高齢者の特発性血小板減少性紫斑病で、特に注意することはありますか?
さまざまな病気を抱える高齢者の場合、出血傾向につながる薬の服用や他の医療機関受診に注意が必要です。
特発性血小板減少性紫斑病(ITP)は、6歳以下の小児、20~34歳の女性に加え、高齢者もよく発症する病気です。
高齢者は転倒しやすいこともあり、出血症状が出ている状況では、過度な運動などを制限する必要があるでしょう。しかし、出血症状がなく、血小板数が3万/μL以上の場合、多くは通常の日常生活を制限する必要はありません。
ただ、高齢者の場合、ITP以外の複数の病気を抱えていることが多く、出血傾向につながる薬の処方に注意する必要があります。また、体を傷つける可能性のある検査や手術時には細心の注意が必要です。
従って、別の医療機関を受診する場合、ITPであることを確実に伝え、出血リスクがあることを知っていただく必要がありますが、高齢者の場合、伝達がうまくいかない可能性があり、注意が必要です。
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最終更新日:
兵庫医科大学病院 輸血・細胞治療センター 血液内科
山原 研一 監修
(参考文献)
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特発性血小板減少性紫斑病(ITP)
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