副甲状腺機能亢進症で甲状腺を摘出した場合、カルシウムが低くなるのはなぜですか?
甲状腺を手術で摘出する際に副甲状腺が傷つくと、副甲状腺ホルモンの分泌が低下し低カルシウム血症を起こします。
甲状腺を摘出(甲状腺全摘や部分摘出)後に、血液中のカルシウム値が低下する主な理由は、手術による副甲状腺の損傷または血流障害により、副甲状腺ホルモン(PTH)の分泌が低下するためです。
PTHは骨からのカルシウム放出、腎臓でのカルシウム再吸収、小腸からのカルシウム吸収の促進を通じて、血液中のカルシウム濃度を一定の範囲に維持しています。
術中に副甲状腺が誤って切除されたり、血管が傷ついて血流不足状態になるとPTHの分泌が減り、低カルシウム血症を引き起こします。
これにより、しびれ、筋肉のけいれん、テタニーなどの神経筋症状が現れることがあります。
予防のため、副甲状腺温存(筋肉内への移植)、術後のカルシウムやビタミンDの補充が必要となります。
医療法人社団メレガリ うるうクリニック関内馬車道 糖尿病・内分泌科
濵﨑 秀崇 監修
(参考文献)
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