心臓が痛い
という症状の原因と、関連する病気をAIで無料チェック
更新日:2024/09/06
「心臓が痛い」がどの病気に関連するかAIでチェックする
心臓が痛いという症状について「ユビー」でわかること
※コロナの症状を確認したい方はコロナ症状チェックから
「心臓が痛い」はどんな症状ですか?
心臓が痛いとは
「心臓が痛い」に関連する主の病気には、ヘリコバクター・ピロリ感染症、骨粗しょう症、治療不要な不整脈(期外収縮など)などがあります。
「心臓が痛い」に関連する症状はありますか?
「心臓が痛い」のQ&A
- A.
可能性は低いです。
解説「ユビー病気のQ&A」を見るパニック発作やストレスなど、精神的な要因で胸の痛みや息が苦しいなどの症状が現れることはありますが、「息を吸った時に強くなる胸の痛み」というのは典型的な症状ではありません。
- A.
筋肉痛などに伴う症状の可能性も考えられます。
解説「ユビー病気のQ&A」を見る肋間筋や大胸筋などの異常による、筋肉由来の症状の可能性はあります。
筋肉系の症状の場合、息を吸う以外にも手を挙げる、体をねじるなどの動作でも胸の痛みが生じやすく、痛い場所の圧痛なども伴いやすいです。 - A.
ストレスや自律神経の乱れ等が原因で胸の痛みを引き起こすことがあります。
解説「ユビー病気のQ&A」を見る心臓や血管、肺などにはっきりした原因がないにもかかわらず、ストレスなどが原因で胸の痛みが起こっている状態を「心因性胸痛」や「胸痛症候群」と呼びます。
他の病気が原因となっているかどうか調べたうえで、やはりはっきりした原因が見つからない場合に診断が下ります(いわゆる「除外診断」)。 - A.
左胸が痛む場合に心疾患の疑いがより高まることはありますが、左右差だけで原因を特定することは難しいです。
解説心筋梗塞や大動脈解離、狭心症などの心疾患の場合、胸の左側から前側にかけての部分が痛むことがやや多いです。
ただし、心疾患以外の病気でも胸の左側に痛みが起こることはありますし、心疾患による痛みの感覚が右側に寄る方も少なくありません。
左右どちらが痛むかだけを元に心疾患かどうかを判断することは困難だと言えます。参考文献:「ユビー病気のQ&A」を見る山岸 正和、玉木 長良. 慢性冠動脈疾患診断ガイドライン(2018年改訂版).2019.
三田村 秀雄、長谷川 祐. プライマリ・ケアにおける胸痛の見分け方,診断の進め方. JIM. 2006, 16, p.194-200. - A.
首からお腹の上までのいわゆる「胸」が、全体的ないし部分的に痛むことを指します。
解説「ユビー病気のQ&A」を見る首からお腹の上までの部分であるいわゆる「胸」(胸部)のあたりに生じる痛みを総称して「胸の痛み」と表現します。
痛み方は原因によってさまざまで、- 胸が刺すように痛い
- 胸が重苦しい
- 胸が締め付けられる
- 胸がちくちくする
- 胸に圧迫感を感じる
- 心臓が苦しい
など、痛みの表現も多岐にわたります。
原因となる病気や異常も多様で、心臓・血管・肺・胃・十二指腸などの内臓に原因があることもあれば、筋肉・骨・皮膚や心の問題のこともあります。
また、胸の痛みに伴って、息苦しさ、不安感、吐き気・嘔吐などが見られることもあります。 - A.
原因となる病気の中には危険な病気もあるため、速やかな受診が必要です。
解説胸が痛くなる原因の中でも、特に心血管疾患の病気による胸の痛みの場合には、治療が遅れてしまうと命にかかわることもあり、非常に危険です。
肺や消化器系の病気によって胸の痛みがある場合にも、治療が遅れることで重症化してしまったり、致命的になってしまう可能性もあるため、やはり早期の診断・治療が非常に重要です。
強い胸の痛みがある、これまでなかった胸の痛みが出現してきた、という場合には必ず受診をする必要があります。参考文献:「ユビー病気のQ&A」を見る長坂 行雄. 胸の痛みの診察. 胸の痛みの診察. 2016, 64, p.777-783.
Gulati M, et al. Circulation. 2021,144(22),e368-e454. - A.
