特発性血小板減少性紫斑病(ITP)ではどのような症状がありますか?
血小板減少に伴い、主として点状出血や紫斑とよばれる皮下出血を中心とした出血症状を認めます。
小児の場合、ウイルス感染後に急激に発症し、数週から数ヶ月で自然治癒することが多くみられます。急激な血小板減少がおこると、出血症状も重度になりやすく、注意が必要です。
一方、成人は慢性化することが多く、徐々に血小板が減少することで、発症時期が明確でないことがあります。血小板減少に伴う主な症状は皮下出血(点状出血や紫斑)であり、歯肉出血、鼻出血、下血、血尿の他、頭蓋内出血も起こりえます。
これらはきっかけなく発生し、軽微な外力でも出血しやすくなります。血小板数5万/µL以下で出血傾向が顕著になり、1~2万/µL以下では重篤な出血症状が現れます。
ただし、個人差があり、3万/µL以下でも軽度の出血のみの場合もありえます。
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最終更新日:
兵庫医科大学病院 輸血・細胞治療センター 血液内科
山原 研一 監修
(参考文献)
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