太ももの筋膜炎とは何ですか?
太ももの筋肉(大腿四頭筋、ハムストリングスなど)の筋膜が炎症を起こし、痛みや動きの制限を引き起こす病態です。
太ももには、体の動きを支える大きな筋肉群(大腿四頭筋、ハムストリングスなど)があり、これらを包む筋膜に炎症が生じた状態を太ももの筋膜炎と呼びます。これらの筋肉は、筋膜炎が発生しやすい部位です。
症状としては、患部の痛みや圧痛、筋肉の硬直、動きにくさなどが一般的です。ダッシュや着地、方向転換など、スポーツ中に急に筋肉を伸ばしたときに負傷しやすいケースが多く見られます。
太ももの筋膜炎が生じた場所によっては、以下のように少し離れた部位に痛みが現れることがあります。
膝の痛み
大腿四頭筋(太もも前側)の筋膜炎が、膝の痛みの原因となることがあります。
腰や股関節の痛み
大腿筋膜張筋の筋膜炎が、太ももの外側や股関節、膝の外側に痛みを引き起こすことがあります。
太ももの筋膜炎の治療や予防においても、適切なストレッチや筋力強化が重要です。


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山田記念病院 整形外科 整形外科部長
濱畑 智弘 監修
(参考文献)
Mehul J Desai et al.“Myofascial pain syndrome: a treatment review”.National Library of Medicine.https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/25135034/,(参照 2025-10-07).
Robert Bennett.“Myofascial pain syndromes and their evaluation”.National Library of Medicine.https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/17602992/,(参照 2025-10-07).
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