必要です。

多くの場合、症状は百日咳より軽く、自然に回復することが多いですが、長引く咳や重症化が疑われる場合は、抗菌薬(マクロライド系など)や対症療法が行われます。

さらに詳しく:パラ百日咳とはなんですか?監修医師谷河 翠宮城県立こども病院 小児科

「百日咳」とはどのような病気ですか?

百日咳菌の感染により、風邪のような症状に続いて長引く咳の発作が起こる病気です。

百日咳は、百日咳菌という細菌により咳の発作が引き起こされる感染症です。
連続して咳き込みが起こり、咳の後に息を深く吸い込む際に「ヒュー」と甲高い音が出ることがあります。また激しい咳き込みにより嘔吐することもあります。
咳は2~3週間ほどで次第に治まりますが、完全な回復までには、ときに2~3ヶ月かかります。
百日咳菌は非常に感染力が強く、子供から大人まで感染し、まだワクチンを受けていない乳児では特に重症になる可能性があります。

さらに詳しく:「百日咳」とはどのような病気ですか?監修医師谷河 翠宮城県立こども病院 小児科
もっと詳しく「百日咳」を知る

百日咳の症状

百日咳の症状に鼻血はありますか?

百日咳の症状として鼻血は典型的ではありませんが、激しい咳に伴って鼻血が出ることがあります。

鼻血は、百日咳の典型的な症状ではありませんが、激しい咳に伴い、鼻血が出ることはあります。

百日咳では、激しい連続的な咳と、その後、吸い込むときに「ヒュー」という笛のような音が出るのが特徴です。また、発熱はほとんどなく、あっても微熱程度です。

一方で、鼻血は百日咳の典型的な症状ではありません。しかし、繰り返す激しい咳の圧力により、鼻や喉の粘膜に負担がかかり、毛細血管が破れて鼻血が出ることはあります。

特に子どもや高齢者など、粘膜が弱い人では、鼻出血の引き金になる可能性があります。

また、発作的な咳をするときに息を詰めるため、顔がむくんだり(顔面浮腫)、鼻血と同様に皮膚や目の中に小さな出血(点状出血・眼球結膜出血)がみられることもあり、これも激しい咳による圧力の影響と考えられています。

したがって、百日咳にかかっている最中に鼻血が出た場合、それは激しい咳による二次的な症状と考えられます。

鼻血が出た場合は、まず用手圧迫し、それでも止血しなかった場合は、そのままにせず、医療機関を受診するようにしましょう。

頻繁に鼻血が出る場合や、出血が長引く場合には、耳鼻咽喉科での診察も検討する必要があります。

さらに詳しく:百日咳の症状に鼻血はありますか?監修医師谷河 翠宮城県立こども病院 小児科

百日咳には初期症状はありますか?

感染1週間後の症状は通常の風邪のような症状です。次第に咳の回数や頻度が増えていくのが特徴です。

百日咳の経過は、カタル期、痙咳(けいがい)期、回復期と呼ばれる3つの時期に分けられます。
カタル期と呼ばれる最初の時期は感染の7~10日後に訪れ、鼻水、くしゃみ、軽い咳など、通常の風邪のような症状がみられます。この時点では、普通の風邪と見分けがつかないことも多いです。その後徐々に咳が増えていき、症状が出てから約1~2週間後に、特徴的な咳の発作が見られる痙咳期に移行していきます。

さらに詳しく:百日咳には初期症状はありますか?監修医師谷河 翠宮城県立こども病院 小児科

百日咳ではどのような症状がありますか?

長引く咳発作がみられます。咳の後、息を吸うときにヒューという笛のような音が出ることもあります。

百日咳では最初に鼻水、くしゃみ、軽い咳など風邪のような症状が出た後、1~2週間して激しい咳が始まります。
短く乾いた連続性の咳発作が続いた後、深く息を吸い込む際に「ヒュー」という笛のような甲高い音が出ることもあります。
咳発作は夜間に多く、顔が赤くなったり、顔や目に点状の出血が起こったり、嘔吐することもあります。
乳児では特徴的な咳は目立たずに、短時間呼吸が止まり皮膚が青白くなることがあります。

さらに詳しく:百日咳ではどのような症状がありますか?監修医師谷河 翠宮城県立こども病院 小児科
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百日咳の原因

百日咳の原因は何がありますか?

