副甲状腺機能亢進症の症状は?副甲状腺機能亢進症

監修医師濵﨑 秀崇はまさき医院 内科

更新日
2026/10/27
公開日
2020/09/03

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副甲状腺機能亢進症とは

副甲状腺から分泌されるホルモンが異常に増え、高カルシウム血症を起こす病気です。副甲状腺の腫瘍(原発性)や腎不全など(二次性)が原因となります。

原発性副甲状腺機能亢進症とはなんですか?

原発性副甲状腺機能亢進症は、副甲状腺ホルモンが出すぎて血液中のカルシウム値が高くなる病気です。

原発性副甲状腺機能亢進症とは、副甲状腺から副甲状腺ホルモン(PTH)が過剰に分泌されることで、血液中のカルシウム値が高くなる病気です。

副甲状腺の良性腫瘍や過形成(正常な細胞が増えてできたしこり)が、主な原因ですが、まれに悪性腫瘍によるものもあります。

PTHは骨からカルシウムを放出させ、腎臓での再吸収を促進し、小腸からの吸収を増やすことで血液中のカルシウム濃度を調節しますが、原発性副甲状腺機能亢進症では、PTHが過剰に分泌され、高カルシウム血症や骨密度の低下、腎結石、消化器・神経症状など、さまざまな症状が現れます。

無症状であることも多く、血液検査で偶然みつかることもあります。血液中のカルシウム値とPTHが両方高い、あるいは正常上限である場合に診断され、通常、副甲状腺のしこりを手術で摘出することで治療します。

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副甲状腺機能亢進症の「副甲状腺」とはなんですか?

副甲状腺はカルシウムとリンの代謝を調整する重要な内分泌腺で、骨・腎臓・腸に作用し、体のバランスを保っています。

副甲状腺は、甲状腺の裏側に通常4つ存在する小さな内分泌腺で、主に血中カルシウム濃度の調節を行うホルモンである副甲状腺ホルモン(PTH)を分泌します。
副甲状腺を説明する図です
PTHは、骨に貯蔵されているカルシウムを血液中に移行させたり、腎臓でカルシウムを体内に再吸収させ、リンを尿に排出したり、ビタミンDを活性型に変換して腸管でカルシウムを吸収するようにさせたり、体内のカルシウム濃度を一定に保つために不可欠なホルモンです。

副甲状腺は小さな器官ですが、骨・腎臓・腸管に作用して、カルシウムとリンの代謝をコントロールする中心的存在であり、副甲状腺機能が異常を起こすと、全身の代謝のバランスに大きな影響があります。

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「副甲状腺機能亢進症」とはどのような病気ですか?

首にある副甲状腺から副甲状腺ホルモンが過剰に分泌され、血液中のカルシウム濃度が上昇してしまう病気です。

首には「甲状腺」という臓器があり、さらにその裏側には「副甲状腺」と呼ばれる米粒大の臓器が4つあります。
副甲状腺は「副甲状腺ホルモン」というホルモンを作り出すことで、主に血液中のカルシウム濃度を保つ(上昇させる)働きをしています。
この副甲状腺ホルモンが何らかの原因で過剰に分泌されている状態を「副甲状腺機能亢進症」と呼び、副甲状腺機能亢進症は、女性に特に多く見られる病気とされています。

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副甲状腺機能亢進症の症状

副甲状腺機能亢進症の主な症状は何がありますか?

副甲状腺機能亢進症の主な症状には、骨痛、骨折、腎臓の異常、筋力低下、消化性潰瘍、高血圧などがあります。

副甲状腺機能亢進症の主な症状は、骨粗鬆症や線維製骨炎による骨痛、骨折、腎結石や腎機能の低下です。

また、肩や太もも付近の筋肉の筋力低下、消化性潰瘍や膵炎、高血圧、動脈硬化性心疾患がみられることもあります。

精神症状(不安、集中力低下、抑うつ気分)や、認知機能障害を訴えることもあります。

無症状であることも多く、血液検査で高カルシウム血症を認め、偶然みつかることが増えています。

高カルシウム血症による非特異的な症状(疲労感、食欲不振、便秘、口渇)にも注意が必要です。

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副甲状腺機能亢進症の末期症状はどのようなものがありますか?