内科を受診してください。
解説さまざまな病気が原因となり得るため、まずは内科の受診を検討しましょう。
症状が強い場合には夜間・救急外来、救急要請なども検討してください。
救急車を呼ぶなど受診の目安はこちらをご覧ください。参考文献:「ユビー病気のQ&A」を見る日本臨床検査医学会ガイドライン作成委員会臨床検査のガイドライン JSLM2018. 日本臨床検査医学会2018.
Cayley WE Jr. Diagnosing the cause of chest pain. Am Fam Physician. 2005, 72, p.2012-2021. - A.
じっとしていられないほど痛む、症状が続く、痛みがどんどん強くなる場合などは受診する必要があります。
解説「ユビー病気のQ&A」を見る痛みが我慢していられないほど強い場合や、症状が持続する、どんどん悪化する場合には速やかな受診が必要です。
動けないくらいの痛みや呼吸の苦しさなど、症状が強い場合には救急要請なども検討してください。
あまり強くない症状でも、それまでにない症状が出現した場合には、一度受診することをおすすめします。 - A.
痛みが強い場合には救急科を、それ以外の場合には内科(できればまず循環器内科)を受診しましょう。
解説救急科の受診を検討したほうがよい場合
以下のような場合は、差し迫った危険な病気が隠れている可能性があるため、早急に救急の受診をしてください。
- 突然の激痛
- 急な息切れ、呼吸困難
- 意識が飛ぶ、飛びそう
- 胸や背中、肩にかけて裂けるように痛い
それ以外の場合
循環器内科をはじめとした内科を受診してください。
命に関わる病気が隠れている可能性もあるため、心臓の状態の確認をまず行うことになります。参考文献:「ユビー病気のQ&A」を見る荻野 均. 2020 年改訂版大動脈瘤・大動脈解離診療ガイドライン,2020.木村 一雄. 急性冠症候群ガイドライン(2018 年改訂版),2019.
“胸が痛い(大人・こども)”.救急受診ガイド.https://www.tfd.metro.tokyo.lg.jp/hp-kyuuimuka/guide/main/04_08questionR.html,(参照2022-11-08). - A.
いつから、どんな痛みが、どのくらいの時間生じるのか等、できるだけ具体的に話してみましょう。一見関係なさそうなことも話してみてください。
解説「ユビー病気のQ&A」を見る胸の痛みがどのようなものであるのか、具体的に説明できるとよいでしょう。
また、胸の痛み以外の症状や、元々持っている病気など、直接関係なさそうなことであっても、なるべく詳しく話すようにしてみましょう。
具体的には、- どのあたりが痛いのか(右だけや左だけ、真ん中、全体など)
- いつから痛いのか(最近になって急に痛み出したのか、ずっと痛いのか)
- きっかけとなった出来事はあるか
- どのような時に痛むのか(動いたときだけ痛いのか、安静にしていても痛いのか)
- どのような時に楽になるのか(休むと楽になる、食事をすると楽になるなど)
- 同時期に始まった他の症状(息苦しさ、不安感、皮膚の異常など)があるか
といったポイントを説明できると、より正確な診断につながります。
- A.
激しい痛みがある場合、危険な疾患が隠れている可能性があるので、すぐに受診しましょう。
解説「ユビー病気のQ&A」を見る緊急で受診を検討したほうがよい場合
以下のような場合は、命に関わる病気の可能性があるため、夜間や早朝など問わず早急に救急車を呼ぶ、あるいは救急の受診をしてください。
- 突然の激痛(動けないくらい痛い)
- 急な息切れ、呼吸困難
- 意識が飛ぶ、飛びそう
- 胸や背中、肩にかけて裂けるように痛い
緊急ではないが受診を考えたほうがよい場合
- 生活に支障が出ている
- 初めて自覚するような痛みがある
ような時は、そこまで強い痛みでないとしても、緊急性の高い病気の前兆であることがありますので一度受診を検討するとよいでしょう。
- A.