百日咳菌への感染によって発症します。飛沫感染や接触感染により人から人へ感染します。

百日咳の原因は、百日咳菌と呼ばれる感染力の非常に高い細菌によって引き起こされます。
感染した人の咳やくしゃみによって飛んだ、菌が含まれた小さな粒子を吸い込んだり(飛沫感染)、菌のついた手で自身の鼻や口に触れたりすることで(接触感染)、人から人へと簡単に感染します。
百日咳にかかると、咳が出始めてから少なくとも2週間は感染力が持続します。症状が軽く、自分が感染していることに気づいていなくても、周囲へ感染を広める可能性があります。

さらに詳しく:百日咳の原因は何がありますか?監修医師谷河 翠宮城県立こども病院 小児科
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百日咳の検査・診断

百日咳のセルフチェックはできますか?

解説欄のチェック項目をご確認いただくか、症状検索エンジン「ユビー」で質問に答えるだけでセルフチェックもできます。

以下の症状を参考にセルフチェックが可能です。
百日咳菌への感染の有無については、病院で検査を受ける必要がありますが、特徴的な咳発作が見られる段階では、既に百日咳菌は体内にはいません。

  • 風邪症状の後に、咳が長引く
  • 咳き込みが終わり、ようやく息を吸い込むことができたときに甲高い「ヒュー」という音が出る
  • 咳の発作中または発作後に嘔吐する
  • (特に乳児で)短時間呼吸が止まる(ときに皮膚や唇が紫や青白くなる)

百日咳になりやすい人の特徴に、以下が挙げられます。

  • 小児、特に乳児
  • 周りに百日咳に罹患している方がいる方
さらに詳しく:百日咳のセルフチェックはできますか?監修医師谷河 翠宮城県立こども病院 小児科

百日咳ではどのような検査をしますか?

鼻咽頭ぬぐい液を用いたPCR検査や菌培養検査、血液検査(抗体検査)などを行います。

百日咳の診断には、百日咳菌を検出する検査が行われます。

主に以下の方法がありますが、それぞれ特徴があり、状況に応じて使い分けられます。

①PCR検査(百日咳菌の遺伝子を検出する方法)

最も精度が高く迅速な検査であり、現在最も一般的に用いられています。鼻の奥(鼻咽頭)を綿棒でぬぐい、菌のDNAを検出します。発症から2〜3週間以内が検出率が高く、検査精度に優れています。

②菌培養検査(百日咳菌を直接培養して検出する方法)

PCRと同様に鼻咽頭ぬぐい液を使用し、特殊な培地を使って百日咳菌が育つか確認します。ただし、結果が出るまでに数日〜1週間かかり、抗菌薬を服用していると陰性になることもあります。

③ 血清抗体検査(百日咳に対する血液中の抗体を調べる方法)

百日咳に感染すると、体は抗体を作るので、その量を測ることで感染の有無を診断します。ワクチン接種歴があると判別が難しいこともあります。

乳児では、咳が目立たず無呼吸発作のみみられるなど、症状が非典型的なこともあり、かつ重症化しやすいため、疑わしい場合は迅速な検査と治療が推奨されます。

検査時期や症状の経過によって、最適な検査法が異なるため、病院で医師の判断に従い、適切な検査を受けることが大切です。

さらに詳しく:百日咳ではどのような検査をしますか?監修医師谷河 翠宮城県立こども病院 小児科

百日咳はどのように診断しますか?