副甲状腺機能亢進症の末期症状として、骨の異常、腎臓の障害、筋力低下、認知機能低下、消化器や心臓の問題など重い症状が現れます。

副甲状腺機能亢進症の末期には、骨、腎臓、筋肉、脳、消化器、心臓などに重い障害が現れます。

骨では、線維性骨炎が代表的であり、X線検査において、頭蓋骨の塩こしょう状変化、指先の骨が表面から少しずつ溶けていくように細く見える所見、骨嚢胞などがみられ、骨折や骨変形、骨痛を伴います。

腎臓では、尿路結石、腎石灰化症、腎機能障害が進行します。

さらに、肩や太もものあたりの筋肉の筋力低下、消化性潰瘍や膵炎、高血圧や動脈硬化性心疾患などの心血管系の合併症も起こります。

注意力低下や不安、知的能力の低下なども報告されており、非定型的ですが、副甲状腺機能亢進症が進行した場合の重い症状として起こりえます。

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副甲状腺機能亢進症には初期症状はありますか?

倦怠感や食欲の低下、吐き気などの初期症状があります。

副甲状腺機能亢進症の初期症状としては、便秘、吐き気、食欲低下、倦怠感などが挙げられます。
ただし、副甲状腺機能亢進症では自覚症状が起こらない場合も多く、健康診断などでたまたま病気が見つかることも少なくありません。また、自覚症状がないまま病気が進行して、骨密度(骨を構成するカルシウムなどのミネラル成分の詰まり具合)が低下して骨折しやすくなったり、腎臓の機能が低下したりしてしまうこともあります。

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副甲状腺機能亢進症で甲状腺を摘出した場合、カルシウムが低くなるのはなぜですか?

甲状腺を手術で摘出する際に副甲状腺が傷つくと、副甲状腺ホルモンの分泌が低下し低カルシウム血症を起こします。

甲状腺を摘出(甲状腺全摘や部分摘出)後に、血液中のカルシウム値が低下する主な理由は、手術による副甲状腺の損傷または血流障害により、副甲状腺ホルモン(PTH)の分泌が低下するためです。

PTHは骨からのカルシウム放出、腎臓でのカルシウム再吸収、小腸からのカルシウム吸収の促進を通じて、血液中のカルシウム濃度を一定の範囲に維持しています。

術中に副甲状腺が誤って切除されたり、血管が傷ついて血流不足状態になるとPTHの分泌が減り、低カルシウム血症を引き起こします。

これにより、しびれ、筋肉のけいれん、テタニーなどの神経筋症状が現れることがあります。

予防のため、副甲状腺温存(筋肉内への移植)、術後のカルシウムやビタミンDの補充が必要となります。

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副甲状腺機能亢進症の検査・診断

副甲状腺機能亢進症のセルフチェックはできますか?

食欲不振や倦怠感がある、おしっこの量が多いなどの症状から疑うことはできますが、自力で正確に判断することは難しいです。

以下のような症状が続く場合、副甲状腺機能亢進症の可能性が考えられます。

ただし、これらの症状はさまざまな病気において見られるため、症状だけから副甲状腺機能亢進症かどうか判断することは困難です。正確な診断を下すためには、病院で血液検査を行ってカルシウムや副甲状腺ホルモンの値を調べる必要があります。疑わしい症状が続く時は、内科の受診を検討しましょう。

なお、症状のチェックに当たっては、症状検索エンジン「ユビー」もご利用いただけます。

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血液検査でカルシウムが少し高いと言われた場合、副甲状腺機能亢進症の可能性はありますか?

