特発性血小板減少性紫斑病(ITP)の診断基準を教えてください。
厚生労働省研究班からITPに対する新しい診断基準が2023年に登場しています。
厚生労働省の研究班から「成人免疫性血小板減少症診断参照ガイド2023年版」というガイドラインが公表されており、以下の診断基準が記載されています。
なお、このガイドラインでは、ITPの病名が従来の特発性血小板減少性紫斑病(idiopathic thrombocytopenic purpura)から免疫性血小板減少症(immune thrombocytopenia)へと変更されていますが、略称はいずれもITPとなります。
新たな診断基準の主要項目
- 血小板減少:100×10³/μL以下
- 末梢血液検査:赤血球および白血球は数、形態ともに正常(ただし、出血性あるいは鉄欠乏による貧血は許容される)。白血球数、MCV、好中球、リンパ球の異常値がある場合は骨髄検査が必要
- 以下の検査所見のうち、少なくともひとつを含む3項目以上を満たすこと
- 貧血がない
- 白血球数が正常
- 末梢血中の抗GPIIb/IIIa抗体産生B細胞の増加
- 血小板関連抗GPIIb/IIIa抗体の増加
- 網状血小板比率(RP%)または幼若血小板分画(IPF%)の増加(>ULN)
- 血漿トロンボポエチン(TPO)濃度が正常〜軽度上昇(<カットオフ値)
この新しい診断基準では、血漿TPO濃度と幼若血小板比率の測定が追加されました。
これにより、別の病態による血小板減少症(再生不良性貧血を含む低形成性血小板減少症)との区別が可能となり、ITPをより正確に診断することができるようになりました。
東日本橋内科クリニック 循環器内科 院長
白石 達也 監修
(参考文献)
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