百日咳は、特徴的な咳の経過や周囲の流行状況を確認し、PCR検査や抗体検査などで診断します。

百日咳の診断は、症状や周囲の流行状況の確認と、検査による原因菌の確認を組み合わせて行われます。

まずは、以下のような症状や病歴がないかを確認します。

  • 2週間以上続く咳
  • 発作性の激しい咳
  • 咳の合間の吸気時の笛様音
  • 咳き込み後の嘔吐
  • 無呼吸発作(特に乳児)
  • 百日咳と診断された人との接触歴

その後、検査により百日咳菌の存在を確認します(確定診断)。

検査には、以下の3つの方法がありますが、それぞれに特徴があり、状況に応じて使い分けられます。

①PCR検査(百日咳菌の遺伝子を検出する方法)

最も精度が高く迅速な検査であり、現在最も一般的に用いられています。鼻の奥(鼻咽頭)を綿棒でぬぐい、菌のDNAを検出します。

②菌培養検査(百日咳菌を直接培養して検出する方法)

PCRと同様に鼻咽頭ぬぐい液を使用し、特殊な培地を使って百日咳菌が育つか確認します。ただし、結果が出るまでに数日〜1週間かかり、抗菌薬を服用していると陰性になることもあります。

③ 血清抗体検査(百日咳に対する血液中の抗体を調べる方法)

百日咳に感染すると作られる抗体の量を測ることで、感染の有無を診断します。ワクチン接種歴があると判別が難しいこともあります。

検査時期や症状の経過によって、最適な検査法が異なるため、医師の判断に従い、適切な検査を受けることが大切です。

さらに詳しく:百日咳はどのように診断しますか?監修医師谷河 翠宮城県立こども病院 小児科
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百日咳の治療・対処法

百日咳への対処法は?

月齢が低いほど重症化する危険があります(肺炎や脳症など)。また咳が目立たないかわりに、息が止まってしまう無呼吸発作が見られることもあります。咳き込みで吐いたり哺乳が難しかったりする場合や、普段と呼吸の様子が異なる場合などは、受診を検討してください。適切な抗菌薬治療で軽快します。登校や出勤の停止が望ましい場合があるので、学校・職場・保健所などに確認をしてください。

百日咳の場合、主にどのような治療をしますか?

マクロライド系抗菌薬を使用します。この薬はカタル期(発症早期)で有効です。

百日咳の治療は、マクロライド系と呼ばれる抗菌薬が中心です。
早期治療により、重症化や感染の拡大を防ぐことができます。特に発症早期のカタル期に治療を始めると良い効果が期待できます。
特徴的な咳発作が見られる段階では、既に百日咳菌は体内にはいません。この段階は、気管支に受けたダメージによって咳症状が出ているため、抗菌薬による症状の改善はあまり期待できません。
咳き込み嘔吐で食事や水分が摂れない場合には、点滴が必要な場合があります。
重症の場合には、人工呼吸器や人工心肺が必要になることもあります。

さらに詳しく:百日咳の場合、主にどのような治療をしますか?監修医師谷河 翠宮城県立こども病院 小児科
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受診の目安・何科を受診するべきか

百日咳を放置するとどうなりますか?

咳が長引き、乳児では呼吸困難や命に関わる合併症を起こすことがあります。

百日咳を放置すると、咳が長引き、特に乳児では呼吸困難や、命に関わる合併症を起こすことがあります。

百日咳は、百日咳菌という細菌が原因の感染症で、特に乳幼児にとっては重篤な疾患です。初期は

風邪のような症状ですが、放置すると典型的な発作性の激しい咳が、数週間から数か月続き、重大な合併症を引き起こす可能性があります。

特に乳児(生後6か月未満)は重症化しやすく、無呼吸発作(息を止める発作)、肺炎、脳症、けいれん、低酸素状態などがみられ、最悪の場合は命に関わることもあります。

生後3か月未満の乳児においては、死亡率が特に高いことが報告されています。咳があまり目立たずに進行することもあり、注意が必要です。

一方、年長児や大人では重症化することはまれですが、長引く咳(3週間以上)によって体力が消耗し、生活の質(QOL)に大きな影響を及ぼすことがあります。また、咳が長引くことで周囲に感染を広げるリスクもあります。

