特発性血小板減少性紫斑病(ITP)で薬が効かない場合、どうしたらよいですか?
ファーストライン・セカンドライン治療が無効の場合、免疫抑制剤などさまざまな薬を使用することがあります。
従来、ファーストライン治療である副腎皮質ステロイドやセカンドライン治療のひとつである脾摘に反応しない、難治性ITPの方が5~30%程度おられるとされてきました。
現在では、セカンドライン治療にトロンボポエチン受容体作動薬(TPO-RA)やリツキシマブが追加され、これらすべての治療に反応しないITPはかなり限られるとされています。
もし、これら治療に無効の場合、サードライン治療として、いずれも保険適用外ですが、免疫抑制剤であるアザチオプリン、シクロスポリン、シクロフォスファミド、ビンカアルカロイド、ミコフェノール酸モフェチル(MMF)の他、ジアフェニルスルホンやダナゾールといった薬による有効性が報告されています。
一方で、血小板数が非常に少なく、消化管出血や脳出血など危険な出血がある、あるいは、手術を行う必要のある患者さんの場合、速やかに血小板数を増加させることを目的に、免疫グロブリン大量療法(IVIG)、メチルプレドニゾロンパルス療法、血小板輸血が選択されます。
東日本橋内科クリニック 循環器内科 院長
白石 達也 監修
(参考文献)
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