ロミプロスチム(ロミプレートⓇ)とエルトロンボパグ(レボレードⓇ)の違いを教えてください。

いずれもトロンボポエチン受容体作動薬(TPO-RA)ですが、前者は皮下注射、後者は経口薬です。

解説

ロミプロスチム(ロミプレートⓇ)とエルトロンボパグ(レボレードⓇ)は、どちらも特発性血小板減少性紫斑病(ITP)の治療に使用されるトロンボポエチン受容体作動薬(TPO-RA)ですが、大きな違いは前者が週1回の皮下注射であるのに対し、後者は1日1回の経口投与であることです。

有効性・安全性については、2剤を直接比較した大規模な研究はありませんが、複数の中小規模の研究を解析した結果からは、両薬剤の有効性と安全性に有意差は認められていません。

小児慢性ITPにおいては、いずれの薬剤も、最初の治療に反応不良で、粘膜出血がある、または健康関連QOL(quality of life:生活の質)が低下したITP患者さんに使用することが推奨されています。

公開日

最終更新日

東日本橋内科クリニック 循環器内科 院長

白石 達也 監修

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(参考文献)

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特発性血小板減少性紫斑病(ITP)

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関連するQ&A

特発性血小板減少性紫斑病(ITP)は難病ですか?

特発性血小板減少性紫斑病(ITP)は、日本において厚生労働省が指定する指定難病のひとつです。

紫斑と内出血の違いを教えてください。

紫斑は血管外への赤血球の漏出によって生じる紫色の斑点であり、内出血は血管が破れることで生じます。

特発性血小板減少性紫斑病(ITP)は小児でもみられますか?

小児では、多くの場合ウイルス感染をきっかけに、急性のITPが発症することが知られています。

特発性血小板減少性紫斑病(ITP)の診断基準を教えてください。

厚生労働省研究班からITPに対する新しい診断基準が2023年に登場しています。

特発性血小板減少性紫斑病(ITP)が原因で死亡することはありますか?

まれですが、重度の血小板減少により、脳出血などの重大な出血が起こった場合、死亡に至るリスクがあります。

特発性血小板減少性紫斑病(ITP)では疲れやすくなりますか?

ITPに伴う出血は貧血を生じ、疲れやすくなります。また、病気に対するストレスも疲れの原因になります。

特発性血小板減少性紫斑病は完治する病気ですか?

小児は完治しやすいとされますが、成人は慢性化が多い傾向にあります。

高齢者の特発性血小板減少性紫斑病で、特に注意することはありますか?

さまざまな病気を抱える高齢者の場合、出血傾向につながる薬の服用や他の医療機関受診に注意が必要です。

ストレスは特発性血小板減少性紫斑病の原因として関連がありますか?

特発性血小板減少性紫斑病の発症原因において、ストレスの関与は不明です。

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