短腸症候群の治療で行われる、経腸栄養とはどのような治療ですか?

腸管から栄養を投与する治療で、栄養を口から摂取する経口栄養とチューブを用いる経管栄養があります。

解説

腸管から栄養を投与する治療で、栄養を口から摂取する経口栄養とチューブを用いる経管栄養(経鼻胃管、胃瘻、腸瘻など)があります。
術後早期は点滴からの栄養を行いますが、腸を使っていないと、残っている腸の働きがさらに低下すること、腸を介さない栄養補給は肝臓など他の臓器にも影響して不具合をもたらすことがあるため、なるべく腸を介した栄養補給が望ましいとされます。
時間経過とともに腸管が回復してくるのを見計らって点滴から経腸栄養に切り替えていきます。
血液検査で水分や栄養状態、電解質のバランスをみながら、経腸栄養の内容や量・回数などを調整していきます。
経腸栄養の図

公開日

最終更新日

横浜医療センター 消化器科

川崎 千瑛 監修

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関連するQ&A

「短腸症候群」とはどのような病気ですか?

「短腸症候群」とは、小腸を大量に切除したことにより水分や栄養の吸収不良が起こる病気です。

短腸症候群の原因は何がありますか?

手術によって小腸を大量に切除することが原因です。

短腸症候群ではどのような症状がありますか?

吸収不良により下痢、水分や栄養素の欠乏、体重減少が起こります。

短腸症候群には初期症状はありますか?

小腸を切除する手術をきっかけとして、下痢、脱水、電解質(体のミネラルバランス)の異常やそれに伴うさまざまな症状をきたすことがあります。

短腸症候群の場合、主にどのような治療をしますか?

点滴や経腸栄養での水分および栄養素の管理を行います。場合によっては手術が適応になる場合もあります。

短腸症候群が疑われる場合、何科を受診したらよいですか?また、病院を受診する目安はありますか?

短腸症候群が疑われる場合は、かかりつけの消化器外科(小児であれば小児外科)を受診しましょう。

短腸症候群のセルフチェックはできますか?

解説欄のチェック項目をご確認いただくか、症状検索エンジン「ユビー」で質問に答えるだけでセルフチェックもできます。

短腸症候群になった場合、食事で注意すべきことはありますか?

食事を少量ずつ頻回にとる、よく噛んで食べる、食事中の水分を控える、摂取する食品を選ぶなどの方法があります。

小児で短腸症候群となる場合、原因はなんですか?

小児の短腸症候群の原因には、中腸軸捻転や小腸閉鎖症など先天性の病気や外傷などがあります

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