短腸症候群になった場合、食事で注意すべきことはありますか?
食事を少量ずつ頻回にとる、よく噛んで食べる、食事中の水分を控える、摂取する食品を選ぶなどの方法があります。
短腸症候群の栄養不良は、残った腸の長さや場所によって程度や種類が異なり、また個人差も大きいのでそれぞれに合った食事療法が必要になります。それぞれで摂取したほうがいいもの、避けた方がいいものが異なるので、医師や栄養士と相談して食事療法を行います。
共通して注意すべき点は以下のとおりです。
食事の取り方
少量ずつ、頻回に食事をとる方法があります。残っている小腸は摂取した栄養分の2分の1から3分の1程度しか吸収できないと言われているので、なるべく摂取量を多くして、かつ1回の吸収の負担を軽減させる必要があります。
さらに、食事をとる時に十分に咀嚼して消化を促すことや、食事中の水分を控えて腸の中を早く通過させないようにすることも効果的です。
食事の内容
一般的には、以下のような食品が勧められています。
- 複合炭水化物・低脂肪食品:米、パンなどの小麦製品、じゃがいもなど
- 可溶性食物繊維を含む食品:果物、大麦などの穀類など
- 中鎖脂肪酸を含む食品:牛乳、ココナッツオイルなど
控えた方がいい食品としては、砂糖を多く含むもの(ジュース含む)、キシリトール入りのもの、コーヒーなどカフェインを含むもの、シュウ酸を多く含むもの(ほうれん草、たけのこ、ココアなど)が挙げられます。これらは水分を多く失ってしまう、尿路結石を起こしやすいなどの理由で注意が必要です。
公開日:
最終更新日:
横浜医療センター 消化器科
川崎 千瑛 監修
(参考文献)
こちらは送信専用のフォームです。氏名やご自身の病気の詳細などの個人情報は入れないでください。
この記事をシェアする
治療が必要な患者様へのお願い
短腸症候群
の方は説明を必ずお読みください
こちらのQRコードを
スマーフォンのカメラで読み取ってください
QRコードを読み取るだけ 非接触で安心
一問一答なので 読むのが簡単
どんな治療をするべきか 納得して取り組める
ユビー病気のQ&Aとは?
現役の医師が、患者さんの気になることや治療方法について解説しています。ご自身だけでは対処することがむずかしい具体的な対応方法や知識などを知ることができます。
病気・症状から探す医師・医療機関の方はコチラサービスの目的と位置付け
ユビー病気のQ&Aは、情報提供を目的としたサービスのため、医師・医療従事者等による情報提供は診療行為ではありません。
診療を必要とする場合は、医師・医療機関にご相談ください。
当サービスは、信頼性および正確な情報発信に努めますが、内容を完全に保証するものではありません。
情報に誤りがある場合は、こちらからご連絡をお願いいたします。