胸の痛み
最終更新日:
胸の痛みの原因となる病気には何がありますか?
おだかクリニック 循環器内科 副院長
小鷹 悠二 監修
回答
内臓の病気や骨や筋肉の病気、皮膚の病気など考えられる原因はさまざまです。心因性の場合もあります。
解説
胸の痛みの原因は極めて多岐にわたります。
何が原因となっているか考える際には、まずそれが命に関わるものか否かを見分けることが最も重要です。
命に関わる危険な疾患としては、
- 心筋梗塞
- 肺塞栓
- 大動脈解離
などが挙げられます。
これらの病気は症状が強く、これまで経験したことがないような激しい痛みが生じて、身動きも取れない状態となることも多いです。
突然死の原因となることも少なくない、非常に危険な状態です。
即座に命に関わることのない病気で、胸の痛みの原因になるものとしては、以下のようなものが挙げられます。
- 心臓:心膜炎、心筋炎、狭心症
- 肺:気胸、肺炎、胸膜炎
- 消化器:胃・食道炎、逆流性食道炎、胃・食道潰瘍、消化管穿孔
- 筋骨格系:筋肉痛、骨折
- 皮膚:帯状疱疹、神経痛
- 心因性:ストレス性の胸痛、心因性胸痛
基本的にこれらは即座に命に関わる病気ではありませんが、放置すると危険な場合もあるため、異常を感じたらなるべく早く医療機関を受診しましょう。
関連する病気と症状
(参考文献)
ほかの胸の痛みの質問
ニトログリセリンは効果がありますか?
原因が狭心症であった場合、ニトログリセリンで改善することがあります。
ロキソニンは効果がありますか?
怪我などのきっかけがある筋骨格系の痛みに対しては有効な場合があります。
胸の痛みに効果のある薬はありますか?
原因によって有効な薬は異なります。鎮痛剤を使うとかえって悪化するケースもあるため、まずは一度受診しましょう。
症状がよくならない場合はどうしたらよいですか?
思わぬ病気が隠れていたり、一度治療した病気が再発したりしている可能性があるため、直ちに医療機関を受診しましょう。
食事や運動など、日常生活の中でできる対策はありますか?
過食や偏食、運動不足、喫煙などの生活習慣を改善して、動脈硬化を予防することが大切です。
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