原因にもよりますが、安静にする、ストレスを避けるなどの方法が有効なこともあります。
解説胸の痛みはさまざまな原因で引き起こされるため、何が原因で引き起こされている胸の痛みかによって、対応ができる場合とできない場合があります。
主な胸の痛みの原因としては以下のようなものがあります。- 心臓・血管:心筋梗塞、狭心症、大動脈解離、肺塞栓、心膜炎、心筋炎
- 肺:気胸、肺炎、胸膜炎
- 消化器:胃・食道炎、逆流性食道炎、胃・食道潰瘍、消化管穿孔
- 筋骨格系:筋肉痛、骨折
- 皮膚:帯状疱疹、神経痛
- 心因性:ストレス性の胸痛、心因性胸痛
この中でも、筋骨格系の痛みは安静や痛み止めで軽減することが期待できます。
ストレス性であれば、即効性があるわけではありませんが、極力ストレスを避けることも有効です。
逆流性食道炎などによる症状であれば、食べ過ぎない、食後すぐ横にならないこと等が有効です。
それ以外の原因に関しては、自分で行え、即効性がある対処法というのはほとんどありませんので、まずは速やかに受診する必要があります。参考文献:「ユビー病気のQ&A」を見る長坂 行雄. 胸の痛みの診察. 胸の痛みの診察. 2016, 64, p.777-783.
Gulati M, et al. Circulation. 2021,144(22),e368-e454. - A.
思わぬ病気が隠れていたり、一度治療した病気が再発している可能性があるため、直ちに医療機関を受診しましょう。
解説症状が改善しない場合、何か思わぬ病気が背後に隠れている可能性も考えられるため、早急に医療機関を受診しましょう。
また、胸の痛みの原因となる疾患には、一度治療しても時間を置いて再発してしまうものが少なくありません。
早めに対処するためにも、放置せず医療機関を受診することをおすすめします。参考文献:「ユビー病気のQ&A」を見る三田村 秀雄、長谷川 祐. プライマリ・ケアにおける胸痛の見分け方,診断の進め方. JIM. 2006, 16, p.194-200.
長坂 行雄. 胸の痛みの診察. 呼吸と循環. 2016, 64, p.777-783. - A.
過食や偏食、運動不足、喫煙などの生活習慣を改善して、動脈硬化を予防することが大切です。
解説原因となる疾患によって、有効な対策は変わってきます。
心血管疾患(心筋梗塞や狭心症、大動脈解離等)
動脈硬化を予防するために、日常的な生活習慣の改善に努めましょう。
バランスのよい食事を心がけ、日常的に適度な運動を行い、日頃から十分な睡眠をとることが大切です。
喫煙習慣のある方は禁煙に取り組み、お酒を飲まれる方は過度の飲酒を避けるようにしましょう。肺疾患(気胸、肺炎等)
肺への負担をなくすため、喫煙の習慣がある方は禁煙に努めることが大切です。
また、ワクチン接種は定期的に受けるようにし、肺炎などに発展しやすい感染症(肺炎球菌やインフルエンザワクチンなど)にかかりにくい状態にしておきましょう。消化器疾患(胃・食道炎、潰瘍など)
過度のアルコールや刺激物の摂取、暴飲暴食などを避け、消化器に負担をかけないことが大切です。
また、ストレスも症状を悪化させるため、なるべく避けることが望ましいです。
医療機関で処方された痛み止め(NSAIDs)は、きちんと定められた通りに飲むようにしましょう。参考文献:「ユビー病気のQ&A」を見る山岸 正和、玉木 長良. 慢性冠動脈疾患診断ガイドライン(2018年改訂版).2019.
“消化性潰瘍”.日本消化器病学会ガイドライン.https://www.jsge.or.jp/guideline/guideline/kaiyou.html,(参照2022-11-08). - A.
新型コロナウイルス感染に伴う肺炎などにより生じる可能性があります。
解説新型コロナウイルス感染による肺炎などに伴って胸膜炎を引き起こした場合や、心膜炎を生じた場合には息を吸ったときの痛みが現れることがあります。
また、コロナの咳が長引いて、咳を繰り返すことで筋肉に負担がかかり、痛みを感じるようになることもあります。参考文献:「ユビー病気のQ&A」を見る日本臨床検査医学会ガイドライン作成委員会臨床検査のガイドライン JSLM2018. 日本臨床検査医学会2018.
一般社団法人日本呼吸器学会.“胸膜炎”.呼吸器の病気.https://www.jrs.or.jp/citizen/disease/g/g-01.html,(参照 2023-08-31). - A.
骨や筋肉の痛みや胸膜炎、心膜炎、肺の病気などがあります。
解説息を吸ったときに痛みが強くなるのは痛みの原因が胸の筋肉や骨、神経に異常がある場合や、胸膜という心臓や肺などを覆う膜に炎症が起こっている時に生じます。
代表的な病気には、下記のものがあります。代表的な病気
基本的には左胸と右胸で考える病気はほとんど変わらず、心臓は胸の中央やや左にありますが、心膜炎などでも症状が右胸に生じることがあります。
参考文献:「ユビー病気のQ&A」を見る日本臨床検査医学会ガイドライン作成委員会臨床検査のガイドライン JSLM2018. 日本臨床検査医学会2018.
