肩関節周囲炎(五十肩)と診断されていますが、手指の痺れや胸の痛みについて相談させてください。
50代・女性のご相談
ご相談いただき、ありがとうございます。右肩の痛みでリハビリを続けていらっしゃるなか、新たに手指の痺れやピリピリ感、脇や上腕の痛み、胸の間の痛みが出てきたとのこと、不安なお気持ちお察しします。
【医師に確認したいこと:「本当に五十肩なのか知りたい」について】
五十肩は肩の痛みや動きの制限が特徴ですが、手指の痺れや胸の間の痛みは少し違うかもしれません。脇や上腕の痛みは関連していることもありますが、痺れがある場合は他の原因も考えられます。これらの新しい症状について、五十肩以外の原因がないか、詳しく調べることが大切です。
【次のアクション】
症状の原因を特定し、適切な対応をとるために、以下のことをおすすめします。
1. 整形外科への再相談
まずは、リハビリで通っている整形外科の先生に、新しい症状について詳しくお話しください。これらの症状が五十肩と関係しているのか、あるいは首の問題や他の原因がないか、診察してもらいましょう。必要に応じて、追加の検査も相談してみてください。
2. 循環器内科の受診も検討
胸の痛みが強い場合や、圧迫感、動悸、息苦しさがある場合は、心臓の問題も考えられます。整形外科の先生と相談のうえ、必要であれば循環器内科の受診も考えてみてください。
3. リハビリテーションについて
肩のリハビリは続けていただいて大丈夫ですが、新しい痛みや痺れが悪化しないように注意しましょう。リハビリ担当の方にも新しい症状を伝え、内容を調整してもらうとよいでしょう。
【考えられる原因(五十肩以外)】
新しい症状の原因として考えられるものには、以下のようなものがあります。
- 頚椎症・頚椎椎間板ヘルニア:首の問題で神経が圧迫され、肩や腕、手指に痛みや痺れが出ることがあります。
- 胸郭出口症候群:首から腕への神経や血管が圧迫され、腕や手指の痺れや痛みが生じることがあります。
- 末梢神経障害:手首や肘で神経が圧迫されることも痺れの原因になります。
- その他:胸の痛みについては、肋軟骨の炎症や帯状疱疹、心臓や消化器系の問題も考えられます。
【まとめ】
五十肩の治療中に新たな症状が出てきたこと、ご心配かと思います。これらの症状は五十肩とは異なる可能性があるため、他の原因についても考える必要があります。まずは整形外科の先生に新しい症状を詳しく伝え、相談されることをおすすめします。胸の痛みが気になる場合は、循環器内科の受診も検討してください。原因を特定し、適切な対応をとることで、症状が改善することを願っています。どうぞお大事になさってください。
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