短腸症候群
と症状の関連性をAIで無料でチェック
更新日:2024/03/28
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短腸症候群について「ユビー」でわかること
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短腸症候群とはどんな病気ですか?
「短腸症候群」とは、小腸の大部分を切除したことや生まれつき腸が短いことが原因で吸収不良が起こる病気です。症状として下痢や低栄養、ビタミン欠乏症が起こります。消化器内科や消化器外科を受診しましょう。腸の機能に応じて食事内容を決定したり、食事ができない場合には経腸栄養などを行います。
短腸症候群の専門医がいる近くの病院はありますか?
短腸症候群の専門医がいる病院を見る短腸症候群のQ&A
- A.
解説欄のチェック項目をご確認いただくか、症状検索エンジン「ユビー」で質問に答えるだけでセルフチェックもできます。
解説「ユビー病気のQ&A」を見る手術で小腸を切除したことがあり、かつ以下の症状に当てはまる場合は短腸症候群の可能性があります。
- 下痢が続いている
- 体重減少がある
症状検索エンジン「ユビー」で質問に答えるだけでセルフチェックもできますので、ぜひご活用ください。
- A.
小腸を切除する手術をきっかけとして、下痢、脱水、電解質(体のミネラルバランス)の異常やそれに伴うさまざまな症状をきたすことがあります。
解説「ユビー病気のQ&A」を見る手術をきっかけとして発症するため発見のきっかけとなる初期症状はありませんが、小腸を切除する手術をきっかけとして、下痢、脱水、電解質(体のミネラルバランス)の異常やそれに伴うさまざまな症状をきたすのが短腸症候群の特徴です。
下痢により水分や電解質を失うため、脱水や電解質異常をきたさないように点滴で補給しますが、場合によっては脱水症状やミネラルバランスの崩れで意識障害(呼びかけへの反応が悪いなど)や不整脈、しびれなどさまざまな症状が出ることがあります。 - A.
吸収不良により下痢、水分や栄養素の欠乏、体重減少が起こります。
解説小腸は、水分や食事の栄養素のほぼすべてを吸収する臓器です。
短腸症候群では、術後早期では水分や栄養素を吸収できないことより、下痢、脱水、体重減少、ビタミンやミネラルなどさまざまな栄養素の欠乏症が起こります。
腸管順応という反応によって成人では1年〜1年半、乳幼児では5年ほどかけて徐々に症状は改善が見込めますが、その後も症状が持続したり、点滴での栄養が手放せなくなることがあります。参考文献:「ユビー病気のQ&A」を見るJ S Scolapio et al. Short bowel syndrome. Gastroenterol Clin North Am . 1998, 27, p.467-479.
米倉 竹夫 et al. 小児短腸症候群の栄養管理. 日本静脈経腸栄養学会雑誌. 2019, 34, p.11-19. - A.
手術によって小腸を大量に切除することが原因です。
解説短腸症候群の原因は、手術によって小腸を大量に切除することです。
手術となる原因としては主に以下が挙げられます。成人の場合
クローン病
小腸や大腸などの消化管におこる原因不明の炎症で、腸に潰瘍(粘膜や皮膚が深いところまで傷ついた状態になること)ができる、穴があく、もしくは狭くなるなどの変化で腸を切除する手術が必要になる場合があります。
腸管の血流障害
腸に栄養を送る血管に血栓ができる、もしくは腸が捻じれることで血流が遮断されると腸が壊死(えし:生体内の細胞や組織が死んでしまうこと)します。壊死した腸管を切除する手術が必要になり、その範囲が長いと大量切除になります。
悪性腫瘍(がん)
小腸自体にできる悪性腫瘍や、他の臓器の悪性腫瘍が小腸に転移するなどして、小腸の通り道が狭くなる、あるいは動きが悪くなり手術が必要になることがあります。
小児の場合
先天性疾患(生まれつきの異常)が原因の場合が多いです。
壊死性腸炎
腸の血流障害に細菌感染が重なって腸が壊死してしまう状態です。早産児や低体重出生児に起こることが多いとされています。
腹壁破裂
生まれつきへその緒の右側の壁がなく、小腸などが外に出てしまっている状態です。脱出している小腸が壊死している場合、小腸切除が必要になります。
小腸閉鎖
生まれる前(胎児期)の腸のねじれや腸重積が原因で先天的に腸管の閉鎖(または狭窄)が起こっている状態です。閉塞が解除されず、小腸の流れが阻まれている、もしくは壊死が起こる場合に手術が必要です。
中腸軸捻転
小腸の長さは新生児ですでに1.5~2mほどあり、この長い小腸をお腹のなかに納めるために、胎児のうちに腸がお腹の中で回転し、固定されていきます。この回転と固定がうまくいかないことを腸回転異常症といい、さらに正常でない位置に固定され、腸が捻れてしまうものを中腸軸捻転といいます。捻転で長い腸が壊死してしまうと大量切除する必要があります。
上記以外にも状態によって小腸切除の手術をおこなう場合があります。参考文献:「ユビー病気のQ&A」を見るJ S Scolapio et al. Short bowel syndrome. Gastroenterol Clin North Am . 1998, 27, p.467-479.
米倉 竹夫 et al. 小児短腸症候群の栄養管理. 日本静脈経腸栄養学会雑誌. 2019, 34, p.11-19.
短腸症候群について、医師からのよくある質問
- 便がゆるいか、あるいは下痢をしていますか?
監修医師
診療科・専門領域
- 消化器内科