咳喘息

ゼイゼイとした喘鳴や呼吸困難を伴わない、咳だけの喘息のことです。寒暖差や会話、喫煙により悪化します。

喫煙などの咳のきっかけを避け、自宅や職場の環境を清潔に保ちましょう。

心理的ストレスが、喘息症状の誘発や悪化に関与する可能性が指摘されています。

経過中に30〜40%の方が気管支喘息に移行するため、治療せずに放置することはすすめられません。

完治は難しいですが、適切な治療で症状を改善し、日常生活における影響を最小限に抑えることが可能です。

いわゆる寒暖差アレルギーと咳喘息は、それぞれ異なる病態です。

咳喘息は、感染症ではないため他人にうつることはありません。

咳喘息では、気管支喘息でみられる喘鳴や息苦しさの症状がありません。

風邪が原因で咳喘息になったり、既存の咳喘息が悪化したりすることがあります。

咳喘息を治療せずに放置すると、典型的な喘息に移行する恐れがあります。

体質や環境などのさまざまな原因が複合し、咳喘息を発症すると考えられています。

長引く咳、寒暖差や就寝前・朝に咳が出る、風邪を引くと咳が残る、会話や喫煙で咳が出る、などがあります。

夜間や早朝に、乾いた咳が発作的に出ることが数週間続きます。

解説欄のチェック項目をご確認いただくか、症状検索エンジン「ユビー」で質問に答えるだけでセルフチェックもできます。

咳が8週間以上続いており、夜間や早朝に悪化する傾向にある場合は咳喘息の可能性があります。

横になると咳が出る場合、咳喘息の可能性があります。

可能性はありますが、1週間咳が続いている段階では通常、咳喘息の診断には至りません。

冷たい空気を吸うと咳が出る場合、咳喘息の可能性があります。

お酒を飲むと咳が出る場合、咳喘息の可能性も考えます。

咳が続くことで喉に負担がかかり、二次的な喉の痛みを感じる場合はあります。

吸入ステロイドで治療を行います。補助的に気管支拡張薬や抗アレルギー薬を使用する場合もあります。

咳喘息の夜間の咳を和らげるには、吸入ステロイド薬を中心とした長期治療が基本になります。

咳喘息の治療は、吸入ステロイド薬が基本で必要に応じて他の薬を併用します。

吸入ステロイド薬を中心とした薬物療法のほか、日常生活の対策も有効です。

呼吸器内科やアレルギー科を受診しましょう。小児の場合には小児科受診も検討しましょう。

咳喘息の重症度をセルフチェックすることは可能です。