一般社団法人日本呼吸器学会.“胸膜炎”.呼吸器の病気.https://www.jrs.or.jp/citizen/disease/g/g-01.html,(参照 2023-08-31).
Yehuda Adler et al. 2015 ESC Guidelines for the diagnosis and management of pericardial diseases: The Task Force for the Diagnosis and Management of Pericardial Diseases of the European Society of Cardiology (ESC). European Heart Journal. 2015, 36, p.2921-2964.
Cayley WE Jr. Diagnosing the cause of chest pain. Am Fam Physician. 2005, 72, p.2012-2021. - A.
乳がんで胸の痛みが出ることはほとんどありません。
解説「ユビー病気のQ&A」を見るがんが進行して乳房以外の箇所に転移しているといった場合を除けば、乳がんによって胸の痛みが起こることはほとんどありません。
乳がんの典型的な症状としては、乳房に生じるしこり、結節、へこみ、乳頭分泌物などがあります。 - A.
怪我をして痛めた場合、可能性は十分あります。また、骨粗しょう症や骨へのがんの転移等も病的な骨折の原因となります。
解説「ユビー病気のQ&A」を見る胸をどこかに強くぶつけた、胸から倒れるように転倒したなど、思い当たる出来事があれば、骨折の可能性も十分考えられます。
また、- 咳のしすぎによる疲労骨折
- 骨粗しょう症が原因の骨折
- がんが転移して弱くなった箇所の骨折
など、怪我以外の原因で骨折が起こることもあります。
- A.
熱や咳に伴う筋骨格系の痛み、肺炎、胸膜炎、心筋炎等から、胸の痛みを生じることがあります。
解説「ユビー病気のQ&A」を見る新型コロナウイルス感染に伴い、
- 発熱による関節痛
- 咳のしすぎによる筋骨格系の痛み
- 肺炎
- 胸膜炎
- 心筋炎
などで胸の痛みを起こすことがありえます。
新型コロナウイルス感染症の典型的な症状としては、発熱や咳、のどの痛みなどが挙げられますが、それ以外の症状が見られる場合もあります。 - A.
若くて細身の男性の場合、自然気胸の可能性があります。怪我や喫煙が原因で気胸になることもあります。
解説「ユビー病気のQ&A」を見る高身長で痩せ体型の方(特に男性)は気胸のリスクが高いです。
また、外傷や喫煙が原因で発症することもあります。
気胸では、呼吸苦や胸の痛みの症状が突然起こることが多く、緊急の処置や手術が必要となるケースもあります。 - A.
生活習慣病がある方や喫煙者等では特に注意が必要です。締め付けられるような痛みが典型的です。
解説「ユビー病気のQ&A」を見る生活習慣病のある方や喫煙習慣のある方、中高年の方などでは狭心症の可能性もあります。
- 体を動かしていると痛みが悪化する
- 左胸~前胸部を締め付けられるような痛みが数分~30分程度続く
- 痛みに伴って冷や汗が出る
- 顎や左肩まで苦しくなる
といった典型的な症状が見られる場合、狭心症が疑われます。
- A.
高血圧などの生活習慣病がある方や高齢の方などは大動脈解離になりやすく、可能性があると言えます。
解説「ユビー病気のQ&A」を見る裂かれるような強い胸の痛みで、時間の経過に伴う痛みの部位の移動が見られるようであれば、大動脈解離の可能性があります。
生活習慣病がある方や喫煙習慣のある方、中高年の方などに多く見られます。
心筋梗塞の合併や突然のショック、心停止といった命に関わる事態を来すこともある、非常に危険な疾患です。
症状から大動脈解離が疑われる場合には、すぐに救急車を呼ぶか救急外来を受診しましょう。 - A.
特に生活習慣病や喫煙習慣のある方では心筋梗塞を疑うことがあります。近年では若い方の発症も増えており注意が必要です。
解説「ユビー病気のQ&A」を見る冷や汗が出るくらい強い、左胸~胸全体を締め付けられるような痛みが突然起こった場合、心筋梗塞の可能性があります。
ただし、ごく軽い痛みとともに発症するケースも稀にあるため注意が必要です。
心筋梗塞は、肥満などの生活習慣病や喫煙の習慣があり、動脈硬化が進行している方が発症しやすい疾患です。
中高年の方に多く見られる病気ですが、近年では若い方の発症例も増えつつあるため注意が必要です。 - A.