はい、カルシウムが少し高い場合、副甲状腺機能亢進症の可能性があります。

血液検査でカルシウムが少し高い場合、副甲状腺機能亢進症の可能性があります。

副甲状腺機能亢進症は、高カルシウム血症の最も一般的な原因であり、特に閉経後の女性に多くみられる病気です。

血液中のカルシウム値が、基準値上限をわずかに超える程度の軽い高カルシウム血症で発見されることが多く、患者さんの多くは自覚症状がありません。

カルシウムがわずかに高値であっても、副甲状腺ホルモン(PTH)が正常上限または高値であれば、副甲状腺機能亢進症が強く疑われます。

血液中のカルシウム値が正常の副甲状腺機能亢進症も存在し、このタイプではカルシウムは正常範囲でもPTHが持続的に高くなります。

カルシウムとPTH両方とも高いことが診断の決め手となり、他の高カルシウム血症の原因(悪性腫瘍、ビタミンD中毒、サルコイドーシスなど)では、PTHは通常高くありません。

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副甲状腺機能亢進症の治療・対処法

副甲状腺機能亢進症への対処法は?

骨粗しょう症や尿路結石の原因になります。骨の状態やカルシウム値にもよりますが、リスクの高い腫瘍は手術する必要があります。専門医療機関(内分泌・外科)を受診してください。

副甲状腺機能亢進症の手術による後遺症にはどのようなものがありますか?

反回神経麻痺(声を出す筋肉の神経)による声がれ、低カルシウム血症、首の内出血などがあります。

反回神経麻痺による嗄声(声がかれる)が1%程度、手術後の低カルシウム血症や副甲状腺機能低下症が複数の副甲状腺摘出を行った場合に10%未満の確率で起こるとされています。

また、頸部の内出血も0.5%の確率で起こると報告されています。

後遺症のリスクは比較的低いものの、術後合併症の発生を最小限に抑えるには、経験豊富な術者による手術が推奨されます。

手術により、高カルシウム血症や骨密度の低下は改善しますが、認知機能や生活の質が改善するかについてはエビデンスが不十分です。

さらに詳しく:副甲状腺機能亢進症の手術による後遺症にはどのようなものがありますか?監修医師濵﨑 秀崇はまさき医院 糖尿病・内分泌科

副甲状腺機能亢進症の治療では、どのような手術を行いますか?

異常を起こしている副甲状腺を摘出します。摘出した副甲状腺を腕に移植する場合もあります。

副甲状腺機能亢進症の手術では、基本的には腫れている副甲状腺の摘出を行います。細かい手術の方法は、病気の原因が良性腫瘍(腺腫)か副甲状腺の過形成か、あるいは悪性腫瘍(がん)かによって異なります。
なお、副甲状腺は全部で4つありますが、それらすべてが腫れている場合には、4つ全部を摘出して、副甲状腺の機能を維持するためにその一部を腕に移植します。

さらに詳しく:副甲状腺機能亢進症の治療では、どのような手術を行いますか?監修医師濵﨑 秀崇はまさき医院 糖尿病・内分泌科

副甲状腺機能亢進症の場合、主にどのような治療をしますか?

手術によって副甲状腺を摘出したり、ほかの原因がある場合はほかの原因に対処します。

主に、副甲状腺を手術で摘出します。ときにエタノールを注入して副甲状腺の働きを弱めたりすることもあります。
副甲状腺機能亢進症の原因となる病気がほかにある場合は、原因となる病気に対する薬物治療を行います。薬が原因となっている場合には、薬の量を減らしたり薬の使用を中止したりします。

さらに詳しく:副甲状腺機能亢進症の場合、主にどのような治療をしますか?監修医師濵﨑 秀崇はまさき医院 糖尿病・内分泌科
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受診の目安・何科を受診するべきか

副甲状腺機能亢進症が疑われる場合、何科を受診したらよいですか? また、病院を受診する目安はありますか?

何らかの症状が出ていたり、健康診断でカルシウム濃度の異常を指摘されたりしたら、内科を受診してください。

副甲状腺機能亢進症が疑われる時は、まずはかかりつけの内科を受診しましょう。受診が望ましいタイミングとしては、健康診断でカルシウム濃度の異常を指摘された時や、食欲不振や倦怠感などの症状が続いている時が挙げられます。
なお、血液中のカルシウム濃度の上昇が認められ、副甲状腺機能亢進症が強く疑われる場合、内分泌代謝内科のある病院を紹介されることもあります。

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副甲状腺機能亢進症を放置するとどうなりますか?

