咳喘息が疑われる場合、何科を受診したらよいですか?
受診する診療科は、呼吸器内科です。
咳喘息が疑われる場合、専門的な診断や治療を行うことができる「呼吸器内科」を受診することが最も適しています。まずは、日頃から通い慣れている身近な「かかりつけの医療機関」に相談し、必要に応じて呼吸器の専門医を紹介してもらうという流れも推奨されます。
咳喘息の主な特徴とは
咳喘息(せきぜんそく)は、一般的な気管支喘息でみられるような「ゼーゼー」「ヒューヒュー」といった特有の呼吸音(喘鳴)や、息苦しさを伴わないのが特徴です。痰がほとんど出ない乾いたコンコンという咳だけが慢性的に長く続く病気であり、気道(空気の通り道)が、さまざまな刺激に対して非常に過敏な状態になっています。そのため、ほんの少しの刺激がきっかけとなって、咳が誘発されやすくなっています。
受診を検討すべき症状の目安
以下のような症状がみられる場合は、咳喘息の可能性が考えられるため、自己判断で放置せず、医療機関への受診をご検討ください。
- 咳の症状が8週間以上という長期間にわたって続いている
- ドラッグストアなどで購入した市販の咳止め薬を使っても症状がよくならない
- 夜間から明け方の時間帯にかけて、咳が特に激しくなる
- 冷たい空気を吸い込んだ時や、会話、運動などをきっかけとして咳き込んでしまう
- 激しい咳が原因で夜も十分に眠れないなど、日常生活に支障をきたしている
診断の難しさと特有の診断アプローチ
咳喘息は、医師が聴診器で胸の音を聞いただけでは異常が見つかりにくく、通常の診察だけでは判断が難しいことが多い病気です。そのため、実際に気管支を広げる作用のある薬(気管支拡張薬)を使用し、それによって咳の症状が改善するかどうかを確認することで診断する手法がとられます。「薬を実際に試してみて、効果があれば咳喘息であるとわかる」という流れになるため、医師による適切な介入が不可欠です。
気管支喘息への移行リスクと早期治療の重要性
咳喘息は、本格的な「気管支喘息」の一歩手前の状態であると考えられています。適切な治療を行わずに放置してしまうと、気道の炎症がさらに長引き、約30%の方が数年以内に気管支喘息へと進行してしまうことが過去の研究で報告されています。
気管支喘息への悪化を未然に防ぐためには、吸入ステロイド薬(気道の炎症を抑える吸い込むタイプの薬)を用いた早期からの治療が非常に重要です。「ただの咳だろう」と軽く考えず、長引く咳にお悩みの場合は早めの受診を心がけてください。
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※処方可能かどうかは医師の診察によります。
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京都大学iPS細胞研究所 呼吸器内科
山形 昂 監修
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