小児で短腸症候群となる場合、原因はなんですか?
小児の短腸症候群の原因には、中腸軸捻転や小腸閉鎖症など先天性の病気や外傷などがあります
短腸症候群の原因は小腸の大量切除であり、 特に小児で小腸切除となる原因としては、中腸軸捻転や先天性小腸閉鎖など、以下のような生まれながらの病気があげられます。
その他、外傷なども短腸症候群の原因となります。
- 中腸軸捻転(ちゅうちょうじくねんてん):胎児期の異常によって腸がねじれている
- 先天性小腸閉鎖:生まれつき小腸の一部が途切れている
- 壊死性腸炎:腸への血液の流れに障害があり、腸が壊死している
- 広範囲型ヒルシュスプルング病:消化管運動に必要な神経細胞が部分的に欠けているため、消化管運動ができずに腸閉塞を起こしている
なお、国内128例の短腸症候群の小児の患者さんを対象とした調査(平成23年)では、中腸軸捻転が49例、小腸閉鎖が38例、壊死性腸炎が10例であったと報告されています。
横浜医療センター 消化器科
川崎 千瑛 監修
(参考文献)
日本小児科学会.“短腸症候群”..https://www.jpeds.or.jp/uploads/files/20240130_GL015.pdf,(参照 2024-12-26).
近江京輔.腸回転異常症.一般社団法人日本小児外科学会,URL(参照 2024-12-26)
近江京輔.先天性腸閉鎖症・腸狭窄症.一般社団法人日本小児外科学会,http://www.jsps.or.jp/archives/sick_type/cho-kyousakushou(参照 2024-12-26)
近江京輔.腸閉塞.一般社団法人日本小児外科学会,http://www.jsps.or.jp/archives/sick_type/tyou-heisoku(参照 2024-12-26)
日本小児外科学会.短腸症 概要.小児慢性特定疾病情報センター,https://www.shouman.jp/disease/details/12_13_037/(参照 2024-12-26)
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