百日咳は早期に診断し、適切な抗菌薬を投与することで、症状の悪化を防いだり、周囲への感染拡大を防ぐことが可能です。

百日咳が疑われる場合は、放置せず、早めに医療機関を受診することが重要です。

さらに詳しく:百日咳を放置するとどうなりますか?監修医師谷河 翠宮城県立こども病院 小児科

百日咳の名医の探し方を教えてください。

百日咳の名医を探すには、小児科または感染症専門の医師がいる病院を選ぶことが大切です。

百日咳の診療経験が豊富な医師、いわゆる「名医」を探すには、小児科または感染症を専門とする医師がいる病院を選ぶことが大切です。

百日咳は、乳幼児や高齢者で重症化することがある呼吸器感染症であり、正確な診断と治療には専門的な知識が求められます。

特に子どもがかかりやすい感染症のため、子どもに百日咳を疑う症状がみられるときには、小児科を受診するとよいでしょう。

大学病院や総合病院の小児科・感染症科を受診すると、百日咳に関する豊富な診療経験を持つ医師に出会える可能性が高まります。

日本感染症学会や日本小児科学会などの公式サイトでは、専門医の検索が可能です。

専門医がいる病院を見つけるのが難しい場合は、かかりつけの医師に相談し、紹介状を書いてもらうことをおすすめします。紹介状があると、専門医のいる病院でスムーズに診察を受けることができ、適切な治療につながります。

百日咳は感染力が非常に高く、特に赤ちゃんや高齢者にとって重症化するリスクが高い病気です。「もしかして百日咳かも?」と疑われる症状があれば、早めに医療機関を受診し、専門医の診察を受けることが大切です。

Ubieでは以下の「かんたん医師相談」から、気軽に医師に相談することも可能です。

さらに詳しく:百日咳の名医の探し方を教えてください。監修医師谷河 翠宮城県立こども病院 小児科

百日咳の専門医がいる近くの病院はありますか?

百日咳の専門医がいる病院を見る
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百日咳の薬

百日咳は主にどのような薬で治療しますか?副作用はありますか?

マクロライド系抗菌薬を使用します。下痢や腹痛を起こす可能性があります。

百日咳の治療は、マクロライド系抗菌薬が中心です。
マクロライド系抗菌薬に限らず、抗菌薬では腸管内の細菌叢のバランスが乱れることにより消化器症状が起こる可能性があります。なかでもマクロライド系抗菌薬では吐き気、下痢、腹痛などの症状があらわれる場合があります。
また、不整脈が生じる可能性があり、心臓に病気のある方では特に注意が必要です。
ほかの薬との飲み合わせが問題になることもあるため、医師や薬剤師に服薬情報を共有しましょう。

さらに詳しく:百日咳は主にどのような薬で治療しますか?副作用はありますか?監修医師谷河 翠宮城県立こども病院 小児科
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百日咳の予防

百日咳のワクチン接種は有効ですか?

有効です。重症化リスクの高い乳児期の感染を防ぐためにも、ワクチンによる予防が重要です。

百日咳ワクチンには80~85%の予防効果が示されており、日本では四種混合ワクチン(DPT-IPV)が定期接種となっています。
ワクチンの効果は時間経過とともに、特に4年を超えると減弱するとされています。ただし、接種後数年間は依然として高い予防効果が得られますので、特に重症化リスクの高い乳幼児を守るため、対象の時期になったら速やかに接種を受けましょう。
日本小児科学会は就学前(5~6歳)、思春期(11~12歳)にも三種混合ワクチン(DPT)を任意接種することを推奨しています。

さらに詳しく:百日咳のワクチン接種は有効ですか?監修医師谷河 翠宮城県立こども病院 小児科
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対処法・セルフケア

百日咳の場合、日常生活で気を付けることはありますか?