副甲状腺機能亢進症を放置すると全身にさまざまな悪性協があります。多臓器障害を起こし、高カルシウム血症による重篤な状態に陥るため、無症状でも定期的に検査を受けることは大切です。

副甲状腺機能亢進症を、治療せず放置した場合、時間の経過とともに、骨・腎臓・消化器・心血管・神経系など多臓器が障害されます。

骨では線維性骨炎が進行し、X線検査での塩こしょう状変化、骨嚢胞がみられ、骨折や骨痛を起こします。

腎臓では、尿路結石、腎石灰化症、腎機能障害を起こすリスクが高くなります。

また、肩や太もも付近の筋肉の筋力低下、消化性潰瘍や膵炎、高血圧や動脈硬化性心疾患なども報告されています。

神経系では、不安、集中力低下、認知機能障害といった症状も起こりえます。

重度の高カルシウム血症は、まれに命にかかわる高カルシウムクリーゼに至ることがあり、緊急治療が必要となります。

したがって、症状がなくても副甲状腺機能亢進症は放置せず、定期的に医療機関を受診して、検査を受けることが必要です。

さらに詳しく:副甲状腺機能亢進症を放置するとどうなりますか?監修医師濵﨑 秀崇はまさき医院 糖尿病・内分泌科

副甲状腺機能亢進症の専門医がいる近くの病院はありますか?

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副甲状腺機能亢進症の薬

エボカルセト(オルケディアⓇ)に併用禁忌薬はありますか?

現在のところ、他の薬との併用で完全に禁止されているもの(併用禁忌)は設定されていません。

現在のところ、エボカルセト(オルケディアⓇ)と一緒に使用してはいけない「併用禁忌」のお薬は設定されていません。しかし、一緒に飲む際に注意が必要な「併用注意」のお薬がいくつかあります。

骨粗鬆症の薬(デノスマブ、ビスホスホネート系製剤など)、副腎皮質ホルモン(ステロイド)など

一緒に使うと、血液中のカルシウム濃度が下がりすぎるおそれがあります。

テオフィリン(気管支ぜんそくなどの薬)

テオフィリンの効果が強く出すぎるおそれがあります。

ジギトキシン(心不全の薬)、ジアゼパム(不安や緊張を和らげる薬)など

これらの薬が血液のタンパク質と結びつく性質により、血中濃度に影響を与えるおそれがあります。

他にお薬をもらっている場合や、新しく使い始める場合は、必ず事前に医師や薬剤師に相談してください

さらに詳しく:エボカルセト(オルケディアⓇ)に併用禁忌薬はありますか?監修齊藤 由佳無所属 薬剤師

エボカルセト(オルケディアⓇ)では、どのような副作用がみられますか?

吐き気や下痢のほか、重い副作用として指先のしびれなどを伴う低カルシウム血症などがあげられています

エボカルセト(オルケディアⓇ)の主な副作用は吐き気や下痢などです。重い副作用として、指先のしびれなどを伴う低カルシウム血症が挙げられていますので、以下のような症状に注意してください。

【重大な副作用】

  • 低カルシウム血症(16.2%):指先や唇のしびれ、けいれん などの症状がみられます。
  • QT延長(0.6%):めまい、動悸、気を失うなどの症状がみられます。

【その他報告されている副作用(頻度:1%以上のもの)】

さらに詳しく:エボカルセト(オルケディアⓇ)では、どのような副作用がみられますか?監修齊藤 由佳無所属 薬剤師

エボカルセト(オルケディアⓇ)には、どのような効果がありますか?

