副甲状腺機能亢進症を放置するとどうなりますか?
副甲状腺機能亢進症を放置すると全身にさまざまな悪性協があります。多臓器障害を起こし、高カルシウム血症による重篤な状態に陥るため、無症状でも定期的に検査を受けることは大切です。
副甲状腺機能亢進症を、治療せず放置した場合、時間の経過とともに、骨・腎臓・消化器・心血管・神経系など多臓器が障害されます。
骨では線維性骨炎が進行し、X線検査での塩こしょう状変化、骨嚢胞がみられ、骨折や骨痛を起こします。
腎臓では、尿路結石、腎石灰化症、腎機能障害を起こすリスクが高くなります。
また、肩や太もも付近の筋肉の筋力低下、消化性潰瘍や膵炎、高血圧や動脈硬化性心疾患なども報告されています。
神経系では、不安、集中力低下、認知機能障害といった症状も起こりえます。
重度の高カルシウム血症は、まれに命にかかわる高カルシウムクリーゼに至ることがあり、緊急治療が必要となります。
したがって、症状がなくても副甲状腺機能亢進症は放置せず、定期的に医療機関を受診して、検査を受けることが必要です。
医療法人社団メレガリ うるうクリニック関内馬車道 糖尿病・内分泌科
濵﨑 秀崇 監修
(参考文献)
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