飛沫、接触感染で他の方へうつす可能性があります。特に、小児にはうつさないようご注意ください。

百日咳に感染している、または感染している可能性がある人に、日常生活で気を付けていただきたいことは以下の通りです。

  • 十分な休息をとる
  • 咳き込み嘔吐を避けるため食事は少量ずつとする
  • 水分摂取を心がける
  • タバコの煙など咳発作を引き起こす可能性のある刺激物を避ける
  • 適切な抗菌薬治療を受けるまで、小児、特に乳児との接触を避ける

周りへの感染拡大を防ぐため、咳やくしゃみをするときは咳エチケットを守り、石鹸と流水でこまめに手を洗いましょう。アルコールベースの手指消毒剤も有効です。

さらに詳しく:百日咳の場合、日常生活で気を付けることはありますか?監修医師谷河 翠宮城県立こども病院 小児科

百日咳で薬が効かない場合、どうしたらよいですか?

薬を飲み終わっても症状が続くことがあります。処方された日数分を飲み切ってから病院を受診してください。

抗菌薬を飲み終わっても、咳症状は続くことがあります。
また、抗菌薬治療は、特に発症してから早めに治療を始めた場合に、症状の軽減が期待されます。特徴的な咳発作が見られる段階では既に百日咳菌は体内にはいません。この段階では、気管支に受けたダメージによる咳症状のため、抗菌薬による症状の改善はあまり期待できません。
なお、一度咳発作が改善しても、ほかの呼吸器感染症にかかると再発することもあります。
抗菌薬の使用期間は、使用する薬によって異なります。処方された日数分を飲み切ってから病院を受診しましょう。

さらに詳しく:百日咳で薬が効かない場合、どうしたらよいですか?監修医師谷河 翠宮城県立こども病院 小児科
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百日咳に関連するその他の質問

百日咳の場合、どのような咳が出ますか?

連続して激しく咳き込み、咳のあとに「ヒュー」と音を立てて息を吸うのが特徴です。

百日咳では、発作性の激しい咳と、その後の「ヒュー」という笛のような吸気音が特徴です。

百日咳は、最初は風邪のような軽い咳から始まり(カタル期)、数日〜1週間ほどで次第に激しくなり、数十回もの咳が連続して起こるようになります(痙咳期)。

回復期には咳は徐々に減りますが、しばらくの間はときどき発作的な咳が出ることがあります。

典型的な咳の特徴は、以下のとおりです。

  • 発作性・連続性の咳:短くて強い咳が10回以上続き、息ができなくなるほど咳き込む
  • 吸気時の笛のような音:咳き込みあとに「ヒュー」という鋭い音を立てて息を吸う音が聞かれる(特に乳幼児)
  • 夜間に悪化しやすい:睡眠を妨げることが多く、体力を消耗する
  • 嘔吐や顔面紅潮、点状出血など:激しい咳により嘔吐したり、顔が赤くなったり、目や顔面に小さな出血が出ることがある

乳児では典型的な咳が出ず、息を止めてしまう無呼吸発作や顔色が紫になるチアノーゼ等が初期症状となる場合もあり、特に注意が必要です。

また、大人やワクチン接種済みの人も、特徴的な連続性の咳や吸気音がみられずに、ただ咳が長引くだけのこともあります。

このように、百日咳は年齢や免疫の有無で症状に違いがあります。特徴的な咳がなければ百日咳と気づかれずに、赤ちゃんやワクチン未接種者への感染源となる可能性があり、注意が必要です。

長引く咳がある場合は、早めの受診と検査が大切です。

さらに詳しく:百日咳の場合、どのような咳が出ますか?監修医師谷河 翠宮城県立こども病院 小児科

百日咳の場合、学校は出席停止になりますか?