副甲状腺ホルモンの分泌を抑え、透析に伴う副甲状腺の働きの異常や、一部の高カルシウム血症を治療します。

エボカルセト(オルケディアⓇ)は、副甲状腺の細胞にあるカルシウム受容体に働きかけ、副甲状腺ホルモン(PTH)の過剰な分泌を抑えるお薬です。

主に以下の病気の治療に使われます。

  • 維持透析下の二次性副甲状腺機能亢進症(透析を続けている患者さんで、副甲状腺ホルモンが過剰に分泌される病気)
  • 副甲状腺がんや、手術ができない(または手術後に再発した)原発性副甲状腺機能亢進症による高カルシウム血症

体調が良くなったと自己判断でお薬を使うのをやめたり、飲む量を加減したりすると病気が悪化することがあるため、医師の指示通りに飲み続けることが大切です。

さらに詳しく:エボカルセト(オルケディアⓇ)には、どのような効果がありますか?監修齊藤 由佳無所属 薬剤師

エテルカルセチド塩酸塩(パーサビブⓇ)には、どのような効果がありますか?

副甲状腺ホルモンの過剰な分泌を抑え、血液透析を行っている方の二次性副甲状腺機能亢進症を治療します。

エテルカルセチド塩酸塩(パーサビブⓇ)は、透析患者さんに使われる「カルシウム受容体作動薬」と呼ばれるお薬で、透析終了時にチューブ(透析回路)から注射します。

慢性腎臓病が進行すると、血液中のカルシウムやリンのバランスが崩れ、副甲状腺から「副甲状腺ホルモン(PTH)」が過剰に分泌される「二次性副甲状腺機能亢進症」という病気になりやすくなります。この状態が続くと、骨がもろくなって骨折しやすくなったり、血管にカルシウムが沈着して心臓や血管の病気を引き起こしたりします。

このお薬は、副甲状腺にあるセンサー(カルシウム受容体)に働きかけて、副甲状腺ホルモンの過剰な分泌を直接抑え込みます。これにより、血液中のホルモンやカルシウム、リンの濃度を適切な値に下げ、骨や血管の異常を防ぐ効果があります。

さらに詳しく:エテルカルセチド塩酸塩(パーサビブⓇ)には、どのような効果がありますか?監修齊藤 由佳無所属 薬剤師

ウパシカルセトナトリウム水和物(ウパシタⓇ)では、どのような副作用がみられますか?

水晶体混濁などのほか、重い副作用として低カルシウム血症などがあげられています

ウパシカルセトナトリウム水和物(ウパシタⓇ)では、比較的よくみられる副作用として、水晶体混濁(目の中のレンズが濁ることで、ものがかすんで見える状態)などが報告されています。また、重い副作用として、低カルシウム血症(血液中のカルシウムが少なくなることで、手足のしびれなどの症状がみられる)といったものが挙げられていますので、以下のような症状に注意してください。

【重大な副作用】

  • 低カルシウム血症(5.7%):手足のしびれ、筋肉のけいれん、気分不良、血圧低下、けいれん(痙攣)などの症状が見られます。
  • QT延長(1.3%):心電図の異常で、脈の乱れ(不整脈)があらわれることがあります。

【その他報告されている副作用(頻度:0.5~1%未満のもの)】

  • 水晶体混濁
さらに詳しく:ウパシカルセトナトリウム水和物(ウパシタⓇ)では、どのような副作用がみられますか?監修齊藤 由佳無所属 薬剤師

エテルカルセチド塩酸塩(パーサビブⓇ)に併用禁忌薬はありますか?

現在のところ、一緒に使用することが完全に禁止されているお薬など(併用禁忌)は設定されていません。

現在のところ、エテルカルセチド塩酸塩(パーサビブⓇ)と一緒に使ってはいけない「併用禁忌」のお薬は設定されていません。しかし、一緒に使う際に「注意」が必要なお薬(併用注意)がいくつかあります。

骨粗鬆症の薬

デノスマブ、ビスホスホネート系薬剤、選択的エストロゲン受容体モジュレーター、カルシトニンなど

副腎皮質ホルモン(ステロイド)

プレドニゾロン、デキサメタゾンなど

これらのお薬は、血液中のカルシウム濃度を下げる働きがあります。そのため、エテルカルセチド塩酸塩(パーサビブⓇ)と一緒に使うと、カルシウム濃度を下げる効果が強く出すぎてしまい、低カルシウム血症を起こすおそれがあります。他にお薬を使っている場合や、新しく使い始める場合は、安全のため必ず事前に医師や薬剤師に相談してください。

さらに詳しく:エテルカルセチド塩酸塩(パーサビブⓇ)に併用禁忌薬はありますか?監修齊藤 由佳無所属 薬剤師

エテルカルセチド塩酸塩(パーサビブⓇ)では、どのような副作用がみられますか?

