高齢者の特発性血小板減少性紫斑病で、特に注意することはありますか?
さまざまな病気を抱える高齢者の場合、出血傾向につながる薬の服用や他の医療機関受診に注意が必要です。
特発性血小板減少性紫斑病(ITP)は、6歳以下の小児、20~34歳の女性に加え、高齢者もよく発症する病気です。
高齢者は転倒しやすいこともあり、出血症状が出ている状況では、過度な運動などを制限する必要があるでしょう。しかし、出血症状がなく、血小板数が3万/μL以上の場合、多くは通常の日常生活を制限する必要はありません。
ただ、高齢者の場合、ITP以外の複数の病気を抱えていることが多く、出血傾向につながる薬の処方に注意する必要があります。また、体を傷つける可能性のある検査や手術時には細心の注意が必要です。
従って、別の医療機関を受診する場合、ITPであることを確実に伝え、出血リスクがあることを知っていただく必要がありますが、高齢者の場合、伝達がうまくいかない可能性があり、注意が必要です。
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最終更新日:
東日本橋内科クリニック 循環器内科 院長
白石 達也 監修
(参考文献)
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特発性血小板減少性紫斑病(ITP)
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「特発性血小板減少性紫斑病(ITP)」とはどのような病気ですか?
血小板に対する自己抗体により血小板が破壊され、減少する自己免疫疾患であり、出血症状が特徴です。
特発性血小板減少性紫斑病(ITP)の原因は何がありますか?
血小板に対する自己抗体が産生され、血小板の破壊が亢進し、同時に産生も抑制される自己免疫疾患です。
特発性血小板減少性紫斑病(ITP)ではどのような症状がありますか?
血小板減少に伴い、主として点状出血や紫斑とよばれる皮下出血を中心とした出血症状を認めます。
特発性血小板減少性紫斑病(ITP)には初期症状はありますか?
初期症状として、血小板減少による点状出血や紫斑とよばれる皮下出血を認めます。
特発性血小板減少性紫斑病(ITP)の場合、主にどのような治療をしますか?
出血症状やその原因である血小板数の減少を根拠に、ステロイドをはじめとする治療法を決定していきます。
特発性血小板減少性紫斑病(ITP)が疑われる場合、何科を受診したらよいですか?
特発性血小板減少性紫斑病を疑った場合、血液内科を受診することをおすすめいたします。
特発性血小板減少性紫斑病(ITP)が疑われる場合、病院を受診する目安はありますか?
ITPが疑われ出血症状を伴う場合、まず医療機関を受診して、医師の指示を仰いでください。
特発性血小板減少性紫斑病(ITP)のセルフチェックはできますか?
以下のチェック項目を確認または症状検索エンジン「ユビー」で質問に答えることでセルフチェック可能です。
特発性血小板減少性紫斑病(ITP)は主にどのような薬で治療しますか?副作用はありますか?
第一選択薬はステロイドになります。成人の場合、関連が指摘されているピロリ菌の除菌が行われます。
特発性血小板減少性紫斑病(ITP)で薬が効かない場合、どうしたらよいですか?
ファーストライン・セカンドライン治療が無効の場合、免疫抑制剤などさまざまな薬を使用することがあります。
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