はい、百日咳は学校保健安全法により出席停止の対象です。

百日咳は感染力が非常に強く、特に乳幼児やワクチン未接種者が感染すると重症化することがあるため、学校や幼稚園、保育園では出席停止の対象となります。

百日咳は、学校保健安全法で第2種の感染症に指定されており、出席停止期間の基準が明確に定められています。

具体的には、特有の咳が消失するまで、または5日間の適切な抗菌薬治療が終了するまで、出席停止となります。ただし、病状により学校医や他の医師が感染の恐れがないと判断した場合は例外となります。

また、百日咳に直接かかった場合だけでなく、感染の可能性がある場合(同居する家族に患者がいる場合や感染が疑われる場合など)も出席停止期間の対象となる場合があります。

これには法的強制力があるわけではありませんが、感染拡大を防ぐための公衆衛生上の措置として、学校医の判断を重視して柔軟に運用されます。

百日咳は抗菌薬(例えばマクロライド系薬剤)を服用することで、感染力が5日後に大幅に低下します。このため、治療開始後、5日経過した時点で登校が許可されることが一般的です。

ただし、抗菌薬は菌の排除には有効ですが、咳そのものをすぐに止めることはできません。登校再開には医師の診断書や意見書が必要なこともあります。

百日咳は集団生活で広がりやすく、早期の診断・治療・出席停止対応が非常に重要です。家庭内に咳の続く人がいれば、早めに相談・検査を受けることが望まれます。

さらに詳しく:百日咳の場合、学校は出席停止になりますか?監修医師谷河 翠宮城県立こども病院 小児科

百日咳は一度かかると免疫がつきますか?

一度かかっても一生続く免疫は得られず、再感染することがあります。

百日咳に一度かかると免疫がつきますが、一時的なものであり、時間が経つと再感染の恐れがあります。

百日咳に一度かかると、ある程度の免疫がつくため、その後すぐに再感染することは少ないと考えられます。

しかし、この免疫は一生続くものではなく、時間が経つと弱まることがわかっています。自然感染で得られる免疫の持続期間は約4〜20年程度とされています。

また、ワクチンで得られる免疫も同様であり、ワクチンの効果も5〜10年ほどで薄れていきます。

そのため、海外では追加接種が義務化されている国もありますが、日本ではそのような制度がなく、任意接種として個人判断に委ねられているのが現状です。

実際、日本でもワクチンの普及により一時的に患者数は減りましたが、ワクチンを受けていない人や、受けていても時間の経過により免疫が低下した人の感染が依然としてみられています。

特に、小学校高学年以上の子どもや大人の感染が増えており、感染源となることもあるため、注意が必要です。

大人では症状が軽く風邪と間違われやすいため、知らずに乳児などにうつしてしまうこともあります。特に乳児は重症化しやすいため、周囲の人たちがワクチン接種により免疫を保つことが非常に重要です。

さらに詳しく:百日咳は一度かかると免疫がつきますか?監修医師谷河 翠宮城県立こども病院 小児科

百日咳がうつる時期はいつですか?

百日咳がうつる時期は、咳が出始める約1週間前から、咳が始まって約3週間までとされています。

百日咳がうつる時期は、咳が始まる1週間前から、咳が出始めて約3週間とされています。

百日咳は、咳やくしゃみなどの飛沫(しぶき)を通じて人から人へうつります。感染力は非常に強く、症状が出てから、最初の2~3週間程度が最も周囲へうつりやすい時期です。

ただし、症状が出始める約1週間前(潜伏期)から感染力があります。

また、百日咳は激しい連続性の咳が特徴ですが、その特徴的な咳が出る痙咳(けいがい)期の前に、風邪と見分けがつきにくいカタル期というものが1~2週間程度あります。

最も感染性が強い時期は、痙咳期よりもこのカタル期にあたるため、百日咳と気がづかずに、周囲に感染を拡げてしまう可能性があり、注意が必要です。

適切な抗生物質(マクロライド系)を感染早期に飲めば、5日後にはほとんど菌を出さなくなるため、周りへの感染のリスクも大きく減ります。

大人の百日咳は軽い症状のことが多く、診断されないまま過ごしてしまうこともありますが、乳児など重症化しやすい人にうつさないためには、初期症状の段階での診断・治療が重要です。

家族内での感染が多いため、小さい子どものいる家庭では、より注意が必要です。

熱がなく、咳症状が目立つとき、長引く咳があるときは、百日咳を疑い、速やかに医療機関を受診しましょう。

さらに詳しく:百日咳がうつる時期はいつですか?監修医師谷河 翠宮城県立こども病院 小児科

百日咳はうつりますか?

