寝るときに咳喘息の咳を止める方法を教えてください。

咳喘息の夜間の咳を和らげるには、吸入ステロイド薬を中心とした長期治療が基本になります。

解説

咳喘息は、特に夜間から早朝にかけて悪化しやすい傾向があります。これは、就寝時に気道が狭くなりやすく、咳が出やすくなるためです。

就寝時の咳を止めるためには、咳喘息の治療を行うことが最も重要です。
咳喘息の治療は、典型的な喘息と同じく、吸入ステロイド薬(ICS)を中心とした長期治療が基本となります。

軽症の場合

中用量のICS単剤で治療を開始します。

中等症以上の場合

中~高用量のICSに加え、以下のお薬などを併用します。

  • 長時間作用性β2刺激薬
  • ロイコトリエン受容体拮抗薬
  • 徐放性テオフィリン製剤

症状悪化時

短時間作用性吸入β2刺激薬を頓用で使用し、必要に応じて経口ステロイド薬を短期間併用します。

咳喘息の治療は、症状が改善した後も継続することが重要です。
治療を中断すると再燃する可能性が高いため、医師の指示に従って継続的に治療を行いましょう。

また就寝時の咳を抑えるために、以下のような対策も有効です。

寝室の環境を整える

寝室の温度や湿度を適切に保ち、こまめに掃除をしてダニやハウスダストなどのアレルゲンを減らすことが重要です。

寝る姿勢を工夫する

横向きに寝ることで、気道が確保されやすくなるため、咳が出にくくなることがあります。

水分を摂取する

就寝前に温かい飲み物を飲むと、気道が潤い、咳が和らぐことがあります。

リラックスする

就寝前にリラックスすることで、咳が出にくくなることがあります。

これらの方法を組み合わせることで、夜間の咳を効果的に管理することができます。
咳喘息の治療について詳しく知りたい方は、かかりつけ医に相談しましょう。
また、受診や薬の待ち時間の負担が少なく気軽に医師に相談できるオンライン診療サービスを利用するのも良いでしょう。

公開日

最終更新日

京都大学医学部附属病院 呼吸器内科

山形 昂 監修

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(参考文献)

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