吐き気などのほか、重い副作用として低カルシウム血症や心不全の悪化などがあげられています。

エテルカルセチド塩酸塩(パーサビブⓇ)では、比較的よくみられる副作用として、嘔吐、下痢などの胃腸症状、味覚異常などが報告されています。また、重い副作用として、低カルシウム血症(血液中のカルシウムが少なくなることで、手足のしびれなどの症状がみられる)や、心不全の増悪などが挙げられていますので、以下のような症状に注意してください。

【重大な副作用】

低カルシウム血症、血中カルシウム減少

手足のしびれ、筋肉のけいれん、気分不良、血圧低下などの症状が見られます。

心不全の増悪(頻度不明)

心臓の働きが悪化します。

QT延長(頻度不明)

心電図の異常で、脈の乱れ(不整脈)があらわれることがあります。

【その他報告されている副作用(頻度:1~3%未満のもの)】

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ウパシカルセトナトリウム水和物(ウパシタⓇ)に併用禁忌薬はありますか?

現在のところ、他の薬と一緒に使用することが完全に禁止されているもの(併用禁忌)は設定されていません。

現在のところ、ウパシカルセトナトリウム水和物(ウパシタⓇ)と一緒に使ってはいけない「併用禁忌」のお薬は設定されていません。しかし、一緒に使う際に「注意」が必要なお薬(併用注意)がいくつかあります。

骨粗鬆症の薬

デノスマブ、ビスホスホネート系薬剤、選択的エストロゲン受容体モジュレーター、カルシトニンなど

副腎皮質ホルモン(ステロイド)

プレドニゾロン、デキサメタゾンなど

これらのお薬は、血液中のカルシウム濃度を下げる働きがあります。そのため、一緒に使うと、カルシウム濃度を下げる効果が強く出すぎてしまい、低カルシウム血症を起こすおそれがあります。他にお薬を使っている場合や、新しく使い始める場合は、安全のため必ず事前に医師や薬剤師に相談してください。

さらに詳しく:ウパシカルセトナトリウム水和物(ウパシタⓇ)に併用禁忌薬はありますか?監修齊藤 由佳無所属 薬剤師

ウパシカルセトナトリウム水和物(ウパシタⓇ)には、どのような効果がありますか?

副甲状腺ホルモンの分泌を抑え、血液透析を行っている患者の二次性副甲状腺機能亢進症を治療します。

ウパシカルセトナトリウム水和物(ウパシタⓇ)は、「カルシウム受容体作動薬」と呼ばれる注射薬で、透析終了時の返血時にチューブ(透析回路)から注入されます。

慢性腎臓病が進行して血液透析を受けるようになると、血液中のカルシウムやリンのバランスが崩れやすくなり、副甲状腺から「副甲状腺ホルモン(PTH)」が過剰に分泌される「二次性副甲状腺機能亢進症」という病気を引き起こすことがあります。

このお薬は、副甲状腺の表面にあるセンサー(カルシウム受容体)に働きかけて、副甲状腺ホルモンの過剰な分泌を直接抑え込みます。これにより、骨折や血管の石灰化などの原因となる血液中のホルモンやカルシウム、リンの濃度を適切な値に調整する効果があります。

さらに詳しく:ウパシカルセトナトリウム水和物(ウパシタⓇ)には、どのような効果がありますか?監修齊藤 由佳無所属 薬剤師
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副甲状腺機能亢進症に関連するその他の質問

副甲状腺機能亢進症は指定難病に該当しますか?