心臓や血管、肺などの病気には、食生活や運動の習慣、喫煙習慣等の生活習慣が大きく関わります。
解説「ユビー病気のQ&A」を見る胸の痛みを引き起こす疾患の中には、生活習慣が原因となるものも多くあります。
食べすぎ、塩分の取りすぎ、運動不足といった生活習慣の乱れは動脈硬化の原因となり、心筋梗塞、狭心症、大動脈解離等の心臓や、血管の病気を引き起こす可能性があります。
また喫煙習慣も、動脈硬化の進行や肺・消化管などの臓器への負担をもたらし、心血管疾患や気胸、胃潰瘍などのリスクを高めます。
その他、日常生活上の精神的・肉体的なストレスも、心血管疾患や胃潰瘍、心因性胸痛の原因となることがあります。 - A.
内臓の病気や骨や筋肉の病気、皮膚の病気など考えられる原因はさまざまです。心因性の場合もあります。
解説胸の痛みの原因は極めて多岐にわたります。
何が原因となっているか考える際には、まずそれが命に関わるものか否かを見分けることが最も重要です。
命に関わる危険な疾患としては、- 心筋梗塞
- 肺塞栓
- 大動脈解離
などが挙げられます。
これらの病気は症状が強く、これまで経験したことがないような激しい痛みが生じて、身動きも取れない状態となることも多いです。
突然死の原因となることも少なくない、非常に危険な状態です。
即座に命に関わることのない病気で、胸の痛みの原因になるものとしては、以下のようなものが挙げられます。- 心臓:心膜炎、心筋炎、狭心症
- 肺:気胸、肺炎、胸膜炎
- 消化器:胃・食道炎、逆流性食道炎、胃・食道潰瘍、消化管穿孔
- 筋骨格系:筋肉痛、骨折
- 皮膚:帯状疱疹、神経痛
- 心因性:ストレス性の胸痛、心因性胸痛
基本的にこれらは即座に命に関わる病気ではありませんが、放置すると危険な場合もあるため、異常を感じたらなるべく早く医療機関を受診しましょう。
参考文献:「ユビー病気のQ&A」を見る長坂 行雄. 胸の痛みの診察. 呼吸と循環. 2016, 64, p.777-783.
2021 AHA/ACC/ASE/CHEST/SAEM/SCCT/ SCMR Guideline for the Evaluation and Diagnosis of Chest Pain: A Report of the American College of Cardiology/American Heart Association Joint Committee on Clinical Practice Guidelines. Circulation, 2021. - A.
原因が狭心症であった場合、ニトログリセリンで改善することがあります。
- A.
怪我などのきっかけがある筋骨格系の痛みに対しては有効な場合があります。
解説「ユビー病気のQ&A」を見る例えば打撲や骨折といった、運動などの際に起こった怪我によって生じている痛みであれば、鎮痛剤が有効な場合があります。
原因がはっきりしているようであれば、医療機関を受診するまでの間に一時的に市販のロキソプロフェン(ロキソニン®️)を内服して痛みを抑えることは問題ありません。
ただし、胃炎などに由来する痛みに対してはロキソプロフェンは逆効果となりうるため、原因がはっきりしない段階でむやみに市販薬を飲むことはおすすめしません。 - A.
原因によって有効な薬は異なります。鎮痛剤を使うとかえって悪化するケースもあるため、まずは一度受診しましょう。
解説「ユビー病気のQ&A」を見る原因によって有効な薬が異なり、不適切な薬を服用してしまうとかえって逆効果な場合もあります。
例えば、打撲などの怪我が原因の痛みは、鎮痛剤で改善することがあります。
しかし、胃炎による痛みに対して鎮痛剤を飲んでしまうと、かえって痛みが悪化するおそれもあります(胃炎による痛みに対しては胃薬が効果的な場合があります)。
まずは原因をきちんと特定することが大切なので、市販薬でどうにかしようとせず、医療機関を受診するようにしましょう。
心臓が痛いという症状はどんな病気に関連しますか?
心臓が痛いという症状について、医師からのよくある質問
- 胸の左側だけに痛みを感じますか?
- 胸の右側だけに痛みを感じますか?
- 胸が押される感じはありますか?
- 胸が締め付けられるような痛みがありますか?
監修医師
診療科・専門領域
- 内科
- 循環器内科