副甲状腺機能亢進症とバセドウ病の違いを教えてください。
副甲状腺機能亢進症は主に副甲状腺のしこり(腫瘍)が原因で高カルシウム血症を起こします。バセドウ病は自分の体に対する免疫作用が異常となり甲状腺ホルモンが増える病気です。
副甲状腺機能亢進症とバセドウ病は、いずれもホルモンの過剰な分泌によって引き起こされる病気ですが、その原因や症状、治療法は大きく異なります。
副甲状腺機能亢進症は、副甲状腺ホルモン(PTH)が過剰に分泌されることで、血液中のカルシウム値が異常に高くなる病気です。
原因の多くは副甲状腺のしこり(腫瘍や過形成(正常な細胞が増えること))であり、高カルシウム血症に伴い、倦怠感、便秘、多尿、口渇感、腎結石、骨粗鬆症、骨痛などが現れます。
一方、バセドウ病は自分の体に対して異常な免疫作用が起きてしまう病気のひとつで、自己抗体が甲状腺を刺激することで甲状腺ホルモンが過剰に分泌され、代謝が活発になる状態を指します。
これにより、動悸、体重減少、発汗、手の震え、眼球突出、甲状腺腫大などの症状が生じます。
副甲状腺機能亢進症は、手術で副甲状腺のしこりを摘出して治療します。バセドウ病は、抗甲状腺薬の内服、放射性ヨウ素内用療法(放射線治療)、手術で治療します。
医療法人社団メレガリ うるうクリニック関内馬車道 糖尿病・内分泌科
濵﨑 秀崇 監修
(参考文献)
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