短腸症候群の人は自立支援医療(更生医療)を受けられますか?
在宅静脈栄養を行っている場合には、自立支援医療(更生医療)が該当するとされています。
短腸症候群の患者さんで在宅静脈栄養(ご家庭で行う、栄養や水分などを点滴で体に取り入れる栄養療法)を行っている場合には、自立支援医療(更生医療)に該当します。
自立支援医療(更生医療)は18歳以上で身体障害者手帳を持っている人が対象となりますが、 経静脈栄養を併用している場合にはその依存度によって、 身体障害者手帳が交付されます。
ただし、所得額などにより対象外となる場合があるため、詳しくは都道府県など自治体の窓口に問い合わせていただく必要があります。
このほかに、短腸症候群の原因疾患であるクローン病やヒルシュスプルング病(全結腸型または小腸型)は、難病に指定されているため「難病医療費助成制度」の対象となる可能性があります。
短腸症は小児慢性特定疾病に指定されているため「小児慢性特定疾病に対する医療費助成制度」の対象となる可能性があります。
利用できる医療費助成制度については、主治医や医療スタッフ、自治体の窓口などにご相談ください。
公開日:
最終更新日:
横浜医療センター 消化器科
川崎 千瑛 監修
(参考文献)
日本小児外科学会トランジション検討委員会. 外科疾患を有する児の成人期移行についてのガイドブック. 日小外会誌. 2023, 59, 86-99.
日本小児科学会.“短腸症候群”..https://www.jpeds.or.jp/uploads/files/20240130_GL015.pdf,(参照 2024-12-26).
ヒルシュスプルング病(全結腸型又は小腸型)(指定難病291).難病情報センター,https://www.nanbyou.or.jp/entry/4699(参照 2024-12-26)
難病医学研究財団/難病情報センター.“クローン病(指定難病96)”.難病情報センター.https://www.nanbyou.or.jp/entry/81,(参照 2024-12-26).
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「短腸症候群」とはどのような病気ですか?
「短腸症候群」とは、小腸を大量に切除したことにより水分や栄養の吸収不良が起こる病気です。
短腸症候群の原因は何がありますか?
手術によって小腸を大量に切除することが原因です。
短腸症候群ではどのような症状がありますか?
吸収不良により下痢、水分や栄養素の欠乏、体重減少が起こります。
短腸症候群には初期症状はありますか?
小腸を切除する手術をきっかけとして、下痢、脱水、電解質(体のミネラルバランス)の異常やそれに伴うさまざまな症状をきたすことがあります。
短腸症候群の場合、主にどのような治療をしますか?
点滴や経腸栄養での水分および栄養素の管理を行います。場合によっては手術が適応になる場合もあります。
短腸症候群が疑われる場合、何科を受診したらよいですか?また、病院を受診する目安はありますか?
短腸症候群が疑われる場合は、かかりつけの消化器外科(小児であれば小児外科)を受診しましょう。
短腸症候群のセルフチェックはできますか?
解説欄のチェック項目をご確認いただくか、症状検索エンジン「ユビー」で質問に答えるだけでセルフチェックもできます。
短腸症候群の治療で行われる、経腸栄養とはどのような治療ですか?
腸管から栄養を投与する治療で、栄養を口から摂取する経口栄養とチューブを用いる経管栄養があります。
短腸症候群になった場合、食事で注意すべきことはありますか?
食事を少量ずつ頻回にとる、よく噛んで食べる、食事中の水分を控える、摂取する食品を選ぶなどの方法があります。
小児で短腸症候群となる場合、原因はなんですか?
小児の短腸症候群の原因には、中腸軸捻転や小腸閉鎖症など先天性の病気や外傷などがあります
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