うつります。大人が症状乏しく経過し、無治療のまま乳児と生活し乳児が発症したケースもあります。

百日咳は、百日咳菌と呼ばれる感染力の非常に高い細菌によって引き起こされます。
感染した人の咳やくしゃみによって飛んだ、菌が含まれた小さな粒子を吸い込んだり(飛沫感染)、菌のついた手で自身の鼻や口に触れたりすることで(接触感染)、人から人へと簡単に感染します。
百日咳にかかると、咳が出始めてから少なくとも2週間は感染力が持続します。症状が軽く、自分が感染していることに気づいていなくても、周囲へ感染を広める可能性があります。重症化リスクの高い幼いこどもたちに感染を拡げないよう注意が必要です。

さらに詳しく:百日咳はうつりますか?監修医師谷河 翠宮城県立こども病院 小児科

百日咳の感染経路はどのようなものですか?

人から人へ、飛沫感染、接触感染でうつります。

百日咳菌の主な感染経路は、人から人への感染です。大きく以下の2つがあります。

  • 感染した人の咳やくしゃみによって飛んだ、菌が含まれた小さな粒子を吸い込むことによる感染(飛沫感染)
  • 菌のついた手で自身の鼻や口に触れることによる感染(接触感染)

百日咳にかかると、咳が出始めてから少なくとも2週間は感染力が持続します。症状が軽く、自分が感染していることに気づいていなくても、周囲へ感染を広める可能性があります。
手洗い、咳エチケット、マスクなどで予防をしましょう。

さらに詳しく:百日咳の感染経路はどのようなものですか?監修医師谷河 翠宮城県立こども病院 小児科

百日咳は大人でもかかりますか?

はい。かかります。大人では症状が乏しいことがあるので、咳が続く場合には受診を検討してください。

百日咳は子どもに多く見られる感染症ですが、大人もかかります。
大人が百日咳菌に感染した場合は、子どもに比べて症状が軽く済み、特徴的な咳発作がないままに回復期に移行することもあります。咳は長引くものの重症化することは少ないです。
ただし、それが周りの子どもに感染させてしまう原因ともなります。百日咳は1歳未満、特にワクチン未接種の生後3ヶ月以下では、重症化し死亡することもある病気です。幼いこどもたちに感染を拡げないよう注意が必要です。
咳症状が長引くときには受診を検討しましょう。

さらに詳しく:百日咳は大人でもかかりますか?監修医師谷河 翠宮城県立こども病院 小児科
もっと詳しく「百日咳」を知る

百日咳について、医師からのよくある質問

医師からよくある質問はありますか?

「百日咳」について医師からよくある質問の例として次のようなものがあります。

  • せきが出ていますか?
  • ゼーゼー・ヒューヒューするような呼吸音がしますか?
  • 顔を真っ赤にして連続で咳き込んでいますか?
  • 発作のように咳が出ていますか?
  • 普段と比べて機嫌が悪いですか?

百日咳に関連する症状としては次の症状があります

特に関連する症状

次のような症状がある方はご注意ください。

ゼーゼー・ヒューヒューする呼吸音がある
症状の頻度
初めての症状である
自覚した時期
3週間以上前から
症状の経過
悪化している

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この記事の監修医師

監修医師 阿部 吉倫

阿部 吉倫

内科

2015年東京大学医学部医学科卒。東京大学医学部付属病院、東京都健康長寿医療センターで初期研修を修了。血便を放置し48歳で亡くなった患者との出会いをきっかけにデータサイエンスの世界へ。2017年5月にUbie株式会社を共同創業。2019年12月より日本救急医学会救急AI研究活性化特別委員会委員。2020年 Forbes 30 Under 30 Asia Healthcare & Science部門選出。

更新日
2026/10/27
公開日
2020/09/03