咳喘息
と症状の関連性をAIで無料でチェック
更新日:2023/01/25
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咳喘息について「ユビー」でわかること
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咳喘息とはどんな病気ですか?
気管支喘息の仲間のような病気で、長い間乾いた咳が続く病気です(ぜーぜー、ひゅーひゅーとすることはありません)。冷気や運動、タバコの煙、粉じんなどの刺激で咳がおこりやすくなる気道過敏性が軽い程度あります。慢性咳嗽(ながく続く咳)を引き起こす原因として、国内では最も頻度が高いと報告されています。 気管支を拡げる吸入が有効であり、治療は気管支喘息と同様に吸入ステロイド薬を中心に行われます。
咳喘息の特徴的な症状はなんですか?
次の症状などが特徴として見られます
咳喘息への対処法は?
気道の炎症を抑える目的で吸入ステロイドが治療の基本となります。治療開始時において、症状の強さで治療方針を決定します。
- 症状が毎日ある
- 日常生活や睡眠が週1日以上妨げられる
- 夜間症状が週1回以上
当てはまれば中等症、当てはまらなければ軽症と判断します。
軽症での治療
長期管理薬として中用量の吸入ステロイド(使用できない場合には抗ロイコトリエン拮抗薬) 症状に応じて短時間作用型β2刺激薬の吸入薬
中等症以上の治療
長期管理薬として、中~高用量の吸入ステロイド+長時間作用型β2刺激薬の吸入薬/長時間作用性抗コリン薬/抗ロイコトリエン拮抗薬/テオフィリン 症状に応じて短時間作用型β2刺激薬の吸入薬
詳しい解説
「咳喘息」の解説を読む咳喘息の専門医がいる近くの病院はありますか?
咳喘息の専門医がいる病院を見る咳喘息のQ&A
- A.
咳が8週間以上続いており、夜間や早朝に悪化する傾向にある場合は咳喘息の可能性があります。
解説大人で、寝ると咳が出る場合や朝だけ咳が出る場合、咳喘息の可能性は十分考えられます。
咳喘息は、喘鳴や呼吸困難を伴わない8週間以上続く咳嗽が唯一の症状で、呼吸機能はほぼ正常であるものの、気道過敏性が亢進し、気管支拡張薬が有効な病気です。
咳喘息の症状は、夜間から早朝にかけて悪化しやすい傾向があります。 これは、就寝時に気道が狭くなりやすく、咳が出やすくなるためです。
咳喘息は、典型的な喘息に移行する可能性もあるため、注意が必要です。
しかし寝るときや朝方に咳が出る原因は咳喘息以外にも、以下のような病気が考えられます。アトピー咳嗽
アレルギー反応によって喉頭が炎症を起こし、咳や咽喉頭異常感を引き起こす病気です。
咳喘息と異なり、気管支拡張薬は無効ですが、抗ヒスタミン薬が有効です。後鼻漏症候群
慢性副鼻腔炎などによって鼻水が喉に流れ込み、咳を引き起こす病気です。
胃食道逆流症(GERD)
胃酸が食道に逆流することで、咳などの症状を引き起こす病気です。
咳喘息と同様に、夜間や早朝に咳が出やすいことがあります。
咳が長引く場合は、自己判断せずに医療機関を受診し、適切な診断を受けることが重要です。
咳喘息の治療について詳しく知りたい方は、かかりつけ医に相談しましょう。
また、受診や薬の待ち時間の負担が少なく、気軽に医師に相談できるオンライン診療サービスを利用するのも良いでしょう。参考文献:「ユビー病気のQ&A」を見る斎藤 純平. 咳喘息. 日内会誌. 2020, 109, 2116~2123.
新実 彰男. 慢性咳嗽の病態,鑑別診断と治療―咳喘息を中心に―. 日本内科学会雑誌. 2016, 105, 1565-1577. - A.
解説欄のチェック項目をご確認いただくか、症状検索エンジン「ユビー」で質問に答えるだけでセルフチェックもできます。
解説「ユビー病気のQ&A」を見る完全な診断は医師による専門的な評価が必要ですが、以下のような点に注意して、自分の状態をチェックすることができます。
咳の特徴
咳の期間
咳が長期間(通常は8週間以上)続いているかどうか。
咳のタイミング
特に夜間や早朝に咳が悪化するかどうか。
咳の性質
乾いた咳、痰を伴う湿った咳かどうか。
咳を引き起こすきっかけ
環境因子
- 冷たい空気、タバコの煙、花粉など、特定の環境因子にさらされた後に、咳が悪化するかどうか。
- 呼吸器感染症(風邪やインフルエンザなど)の後に、咳が持続しているかどうか。
アレルギーの既往歴
アレルギーの既往歴があるかどうか。
また、症状検索エンジン「ユビー」も質問に答えるだけでセルフチェックができますので、ご活用ください。 - A.
夜間や早朝に、乾いた咳が発作的に出ることが数週間続きます。
解説「ユビー病気のQ&A」を見る「夜間や早朝に乾いた咳が発作的に出る状況が数週間続く」というものが、典型的な初期症状となります。
初めのうちは毎日症状が出るわけではなく、日常生活や睡眠への妨げになることも少ないですが、進行すると頻度が増えます。
また、風邪をひいた後に残る咳や、刺激物や冷たい空気、喫煙、運動や会話で引き起こされる咳が続くことでも気づかれます。
なお、咳喘息は咳止めだけでは効果が乏しいため、長引く咳が数週間続く場合には、咳喘息の可能性も念頭におく必要があります。 - A.
長引く咳、寒暖差や就寝前・朝に咳が出る、風邪を引くと咳が残る、会話や喫煙で咳が出る、などがあります。
解説「ユビー病気のQ&A」を見る数週間続く咳が主な症状です。就寝時、深夜や早朝に悪化しやすいですが、昼間にのみ咳が出る患者さんもいます。
痰は出ないことが多いですが、痰が絡んだ咳が出る場合もあります。なお、通常の喘息で見られるような、喘鳴(呼吸時のゼーゼー、ヒューヒューという音)や息苦しさは見られません。
刺激物、冷たい空気や運動、喫煙などに反応して気道の筋肉が収縮して狭くなると、咳が引き起こされます。
ただし、咳を引き起こす病気は多数あるため、症状だけで咳喘息と診断することはできず、病歴や検査結果から総合的に判断します。 - A.
体質や環境などのさまざまな原因が複合し、咳喘息を発症すると考えられています。
解説「ユビー病気のQ&A」を見る咳喘息の原因は基本的には通常の喘息と共通しており、体質や環境などさまざまな原因が複合して発症すると考えられています。
アレルギー
アレルギーによって、気道に慢性的な炎症が起こると咳が生じます。アレルギーによる場合には、その原因となるアレルゲンを遠ざけることで症状が改善することもあります。
環境因子
- 刺激物
- 冷たい空気
- 運動
- 喫煙
などに反応して気道の筋肉が収縮して狭くなると、咳が引き起こされます。雨天や湿度の上昇、花粉や黄砂の飛散などで悪化する方もいます。
咳喘息について、医師からのよくある質問
- 夜間に咳がひどくなりますか?
- 夜中や朝起きた時に息苦しさや咳が出ますか?
- せきが出ていますか?
- 熱が出る前に風邪や胃腸の不調がありましたか?
- 発作のように咳が出ていますか?
監修医師
診療科・専門領域
- 呼吸器内科