現時点では該当しません。

令和5年9月現在、副甲状腺機能亢進症は指定難病には含められていません。
なお、副甲状腺機能亢進症とは逆の状態である副甲状腺機能「低下」症は難病に指定されています。

さらに詳しく:副甲状腺機能亢進症は指定難病に該当しますか?監修医師濵﨑 秀崇はまさき医院 糖尿病・内分泌科

エボカルセト(オルケディアⓇ)の作用機序を教えてください。

副甲状腺の細胞表面にあるカルシウム受容体に働きかけ、副甲状腺ホルモンの分泌を抑えます。

エボカルセト(オルケディアⓇ)は「カルシウム受容体作動薬」と呼ばれるお薬です。副甲状腺から分泌される「副甲状腺ホルモン(PTH)」は、骨から血液中にカルシウムを溶かし出し、血液中のカルシウム濃度を上げる働きがあります。副甲状腺の細胞の表面には、血液中のカルシウム濃度を感知する「カルシウム受容体」というセンサーがあります。

このお薬は、そのカルシウム受容体に直接くっついてセンサーの感度を高める働き(アロステリック作用)を持っています。これにより、副甲状腺が「血液中のカルシウムが十分にある」と感知し、副甲状腺ホルモンの分泌や合成が抑えられ、結果として血液中の副甲状腺ホルモン濃度を低下させます。

さらに詳しく:エボカルセト(オルケディアⓇ)の作用機序を教えてください。監修齊藤 由佳無所属 薬剤師

ウパシカルセトナトリウム水和物(ウパシタⓇ)の作用機序を教えてください。

副甲状腺にあるセンサーに働きかけて、副甲状腺ホルモンの分泌や生合成、細胞の増殖を抑え込みます。

ウパシカルセトナトリウム水和物(ウパシタⓇ)は、「カルシウム受容体作動薬」と呼ばれるお薬です。

私たちの副甲状腺にある細胞の表面には、血液中のカルシウム濃度を感知する「カルシウム受容体」というセンサーがあります。このお薬は、副甲状腺のカルシウム受容体に直接くっついてセンサーの働きを助け、感度を高める作用(アロステリック効果)を持っています。これにより、副甲状腺が「血液中のカルシウムが十分にある」と感知するようになります。その結果、骨からカルシウムを溶かし出す「副甲状腺ホルモン(PTH)」の分泌や、新しくホルモンを作る働き(生合成)、さらには副甲状腺の細胞自体が異常に増殖するのを抑え込みます。これらの作用によって、血液中の副甲状腺ホルモン濃度を低下させます。

さらに詳しく:ウパシカルセトナトリウム水和物(ウパシタⓇ)の作用機序を教えてください。監修齊藤 由佳無所属 薬剤師

エテルカルセチド塩酸塩(パーサビブⓇ)の作用機序を教えてください。

副甲状腺の表面にあるセンサーに結合し、カルシウムに対する感度を高めてホルモン分泌を抑え込みます。

私たちの副甲状腺にある細胞の表面には、血液中のカルシウム濃度を感知する「カルシウム受容体」というセンサーがあります。このセンサーは、血液中のカルシウムが十分にあると感知すると、骨からカルシウムを溶かし出す「副甲状腺ホルモン(PTH)」の分泌や合成を抑えます。

エテルカルセチド塩酸塩(パーサビブⓇ)は「カルシウム受容体作動薬」と呼ばれるお薬です。このお薬は、カルシウム受容体に直接結合し、センサーの感度を高める働き(アロステリック効果)を有しています。これにより、副甲状腺が「血液中のカルシウムが十分にある」と感知し、副甲状腺ホルモンの分泌が抑えられます。

さらに、副甲状腺の細胞自体が異常に増殖するのを抑える働きもあり、これらの作用によって血液中の副甲状腺ホルモン濃度を低下させます。

さらに詳しく:エテルカルセチド塩酸塩(パーサビブⓇ)の作用機序を教えてください。監修齊藤 由佳無所属 薬剤師

副甲状腺機能亢進症と骨粗鬆症の関係性を教えてください。

副甲状腺機能亢進症では骨粗鬆症になりやすく、特に閉経後女性で骨折リスクが高まります。

副甲状腺機能亢進症では、骨粗鬆症を起こしやすくなります。

副甲状腺ホルモンが過剰に分泌されることにより、骨代謝が異常となり、骨密度が下がったり、骨の構造がもろくなったりします。

特に橈骨(腕の親指側の骨)の手首に近い部分では、骨密度の低下が著しく、背骨や大腿骨の付け根などでも骨折しやすくなります。

原発性副甲状腺機能亢進症の患者さんの骨折リスクは、特に閉経後の女性で高くなります。

手術適応のない副甲状腺機能亢進症の患者さんに対して、骨粗鬆症の薬が使用されることがあります。

さらに詳しく:副甲状腺機能亢進症と骨粗鬆症の関係性を教えてください。監修医師濵﨑 秀崇はまさき医院 糖尿病・内分泌科

副甲状腺機能亢進症にストレスは関係しますか?

