副甲状腺機能亢進症の余命はどれくらいですか?
副甲状腺機能亢進症の余命は適切な治療を行えば健康な人と変わりません。ただし、高カルシウム血症があり、発見や治療が遅れると余命は短くなります。
副甲状腺機能亢進症が早期に発見され、適切に治療されれば、生命予後への影響はほとんどありません。
米国ミネソタ州ロチェスターの一般住民を対象とした1,139人のコホート研究(1965~2010年)によると、原発性副甲状腺機能亢進症患者の全体的な余命は、一般人口と統計学的に有意な差はありませんでした。
しかし、血液中のカルシウム値が最大で10.8mg/dL以上の患者さんでは、死亡リスクが32%上昇し、高カルシウム血症が生命予後の悪化と関連することが示されました。
また、このような高カルシウム血症の患者さんが、副甲状腺摘出術を受けた場合、死亡リスクが約半分に減少しており、手術の有用性が確認されています。
副甲状腺機能亢進症そのものは、直接余命を短くしませんが、高カルシウム血症や合併症の有無、早期発見・治療の有無が、余命に大きく影響すると言えます。
医療法人社団メレガリ うるうクリニック関内馬車道 糖尿病・内分泌科
濵﨑 秀崇 監修
(参考文献)
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