副甲状腺機能亢進症にストレスが関係するかは不明です。

副甲状腺機能亢進症と、ストレスとの関係については現時点では不明です。

副甲状腺機能亢進症の症状として、不安・集中力低下・抑うつ気分などの精神症状がありますが、典型的な症状ではなく、これらが高カルシウム血症のみによるものか、ストレスが関与するのかという点については、エビデンスが不十分です。

今後の研究が待たれますが、副甲状腺機能亢進症と合致する症状をお持ちで、強いストレスがある方は医師に相談してください。

さらに詳しく:副甲状腺機能亢進症にストレスは関係しますか?監修医師濵﨑 秀崇はまさき医院 糖尿病・内分泌科

副甲状腺機能亢進症の場合、副甲状腺ホルモン(PTH)が高くなりますか?

はい、副甲状腺機能亢進症では、通常、副甲状腺ホルモンが高くなります。

副甲状腺機能亢進症では、通常、副甲状腺ホルモン(PTH)が高くなります。

正常な状態では、血液中のカルシウムが上昇するとPTHの分泌が抑えられますが、副甲状腺機能亢進症ではこれがうまく働かず、高カルシウム血症にもかかわらずPTHが抑えられない、あるいは上昇している状態となります。

高カルシウム血症にも関わらず、PTHが高値または正常上限の場合、副甲状腺機能亢進症と診断できる可能性が高いとされます。

血液中のカルシウム値が、正常の副甲状腺機能亢進症も存在し、このタイプではカルシウムは正常範囲でもPTHが持続的に高くなります。

さらに詳しく:副甲状腺機能亢進症の場合、副甲状腺ホルモン(PTH)が高くなりますか?監修医師濵﨑 秀崇はまさき医院 糖尿病・内分泌科
もっと詳しく「副甲状腺機能亢進症」を知る

副甲状腺機能亢進症について、医師からのよくある質問

医師からよくある質問はありますか?

「副甲状腺機能亢進症」について医師からよくある質問の例として次のようなものがあります。

  • 皮ふにかゆみはありますか?
  • 口の中が乾いていますか?
  • お腹の痛みがありますか?
  • 意識を一時失いましたか?
  • 最近これまでと比べて精神状態に異変があると感じていますか?

副甲状腺機能亢進症に関連する症状としては次の症状があります

特に関連する症状

次のような症状がある方はご注意ください。

意欲が低下している
自覚した時期
1か月以上前から
症状の頻度
初めての症状である
口の中が乾いている
症状の頻度
初めての症状である
自覚した時期
1日以内から
症状の経過
改善も悪化もしていない
吐き気・嘔吐がある
症状の程度
1日に6回以上吐いている
自覚した時期
1か月以上前から

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この記事の監修医師

監修医師 濵﨑 秀崇

濵﨑 秀崇 先生

はまさき医院 内科・糖尿病内科・内分泌・代謝内科

【経歴】 2002年 東京大学理学部 生物学科 卒業 2008年 広島大学医学部 医学科 卒業 2008年 国立病院機構横浜医療センター 研修医 2010年 国立国際医療研究センター病院 糖尿病内分泌代謝科 レジデント 2012年 国立国際医療研究センター国府台病院 内科 医師 2016年 自治医科大学大学院 医学系研究科 卒業 2017年 医療法人泰水会 濵﨑クリニック 医師 2022年 University of Derby MBA Global 修了 2024年 University of Manchester MRes Public Health 修了

更新日
2026/10/27
公開日
2020/09/03